大久保 英治 [日本]
Eiji Okubo [Japan] 水を考える部屋
Room to think about water 普段は何もない、川治地区の117号線沿いにある貯水池に、小さなドーム状の小屋が造られた。
その小屋の名は「水を考える部屋」。
その小屋に行くには、池を渡るしか方法がない。
ボートに乗り池を渡り、池の上のたたずむ小屋に辿り着く。
水とは何かを考え、水を見つめるための作品。 車で作品のある貯水池の脇を通ると、それほど鑑賞者の姿もなく、空いていそうだったので、作品を訪れることにしました。
天気はあまり良くないものの、とても蒸し暑い日でした。
作品を見ながら池の脇を通っていくと、こへび隊の方と、地元の方でしょうか、出迎えて下さいました。
パスポートを提示して、乗船の旨を伝えると、万が一に備えてとのことで、ライフジャケットを渡されました。
自身、ライフジャケットは初めてでしたので、ちょっと不安を抱きつつ、ボートに乗り込みました。
それほど大きくない貯水池ですので、当然波もなく、水面を滑るように進んで行きます。
蒸し暑かった陸上に比べ、池の上は涼しく感じ、とても心地よいものがありました。
程なくして、「水を考える部屋」に到着、ボートを下りて、作品内部に入りました。
杉の枝で作られた小屋の内部からは、穏やかな水の様子がよく見えました。
普段は、道路からしか見たことのない貯水池から、逆に見る景色はとても新鮮でした。
作品の意図に添えたかはわかりませんが、その空間を楽しみ、ボートに戻りました。
再び貯水池を渡り、乗船場へと戻りました。
心地よい時間を感謝しつつ、作品を後にしました。 2009年作品
川治
第4回期間中のみ |