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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その19−

2003年9月6日撮影
2003年9月7日撮影

彦坂 尚嘉 [日本]
Naoyoshi Hikosaka [Japan]

田麦集落42戸物語
A Tale of 42 Houses in Tamugi Village

長い坂を上った先に現れる田麦集落。
41戸の集落に、彦坂氏が移り住み、その集落は42戸になった。
過疎という言葉が否応がなしに付きまとう田舎の集落に新しい住人が増える。
もともと廃屋だったその家はペインティングされ、集落に今までにない彩りが生まれる。

田麦茶屋では、彦坂氏考案のトマトそばを食べることができ、大好評だったようです。

2003年作品
田麦 彦坂氏宅
常設

2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影

彦坂 尚嘉+《気》派 [日本]
Naoyoshi Hikosaka + KIHA [Japan]

田麦《とまとアートの館》物語
The house of Tomato Art : A Story in Tamugi

今回の彦坂氏の作品は、8つの「カルビタとまと」が全国各地に散り、成長して田麦に戻ってきたという物語。
田麦の彦坂氏宅を舞台に、8人のアーティストによる作品が展示された。

第3回期間中、祖母と作品を訪れました。
展示された作品を鑑賞し、面白いと感じられるものや、不思議に感じられるもの、そして、何となく怖さを感じるものなど、8人のアーティストの方々の作品を興味深く拝見しました。
個人的な感想ですが、ここに展示された作品は、現代アートの中でも、かなり前衛的な作品に入るような気がします。
そういった作品が、この田麦に集まることは、不思議な気もしますが、そういった作品があるこの地にも、新しい風が吹くと思いますし、アーティストの方々も、この地から風を感じていらっしゃれば嬉しい気がします。

作品を鑑賞した後、3年振りに、トマトそばを美味しく頂きました。

2006年作品
田麦 彦坂氏宅
第3回期間中のみ

2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影
2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影

彦坂 尚嘉 [日本]
Naoyoshi Hikosaka [Japan]

フロアーイベント2009
FLOOR EVENT 2009

彦坂氏が、1969年より行っているフロアーイベント。
田麦の彦坂氏宅で作品が展開された。
間伐材と竹で作られた庭が、家屋の中に作られた。
屋内の壁には、住民の手によるメッセージが書かれている。

第4回期間中、作品を訪れました。
田麦の彦坂氏宅は、3年前とは違って、家屋の外壁が取り払われ、また違った姿をしていました。
家屋に入っても、3年前とはまったく違った作品が展開されていました。
しかしながら、家の基本的な作りなど、これまでの面影とともに、今回の作品を楽しみました。

2009年作品
田麦 彦坂氏宅
第4回期間中のみ

2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影
2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影

ビリ・ビジョカ [カメルーン/フランス]
Bili Bidjocka [Cameroon/France]

田麦の本
Tamugi's Book

外観は、今にも朽ち落ちそうな小屋。
少し不安を感じつつも、作品の中に入ると、見まごうような空間が広がる。
真っ白な玉砂利が敷き詰められた空間には、様々な本が積み重ねられたり、壁に展示され、天井から吊るされた白熱電球が空間を淡く照らしている。
本を開くと、そこには何も書かれていない。
そう、新たな思い出をこの本に書き記していく作品である。

この作品を訪れた時、最初は本当に「え!?」と思いました。
この中に作品があるの?と半信半疑で中に入ると、そこはとてもきれいに整理された空間でした。
2階に上がる梯子があったので昇ってみると、また不思議な空間で、心地よさそうなベッドがありました。
その向かいには、玉砂利が行き詰められた空間をブルーライトが怪しく照らしていました。
もしこの家で、1日過ごしたら、どんなに素敵だろうかと思いました。
外に出て、振り返ると、この小屋の中にあの空間があったとは、にわかに信じられませんでした。

2006年作品
田麦 空家
常設

2006年8月12日撮影

2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影

加治 瑞穂 [日本]
Mizuho Kaji [Japan]

Re-Analemma −反転するアナレマの再生−
Re-Analemma

365日、同じ時刻に太陽を撮影すると、太陽の位置は8の字を描くように遷移していく。
この軌跡を「アナレマ」という。
この天空に描かれる「アナレマ」の影からオブジェを作り、大地と太陽の関係を感じる作品。

初めて作品を見たとき、このオブジェが何を意味しているのかわかりませんでした。
しかし、そばにあった解説を見ていると、このオブジェの表す意味が何となくわかってきました。
その視点で改めて作品を見ると、地球と太陽の関係と、それを教えてくれた作品の奥深さを感じました。

興味がある方は、ぜひ、インターネットの検索サイトで「アナレマ」と検索してみて下さい。
天空に描かれた8の字の軌跡を紹介しているサイトがあります。
その写真を見ると、この作品がより奥深く感じられると思います。

2006年作品
コンパスの森(川治)
常設

2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影
2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影

加治 瑞穂 [日本]
Mizuho Kaji [Japan]

(Re-Analemma) ←White Hole→
(Re-Analemma) ←White Hole→

太陽が1年間に描く8の字、「アナレマ」を題材にした作品。
「アナレマ」は、緯度が異なるごとに、8の字の形も変わっていくという。
この地における、太陽の軌跡が描く8の字と、大地に刻まれる影の逆8の字の永遠の関係を視覚的に表した作品。

「第3回大地の芸術祭」の加治氏の作品で、初めて「アナレマ」のことを知り、インターネットで「アナレマ」について調べたりと、大いに情報として身につけることができました。
その情報があっての今回の作品でしたので、作品の意図をすぐに理解し、その空間を楽しむことができました。
作品を鑑賞してからも、作品の駐車場に設置された仮設の案内所で、地元の「こんぱすの会」の方々がもてなしをして下さいました。
冷たいお茶も頂き、感謝しつつ、案内所を後にしました。

2009年作品
コンパスの森(川治)
常設

2009年8月2日撮影



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