杉浦 久子+杉浦 友哉
昭和女子大学杉浦ゼミ [日本]
Hisako and Tomoya Sugiura +
Sugiura Laboratory, Showa Women's University [Japan] 雪ノウチ
snow in snow 本町通りを一本外れた本町西1丁目にひっそりと広がる空地。
新潟中越大震災による家屋の倒壊で作り出された空間。
この空間に、真夏に降る雪の空間が創られた。 「第4回大地の芸術祭」会期中の8月2日、作品を訪れました。
本当に、この空間だけ雪が降っているような、真夏の不思議な空間でした。
雪のオブジェについて説明してもらいましたが、もちろん、すべて手折りとのことで、今回も気の遠くなるような作業でこの素敵な空間が作られたことに敬意を表しました。
この日は曇り空でしたが、お勧めは、やはり青空の下とのことでしたので、再び訪れることを心に決め、作品を後にしました。 「第4回大地の芸術祭」会期終盤の9月6日の夜、本町通りを車で走っていると、空地がライトアップされているのが見えました。
早速、車を置き、作品を訪れました。
ライトに照らされた雪のオブジェは、また昼間とは違った感じで、美しく輝いていました。
空間は、単にライトアップされた空間ではなく、ほのかな雪あかりの空間のように感じました。 「第4回大地の芸術祭」会期最終日の9月13日、作品を訪れました。
訪れたときは、ちょうど青空が広がっており、ようやく、青空の下の姿を見ることができました。
会期最終日ですので、思い残すことのないように、この空間をじっくりと楽しみました。
作品の案内をされていた学生の方々と少し話をしました。
この場所で毎回作品を展開されていることに、地元の大地の芸術祭ファンとしてはうれしく思っていると伝えました。
また、学生生活の中で、大地の芸術祭に携われるのは、1回、もしくは、2回ということで、この空間が先輩から後輩に受け継がれていくという話をすると、ちょうど、前回作品に携わられた、その方々の先輩が見に来ていらしていると教えて頂きました。
この空間は、地元の人々だけでなく、昭和女子大学杉浦ゼミの学生と卒業生、そして、この場所を訪れる人々にとって、時を繋ぐ、忘れられない空間になりつつある、そんな気がしました。
社交辞令などでなく、本当の気持ちとして「次回も楽しみにしています」と伝え、作品を後にしました。 2009年作品
本町西1丁目 空地
第4回期間中のみ |