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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その20−

2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影

大久保 英治 [日本]
Eiji Okubo [Japan]

水を考える部屋
Room to think about water

普段は何もない、川治地区の117号線沿いにある貯水池に、小さなドーム状の小屋が造られた。
その小屋の名は「水を考える部屋」。
その小屋に行くには、池を渡るしか方法がない。
ボートに乗り池を渡り、池の上のたたずむ小屋に辿り着く。
水とは何かを考え、水を見つめるための作品。

車で作品のある貯水池の脇を通ると、それほど鑑賞者の姿もなく、空いていそうだったので、作品を訪れることにしました。
天気はあまり良くないものの、とても蒸し暑い日でした。
作品を見ながら池の脇を通っていくと、こへび隊の方と、地元の方でしょうか、出迎えて下さいました。
パスポートを提示して、乗船の旨を伝えると、万が一に備えてとのことで、ライフジャケットを渡されました。
自身、ライフジャケットは初めてでしたので、ちょっと不安を抱きつつ、ボートに乗り込みました。
それほど大きくない貯水池ですので、当然波もなく、水面を滑るように進んで行きます。
蒸し暑かった陸上に比べ、池の上は涼しく感じ、とても心地よいものがありました。
程なくして、「水を考える部屋」に到着、ボートを下りて、作品内部に入りました。
杉の枝で作られた小屋の内部からは、穏やかな水の様子がよく見えました。
普段は、道路からしか見たことのない貯水池から、逆に見る景色はとても新鮮でした。
作品の意図に添えたかはわかりませんが、その空間を楽しみ、ボートに戻りました。
再び貯水池を渡り、乗船場へと戻りました。
心地よい時間を感謝しつつ、作品を後にしました。

2009年作品
川治
第4回期間中のみ

2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影

2003年8月23日撮影
2003年8月23日撮影

リュイス・サンス [スペイン]
Lluis Sans [Spain]

オンマネ カゼ
Ommane Kaze

妻有神社の奥の広場に作られた川治ステージ「オンマネ カゼ」。
その中心に立つオブジェは、風を受けて回る仕組みになっている。
オブジェは風を受け、住民の願いをその風に託す。

夏の暑い日、その場所を訪れたとき、その空間に神秘的な空気の流れを感じました。
オブジェ越しに見上げた夏の空は、一層青さを増して見えました。

2003年作品
妻有神社(川治)
常設

2004年8月4日撮影
2004年8月4日撮影

中馬 芳子+スクール・オブ・ハードノックス [アメリカ]
Yoshiko Chuma + The School of Hard Knocks [USA]

7×7×7
7×7×7

神社の境内を使ったパフォーマンス、そして、7×7フィートの鉄製のキューブを使ったパフォーマンス。
キューブは、パフォーマーが通過するだけでなく、白布をまとい様々な映像が投射される。
夜のオンマネ カゼで、緊迫感のあるパフォーマンスが繰り広げられた。

アメリカ、ニューヨークを中心にアジア、ヨーロッパで活動を行っているスクール・オブ・ハードノックス。
2004年夏の「10days」4日目の夜、地元住民も参加し、その公演が行われました。
神秘的な空間で行われたコンテンポラリーダンスをとても興味深く楽しみました。

2004年作品
妻有神社(川治)
越後妻有2004夏 10days -真夏の里山体験- 4日目

2007年3月31日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

国道253号線沿い、八箇峠付近に設置されたサインです。

2003年作品
八箇庚
常設

2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影

久保 美沙登 [日本]
Misato Kubo [Japan]

Cross Clothe Heath
Cross Clothe Heath

前回の「Cross Clothe(組み合わされた服)」という作品名に、今回は「Heath(故郷, ふるさと)」が加わった。
今回は、江道の古びた蔵に作品が展開された。
蔵に入ると、まずは、真白な着物が出迎えてくれる。
しかし、よく見ると、着物の中に、熊のぬいぐるみが仲良く並んでいる。
急な階段を2階へ上がると、ハート型のクッションがたくさん吊るされている。
これらも、着物生地が使われている。
もちろん、熊のぬいぐるみも、様々な形で、クッションに組み合わされている。
鮮やかで華やかだけど、穏やかな空間。

2009年作品
江道

2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影

2009年8月1日撮影

浅見 和司 [日本]
Kazushi Asami [Japan]

あかくらん
AKAKURAN

長い道のりを経て赤倉集落へと辿り着くと、集落の入口付近で真っ赤なオブジェが出迎えてくれる。
オブジェは、郷土芸能「赤倉神楽」を舞う男女を表している。
男女の中心は、ハートの形をした集落の案内図になっており、各家々でデザインされた屋号を主体としたプレートが設置されている。
赤倉の人々との交流を経た浅見氏が、赤倉の人々に敬意を表し、赤倉の人々を応援する作品。

2009年作品
赤倉、赤倉小学校 2階(赤倉)

2009年9月12日撮影
2009年9月12日撮影





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