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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その6−

2004年8月7日撮影
2004年8月7日撮影
ZING+DOTSU [日本]
ZING+DOTSU [Japan]

十日町パーキング
Tokamachi Parking

2004年夏の「10days」6日目のワークショップで作られた作品。
「あなたにとっての十日町とは?」
というキーワードで描かれた絵が、駐車場の白線を彩る。
普段は何気ない駐車場の白線が、新たな表情に変わった。

作品が並べられている駐車場に車を停めると、自分の車も作品に参加してるような感じがしました。

2004年作品
「越後妻有交流館・キナーレ」 駐車場(本町6丁目)
越後妻有2004夏 10days -真夏の里山体験- 6〜10日目
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影

ZING+DOTSU [日本]
ZING+DOTSU [Japan]

妻有の入口
The Entrance to Tsumari

「駐車」という、一つの過程を彩る作品。
駐車場の白線を着物の柄のようなデザインで置き換える。

7月23日、「越後妻有交流館・キナーレ」を訪れると、すぐに作品に気が付きました。
何だか、それが作品だと思うと、踏んでしまわないようにときっちり停めようとも思ってしまいます。

妻有地域の3箇所に設置された作品のうち、「越後妻有交流館・キナーレ」にある作品です。

2006年作品
「越後妻有交流館・キナーレ」 駐車場
常設

2006年7月30日撮影
2006年7月30日撮影

アニラ・ルビク [アルバニア/イタリア]
Anila Rubiku [Albania/Italy]

ミラノ−東京:往復便
Milan - Tokyo : a round trip

ルビク氏がミラノから東京へやってくるまでの出来事や、実際に感じた日本文化の印象を刺繍で表現した作品。
ルビク氏が作成した原図を元に、地域住民も手伝ってたくさんの作品が並んだ。

店舗横の空きスペースに並べられたたくさんの椅子は、飛行機の機内をイメージしてあるということでした。
描かれた絵柄はとてもユーモアがあり、中でもルビク氏の笑顔がとても印象に残りました。

2006年作品
メゾンアヴェニュー 1階(本町6丁目)
第3回期間中のみ

2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影

尾身 伝吉 [日本]
劉 星雨(リュウ・セイウ) [香港]
Denkichi Omi [Japan]
Alannala Liu [HongKong]

妻有のいぶき 2009
Breath of Tsumari 2009

向かって右は、尾身氏の作品で、茜で染めた十日町産の絹布に、木片で模様をプリントしている。
向かって左は、劉氏の作品で、キャンバスやバッグに、植物が描かれている。
両氏ともに、妻有地方に自生する植物から採取した染料を使っている。

「第4回大地の芸術祭」会期中の8月2日、作品を訪れました。
訪れると、男性の方が出迎えてくれて、もしかしてと思い、尋ねると、尾身氏でした。
尾身氏の、魚沼地方を描く版画は、市展などで何度か目にしたことがありましたが、とても味わいがある作品ばかりで、密かにファンでしたので、ご本人にお目に掛かれて感激しました。
尾身氏が作品を紹介して下さいました。
展示会場では、尾身氏の版画の絵葉書も売られていましたので、この機会にと購入し、作品を後にしました。
地元のアーティスの方の質の高い作品が、国際的な芸術祭に出展されているということが、とてもうれしく感じました。

2009年作品
メゾンアヴェニュー 1階(本町6丁目)
第4回期間中のみ

2009年8月2日撮影
2009年8月2日撮影
2003年8月31日撮影
2003年8月31日撮影

菱山 裕子 [日本]
Yuko Hishiyama [Japan]

空飛ぶ男
A Big Guy

アルミメッシュでできた巨人。
何を想い飛んでいるのか。
ゆらゆらと宙に浮きながら、6丁目の交差点を見つめつづける。
中から見て、そして、外から見て、想う作品。

この作品を見ると、何だかほんわかとした気持ちになります。

2003年作品
ペペロッソ隣り(本町6丁目)
第2回期間中〜2004年3月

2006年7月30日撮影
2006年7月30日撮影

パブロ・レイノソ [アルゼンチン/フランス]
Pablo Reinoso [Argentina/France]

編まれた影
Knitted Shadows

作品の展示されている建物に入ると、いくつかの椅子が設置されている。
その椅子には、座るためのクッションはないが、長いヒゲのようなものがついている。
映し出される映像の中では、女性が軽快な歌を歌いながら、その椅子を様々に身にまとっている。

目の前にある椅子を身にまとう映像を何も考えずにボーっと眺めているだけで、何とも楽しい空間でした。

2006年作品
ペペロッソ隣り(本町6丁目)
第3回期間中のみ

2003年9月4日撮影
2003年9月4日撮影

筑波大学芸術学系貝島研究室+アトリエ・ワン [日本]
University of Tsukuba Art and Design school Kaijima Laboratory + Atelier Bow-Wow [Japan]

ホワイト・リムジン・屋台
White・Limousin・"YATAI"

真っ白で、見たこともないくらい長い屋台。
人が集う場所、どこへでも移動可能。
存在していることで、その空間がにぎやかになる。

四ツ宮公園で待機していたホワイト・リムジン・屋台は、ひとときの休息を取っているようでした。
この端に立ってみたとき、この屋台ではどんな会話が交わされ、人々はどんな幸せなひとときを過ごしたんだろうとか、そんな事を考えました。
存在がとても好きな作品でした。

2003年作品
四ツ宮公園(本町6丁目)
第2回期間中のみ

2006年7月30日撮影
2006年7月30日撮影

レアンドロ・エルリッヒ [アルゼンチン]
Leandro Erlich [Argentina]

妻有の家
Tsumari's House

四ツ宮公園に現れた一軒の家。
その家は、いつも2階や3階の窓から訪れた人が落ちそうになっていたり、はたまた、壁を歩く人までいる!
とても危険で、不思議な家。
そのトリックを解く鍵は、地面に設置された家の側面の模型と大きな鏡である。
「第3回大地の芸術祭」で、最も話題を呼んだ作品。

初めは何の疑いもなく、「わざわざ家を建てたんだ」と思っていました。
しかし、作品に近づくにつれて、その思いは驚きに変わりました。
エルリッヒ氏が妻有で見た家を忠実に模したからこそ、ここまでの臨場感が生まれたのでしょう。

夜にはシートがかぶせられていた作品ですが、ただ一度だけ、シートが外され窓に電気が点灯していたのを目撃したことがありました。

2006年作品
四ツ宮公園(本町6丁目)
第3回期間中のみ

2006年7月30日撮影

2003年8月26日撮影

北川 貴好 [日本]
Takayoshi Kitagawa [Japan]

フィクセーション・トラック
Fixation Track

10トントラックに積まれた30トンの土。
その土から種を蒔くことなく自然に生えた草花。
自然の力を感じる作品。

2003年作品
サンクロス十日町 駐車場(本町6丁目)
第2回期間中のみ

2003年8月29日撮影
2003年8月29日撮影

古川 弓子 [日本]
Yumiko Furukawa [Japan]

粟福と米福
Awafuku & Komefuku
Cinderella Story of Tokamachi City

本町通りから見えるガラス張りの空間に、槌とわらじが置いてある。
奥には「粟福と米福」という題の、この地方に伝わる民話のページが開かれている。
壁に掛けられた液晶テレビでは、オペラ歌手が歌を歌っている…。

とても不思議な空間でした。
でも、なんだかとても居心地のいい空間でした。
ガラス一枚隔てられただけなのに、外の影響を全く受けず、その世界に浸ることができる、そんな空間でした。

2003年作品
ぬりぎ佛壇店(本町4丁目)
第2回期間中のみ



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