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北海道へ旅立ち編

 10月22日

今回の旅には目的がいくつかあります。

  北斗星に乗車する事
  札幌でカニ食べ放題
  札幌のおいしいラーメン
  知床の自然を満喫
  知床横断道をドライブ
  富良野で北の国からのロケ地まわり
  美瑛の丘見学

今日は札幌でカニとラーメンが僕達を待っている。
向こうが待ってなくてもこっちからおしかけるつもり!!
中でもカニは今回の旅の中でもかなりのウエイトを占める大事なイベント。
失敗するわけにはいかない。

なぜなら・・・・

以前、会社の同僚と雑誌に載っていた「カニ食べ放題」のお店に行った事がある。
実際に行ってみると「○○テレビで紹介されました」とデカデカと看板が立てかけてあった。
「期待できそうだね〜」と同僚達と話ながら店内へ。
中はかなり賑わっており、その中のテーブルに案内された。
こちらのお店は90分間4000円でタラバカニが食べ放題なのです。
まだまだ食べ盛り?の20代三人で目を光らせながらカニを待つ。
そこへ「どーん」っとやってきたタラバ君達。
冷凍ものだったらしく中にはまだ凍っているものもあるが、そんな事は若気の至り?全然問題無し。
なんせ食べ放題!!このくらい目をつぶってやる。
あっという間に1皿完食!お替わりを頼む。
「すいませーーん、カニ!!」

すると店員は

「当店ではカニの後はしゃぶしゃぶ゛、その後にうどんを食べて頂いてから、再びカニのお替わりというシステムです」

これを聞いて3人唖然・・・・「はぁ?カニ食べ放題じゃないの?」
しかも、3回目までのお替わりまではちゃんと出てきたのに、4回目のお替わりは何度注文しても出てこない。時間はどんどんなくなる。
それでも店員に言うとやっと出てきたが量は最初の4分の1くらい・・・

三人で冷笑

更に数年前、旅行で那須に行った時、これまた旅行雑誌に載っていたタラバ食べ放題に惹かれて予約をすれば、出てきたカニは干からびていて殻に身がくっついていてとても食べられるよう代物ではない。


これまでタラバには騙されつづけてきたのだ。


しかし今回、北海道は札幌!カニの本場です。(実際には紋別あたりみたいですけど)
少ない時間ながら念入りに下調べをして望んでいます!
気合いも十分!!(←気合いは必要ないか?)

札幌に降り立ち、まずはまだ決めていないホテルを予約しに行く事に。
今回、出発前に全てのホテルを予約しないで来たのです。
そこで、札幌駅周辺をあてもなく歩くと見慣れた旅行会社発見!
いろいろと相談に乗ってもらって残りのホテルの予約をいれた。
旅行会社で相談すると評判とかも教えてもらえるので助かります。
とても感じの良いおねえさんで、ちょうどキャンペーンをしているとの事で2000円分の商品券まで頂いてしまった。
ついでに今夜カニを食べようと思っているので地元の方おすすめの店を聞いてみると

「カニ食べ放題とかは行かないですね〜」との返事
「行くならお寿司屋さんでカニを食べるとか〜」

札幌のカニ食べ放題は観光客目当てのお店が多いという事か?かなり不安がよぎる。
それでもなんとか多少の情報を仕入れて今夜の参考に。

さあ、ちょっと早いけどラーメンでも食べに行くか!

と、そこで気付く「そうだ!ラーメンも旅行会社の人に聞けば良かった・・・」
何度か札幌に来ているけれど「ここぞ」というお店にヒットしない。
どうもその理由がパンフレットを見て行く事だと思い、地元の口コミを聞きたかったのだが今回も運に任せる事になってしまった。

駅前で「ラーメン○○国」なる10軒程のラーメン店が集まった所がある。
観光客を当てにしている雰囲気がぷんぷん漂いかなり不安だが他にあてがあるわけでもなく行ってみる事に。
あちこちで客引きの威勢のいい呼び込みの声がして、賑わっているが逆によけいに不安。
実際、地元のおいしいお店もあまり派手は宣伝はなく、口コミで広がっていく事が多い。
その中でもあまり客引きをしていない1軒に運命を預ける事に。

結果は予想通りという事で。

もっと自分に合うお店もあったかもしれないけどこれも「運」しかたない。
食べる前にせめて「スープ」くらい試食できればハズレも減るのになぁ・・・
気を取り直してテレビ塔や時計台を見に行く。

時計台では中に入り見学する事に。
時計の仕組みなどをビデオで放映しており、興味深く見る事ができました。
その後漫画などで取り上げられていた「パチンコ店」など札幌を歩き廻り、いよいよ本日のメインイベント「カニ」との勝負へ。

はじめは「カニ○○」に行こうと思っていたけれど、そこは「ハサミを使って食べる事禁止」というネットの書き込みを見つけ中止。
そんなケチくさいルールは駄目。第一、食べやすくカットや切り込みが入ってればいいけれど、入ってない場合タラバなんて食べられない。
そこで「○○カニ○戦」へ。

ここは旅行会社でもらった商品券も使える。
カニと天ぷら、寿司などの食べ放題コースを選択。
さてさて、どうなる事やら。。。。
ネットでの評判は悪くはない。変なルールもないとは思うが・・・
すぐに料理がテーブルいっぱいに用意されて、タラバから食べてみるとちゃんと身のつまったタラバで一安心。
お替わりの方法を尋ねると食べ終わったものからお替わりできるとの事。

「ルールはOK!!」

味は食べ放題ではあまり期待できないかもしれないけど、満足できるレベル。
コースの料理の中ではエビの天ぷらが熱々でとてもおいしかった!
茶碗蒸しは甘くてあんまりだったけど、一応お替わりはしておいた。(食べ放題だからね)
タラバばかりお替わりしていくとある事に気付く。
最初はたくさん出てきたタラバがお替わりでは5本、次ぎは4本、次ぎは3本と減っていく。
ケチ臭い雰囲気が漂い始めてきた。

そこで連れとヒソヒソと「次ぎは2本しか来ないかもよ、だからズワイも一緒に頼むか・・」と作戦を練り。
「タラバとズワイお替わりください」と言ってみた。
すると、ちゃんと最初と同じくらいタラバとズワイが出てくるじゃありませんか!
ごめんね誤解してたよ。
量、出てくるスピード共に合格!おいしいカニを食べたい人はそういうお店へ。
食べ放題したい人には満足できるお店でした。

本日の宿泊は「アートホテルズ札幌」
ここは温泉の大浴場があるので決めたホテル。
ビジネスホテルのような雰囲気だけどとても綺麗なホテル。
大浴場も清潔感があり広さも十分。
部屋は24階で見晴らしも良い!
朝御飯はバイキングで種類は少な目。
まあまあの満足度でした。


ホテルからの展望
24階からです



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 10月23日

いよいよ、北海道旅行本番。
今日からはレンタカーで道内をまわる予定。

今回は日産レンタカー。4泊5日でも6泊7日でも料金は同じ。
料金はどのレンタカー会社も同じなのだが
更に日産ではガソリン10リットル券とクーラーバッグのおまけ付き。
本当はフィットが良かったけど、おまけにつられ日産に決めた。
日産の思惑に見事にはまった!でもお得だからね。
車種は指定できないが「マーチ」か「キューブ」だろう。
どっちかというと「キューブ」が良いけれど、何だろう楽しみ!

案内された7日を共にする車は「マーチ」でした。残念!

まぁ、可愛らしくて自分には似合わないけど「よろしくね!マーチ」
ナビを今晩の宿「網走」に設定し、いざ出発。
天気はあいにくの雨。市内を走り抜け、高速へ。
高速に乗った頃には晴れ間も見えて一安心。
連れは横で熟睡中・・・せっかくの旅行なのにねぇ、夢の中の景色を見ている。

今回の旅行で気をつけなきゃいけないのはスピード違反。
せっかくの旅行で赤切符なんてシャレにならないし、事故なんてもってのほか!
慎重にそして時に大胆に運転、絶対先頭では走らない事を守りつつ走行すること約100キロ。
旭川辺りでナビの指示で高速を降りる。

高速を降りると天気はまた悪化。雨が降ってきた。
道の駅があったので寄って、外に出ると「みぞれ」だった。

旅行前に「もし北海道で雪が降ったらどうしよう?」と思っていたのだが
本当にその不安が現実になりそうだ。

まあ、でも仕方がない、幸い辺りは雪の降った形跡はないので、降り出したばかりみたいだし
まだ、大丈夫だろうと気をとりなおして出発。

走りだして30分もするとみぞれは完全な雪へと変化。
そういえばネットの掲示板で「大雪山はもう冬」だと投稿してあったのが脳裏をよぎる
あまり深く考えないで来てしまったけれど、ここは大雪山国立公園・・・・

「そうだ・・ここは真冬だった・・・」

道路への積雪はないので普通に走行できるが窓の外は勢いよく雪が舞っている。
途中の電工掲示板では「この先○○峠 雪 路面シャーベット状 夏タイヤ通行不可」とか書いてある。
交通情報ラジオでも同じ事言っている。

借りたマーチはまだ夏タイヤのまま。

でも、道路は積もってないのでそのまま進む。
層雲峡の手前までくると、道路も路肩や中央付近は白くなり。
走行している道路もシャーベット状になってきた。

そしてついにその時はやってくる!

層雲峡のホテルを過ぎると状況は一変!!
路面は完全なる積雪。連れがトイレに行くというので「銀河の滝」へ行くと。そこは雪雪雪。
吹雪だった。
強風でドアも開かず。恐怖を覚えるくらいの状況。
日光いろは坂で積雪アイスバーン状態をFRの180SX(当然夏タイヤ)で降りた経験がある自分にとって
FFのマーチならば多少は大丈夫かと思うけど、試しに少し走ってブレーキ踏むと「ガガガガー」という音共にタイヤはロック。ABSって雪では効かないの?
このままの状態でゆっくり走れるならまだしも、後ろからは雪道を走り慣れた地元の車はガンガン走ってくるのでそのプレッシャーもあるし。
先の見えない峠もかなり不安。
網走に行けない事も仕方ないと諦めて、来た道を引き返す事に。

横で連れが他の道を探してくれて、大雪山を離れながら網走に行ける道を発見。
それは少し戻って右折して遠軽方面へ向かう道。
多少遠回りだがこの際仕方がない。
遠軽がどこかもさっぱりわからないまま、進むとこちらの道は雪の降った形跡はあるものの。
道路状態は良好、雪も降っていません。
しばらく走ると「旭川紋別自動車道」なる看板を発見。
紋別といえば網走の方向。しかも通行料は無料。

これなら行けるかもしれない。(淡い期待)

しかし、自分達を待っていたのはまたしても雪でした。
本当に北海道はちょっとの距離で道路、天気の状況が変わります。
自分達は携帯はもっておらず、PHSなので当然電波もありません。
万が一の時は連絡はできない状況。
それでもFFのマーチを信じて完全積雪の「旭川紋別自動車道」に挑みます。
一応自動車道の為、道はほぼ真っ直ぐ。1車線しかないため後ろから車が来たらかなりのひんしゅくですが30キロくらいでゆっくり走ります。
雪に走り慣れない自分にとって限界点もわからない走行はかなり不安。
その不安を電工掲示板の「夏タイヤ走行不可」の文字が増幅させます。
乗ってしまったからには後には引けない。
行くとこまで行って駄目なら「しらん!!」と開き直り長い直線の下り坂を走りました。
しばらく走るとトンネルが見えて来ました。

トンネル内は積雪も凍結もなく安心です。
横で地図を見ていた連れが「もしかしてこのトンネルで本当は通るはずの峠を越えられるかも」との事。
もし本当ならかなりうれしいトンネルになる。

全長約4キロのそのトンネルはさっきまでの雪道とは違い、快調にマーチが走れます。
途中、後ろから(かなり後ろだけど)車が来ているのが見えたのでトンネル内で道を譲っておきます。そして、運命のトンネル出口。

若干雪は降っていましたが道路の雪は少し減っていました。
さらに進むと雪はやみ、道路もドライへ。
(きっとF1ドライバーがウェット路面状態だけど勝負でただ一人ドライタイヤで出て
すぐに天候回復、路面ドライになった時以上にうれしい出来事でした・・・多分。)

先ほどまでが嘘のように天気はどんどん回復して晴れ間も見えてきました。

「これで網走に行ける・・・」

一時は網走行きを諦めようと思っていたので本当にほっとしました。

順調に走行して、連れがオホーツク海が見たいというので進路を海沿いに変えて走行。
初めてみるオホーツク海はとてもきれいで雄大でした。
ここにもうすぐ流氷がくるのかぁ・・・

5時前には宿に到着。
今日は旅行会社のプランにあった「網走観光ホテル」

予定よりちょっと遅くなったけど、このくらいなら全然OK。
宿では亀虫がたくさんいて、あろうことか料理にも付け合わせされていました。
宿の人がすぐに取り替えてくれたけど、北海道ってこの前も富良野で亀虫異常発生してた事を思い出す。何故?
安い宿で設備は古さを感じたけれど、従業員の方の応対はとてもよく気持ちよく過ごすことができました。
宿からの眺め






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