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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その21−

2009年8月1日撮影
2009年9月12日撮影

松澤 有子 [日本]
Yuko Matsuzawa [Japan]

enishi
enishi

赤倉小学校の体育館の床を埋め尽くす、一面のクモの巣。
ステージ右上には、大きな、そして、きれいなクモの巣が張られている。
この体育館を埋め尽くすクモの巣を張った主が潜んでいるのか。
クモの巣は、かつて、学校で使われていた一輪車や脚立をも包み込み、その使われなくなった時間を思わせる。

「第4回大地の芸術祭」会期中の8月1日、作品を訪れました。
体育館で作品を撮影していると、「ありがとうございます」と、松澤氏が声を掛けて下さいました。
松澤氏によると、体育館が暗いために、写真をあきらめる人が多いとのことでした。
このクモの巣には、数千本もの待ち針使われているとのことで、その量に驚きました。
地域の方々が手伝って下さったとのことですが、なかなか、相当の地道な作業だろうと想像するに難くありませんでした。
また、ステージ右上のクモの巣の影の中に、偶然にも、クモがいるような影が見えるとも教えて頂きました。
照明を点けたら、意図していなかったところで、その主の姿が現れる、その話を伺い、きっと偶然ではなく、場が作り出してくれたんだなと感じました。
「ベンチに座って、作品を眺めて下さい」と勧められたので、しばらく作品を楽しみました。

「第4回大地の芸術祭」会期最終盤の9月12日、再び作品を訪れました。
NHKの「日曜美術館」で、作品の制作過程が取り上げられており、改めて作品を見たくなり、訪れることにしました。
この日も松澤氏が、来訪者を出迎えていらっしゃいました。
自身、ベンチに座って作品を楽しんでいると、女性のグループの方々が松澤氏と話しをされており、会期終了後、作品はどうなるのかの問いに、赤倉集落が数日後に体験学習で子供たちを受け入れるが、この体育館が宿泊所になるため、すぐに作品は撤去されると話していらっしゃいました。
それを聞いて、女性のグループの方々は「もったいない」と松澤氏に訴えていらっしゃいました。
そのやり取りを聞いていて、作品のはかなさも大地の芸術祭の一部であり、今回もいい作品に出会えたなと、この空間を心に刻みました。

2009年作品
赤倉小学校 体育館

2009年8月1日撮影
2009年9月12日撮影
2009年9月12日撮影
2009年9月12日撮影
2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影

山口 紀子 [日本]
Noriko Yamaguchi [Japan]

Net Works
Net Works

音楽室の外から中にかけて張り巡らされた網(ネット)。
網の上を転がるのは、ボールに見立てた現代の「世界」である。
ネットワーク上で転がされている現代の世界を表した作品。
張り巡らされた網には赤倉の老人会の方々によって綯われた、ドイツと日本の新聞紙の紙縄が使われている。

2009年作品
赤倉小学校 2階(赤倉)

2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影

小原 典子 [日本]
Noriko Obara [Japan]

再生のカプセル
Capsule of reproduction

真っ暗な部屋の中で、じっと羽化の時を待つ蛹(さなぎ)。
幼虫の時を経て、蛹から羽化する成虫は、昆虫としての新たなスタートの時でもある。
廃校となり、子供たちの声が消えた小学校を蛹の時期と見立てて、廃校が新たな姿に羽化するという意味を込めた作品。

「第4回大地の芸術祭」会期最終盤の9月12日、再び作品を訪れました。
作品の展示されている教室に入ると、姿は見えないのですが、小原氏がいらしており、鑑賞者の方に説明をされていらっしゃいました。
普段はブラックライトで照らされている蛹ですが、ブラックライトを消した状態でも蓄光顔料によりボーっと暗闇に浮かんでいました。

2009年作品
赤倉小学校 2階(赤倉)

2009年9月12日撮影

2006年7月23日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

国道252号線沿い、三坂トンネルの出口付近に設置されたサインです。

2003年作品
魚之田川
常設

2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影

福屋 粧子 [日本]
Shoko Fukuya [Japan]

森のひとかけら
a piece of forest

ブナ林への長い道のりを歩く。
道を間違えていないかと不安になると、時折、手作りの看板があり、作品に向かっていると安心できる。
「10」から始まった看板は、1つずつカウントダウンしていくが、暑さと距離で次第に疲れていく。
「5」、「4」、「3」、そして、「2」を過ぎると、次第に空間が開け、ブナ林の中に作品の看板が現れる。
周りを見渡すと、木々の間の空間に浮かぶ真っ白な椅子が見える。
手の届く椅子に腰掛け、その揺れに身をゆだねると、森の中を吹き抜ける風と一体化する。
ブナ林までの道のりの疲れも忘れて、心地よいブナ林に浸ることのできる作品。

2009年作品
池谷ブナ林(池谷)
第4回期間中のみ

2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影

開発 好明 [日本]
Yoshiaki Kaihatsu [Japan]

かまぼこフェイス
Kamaboko Face

この地でよく見掛ける「かまぼこ型」の車庫に顔を書いてしまおうという作品。
普段は、本当に何気なく通り過ぎてしまうかまぼこ型の車庫が、「この車庫にはあるかな」、「あ、あった(笑)」という、笑顔を与えてくれる存在に変わる。
静かな山間の集落を、かまぼこ型の車庫が賑やかにしてくれる。

初めて新水地区を通った時、2つの車庫にしか顔がありませんでした。
しかし、三ツ山と山新田の作品を見終わったときには、新たに2つの顔が増えていました。
どうやらそれからも増えているようなので、また笑顔をもらいに出掛けたいと思います。

「第3回大地の芸術祭」最終日、朝から作品を訪れてみました。
事前にインターネットで調べていたとおり、たくさんの「かまぼこフェイス」が増えており、そのユニークな顔を楽しみました。
通行の邪魔にならないところに車を停め、歩いて作品を見てまわったので、朝からいい運動になりました。

2006年作品
新水
一部常設

2006年9月10日撮影
2006年9月10日撮影
2006年9月10日撮影
2006年9月10日撮影


大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
十日町 -その20-
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