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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その23−

2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影

瀬戸川 満理子 [日本]
Mariko Setogawa [Japan]

「月庵」 月を愛でる
Beholding the Moon

集落にある小さな神社の境内に作品はある。
まず、少し高い所にある神社の周囲は、瀬戸川氏ならではのデザインが施された白いネットで包まれている。
そして、不思議な形をしたモザイク画でデザインされたベンチが目に付く。
その周囲には、3つの水の入った円形の容器があり、それぞれ花や緑の写真が沈められている。
心落ち着く、静寂の空間。

ゆっくりとその空間を楽しもうと思ったのがよかったのかもしれません。
改めてベンチを見ていると、神社に付いている紋章と同じ形をしていることに気付きました。
導かれるように石段を登り、神社の中をのぞくと、社の中は大きな葉で飾られており、天井には植物のスライドが投影されていました。
私の前や直後にいらした方は、神社の中まで見ることなく去っていかれてしまいました。

2006年作品
山新田
第3回期間中のみ

2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影
2009年8月1日撮影
2009年8月1日撮影

向井山 朋子 [日本/オランダ]
Tomoko Mukaiyama [Japan / The Netherlands]

Wasted
Wasted

「無用な, 無駄な」などを意味する「Wasted」と名付けられた作品。
廃校となった学校の体育館に、1万着以上の白絹のドレスが展示されており、その迷路のような通路を歩いていると、やがて広い空間に出る。
その空間に設置されたクッションに身を委ねると、頭上にもたくさんのドレスが吊るされている。
ふと、何かに包まれているようにも感じる。
恐らくここは、かつて誰もが経験してきた、母親の胎内である。

女性の「性」をテーマにした作品。
作品名では、「無用な」と名付けられていますが、これには逆説的な意味が込められているとのことで、とても深い作品だと感じました。
最後の広い空間は、神秘的な空間に感じました。

2009年作品
飛渡第二小学校(山新田)
第4回期間中のみ

2009年8月1日撮影

吉野 央子(京都精華大学) [日本]
Oji Yoshino
(Kyoto Seika University) [Japan]

枯木又プロジェクト
憧憬の小学校
KAREKIMATA PROJECT
Yearning for the elementary school

体育館に直結する枯木又分校の玄関から中に入ると、ミニチュアの、といっても比較的大きな校舎の模型が展示されている。
なぜか、校舎の模型の下には田植え機が置いてあり、よく見ると、校舎の模型には、色々なところに苗が植えられている。
青々とした苗は、このプロジェクトが始まったことを伝えるようでもある。

「第4回大地の芸術祭」会期後に、「枯木又プロジェクト」のブログを見ると、体育館脇のプールにも作品が展示されていると知り、秋の展示中に再び作品を訪れました。
まずは、夏以来の校舎の模型を鑑賞し、体育館の窓から外を眺めると、確かにプールサイドにも作品はありました。
校舎内の作品を一通り鑑賞してから、外に出て、プールサイドへと行ってみました。
重厚感ある金属製の校舎の模型は、この校舎の歴史の重みそのものを表しているようでした。

ふと、体育館に展示されている校舎の模型の苗は、プロジェクトの進行とともに成長するのかな、などと考えたりもします。

2009年作品
中条小学校枯木又分校(枯木又)

2009年8月1日撮影
2009年11月22日撮影
2009年11月22日撮影
2009年11月22日撮影
2009年8月1日撮影

笠原 美希(京都精華大学) [日本]
Miki Kasahara
(Kyoto Seika University) [Japan]

枯木又プロジェクト
枯木又アーカイブ
KAREKIMATA PROJECT
Karekimata Archive

かつての教室では、枯木又で集められた音とともに、枯木又の住民が撮影した写真のスライドが展示された。
その瞬間を切り取る写真や音は、この集落にとってかけがえのない記録であり、記憶である。

2009年作品
中条小学校枯木又分校(枯木又)

2009年8月1日撮影
2009年11月22日撮影

森 太三(京都精華大学) [日本]
Taizo Mori
(Kyoto Seika University) [Japan]

枯木又プロジェクト
Sky mountains 2009
KAREKIMATA PROJECT
Sky mountains 2009

校舎の2階に上がると、床一面真っ白に覆われている。
よく見ると、床は波打っている。
スリッパを脱いで歩くと、その波打った床が、足の裏を通して全身に伝わってくる。
それはまるで、かつてのこの分校のにぎわいを、床から訪れた者に伝えるようでもある。

2009年作品
中条小学校枯木又分校(枯木又)

2009年11月22日撮影

2009年8月1日撮影
2009年11月22日撮影

内田 晴之(京都精華大学) [日本]
Haruyuki Uchida
(Kyoto Seika University) [Japan]

枯木又プロジェクト
大地の記憶
KAREKIMATA PROJECT
Memory of the earth

かつての校庭に円形に植えられた、クヌギやハンなどの樹木の苗木。
これらはただ植えられたわけではない。
将来、ここで収穫された稲の稲架木(はさぎ)になるべく育てられる。
稲架木の内側には、これも秋を彩る彼岸花を植えた。
これから十数年続くプロジェクトとして、住民と大学によって育てられていく作品。

「第4回大地の芸術祭」会期後、秋の展示中に再び作品を訪れました。
夏の頃よりもだいぶ青々とした彼岸花の葉が目につきました。
対応して下さった方の話によると、訪れたしばらく前に、彼岸花がきれいな花を咲かせたとのことでした。
ただ、この先の冬の雪が、若い木々にとっては心配とおっしゃっていました。
自身も、長いスパンで作品を見守っていきたいと感じました。

2009年作品
中条小学校枯木又分校(枯木又)

2009年11月22日撮影
2009年11月22日撮影


大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
十日町 -その22-
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