このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<<このページは友人よりの寄稿です>>

■目次

1:依頼・指示の話し方

:出る杭
:役割演技
:率先垂範
:感情は伝わる
:人を知る
:それぞれの対応
:年長の場合
:文書表現力の向上
:口頭表現力の向上
:人生わずか五十年
:古稀(こき)
:中庸=中正の道

:表紙に戻る

2:間抜けな日本人

:歴史に見える間抜けな日本人
:企業の中の間抜けな日本人
:間抜けな日本人の共通点
:自分の生命・
:秘密主義
:自分と人が同じ考えだと思う
:事実と意見の区別を意識していない
:メディアの情報操作に疎(うと)い
:自分で物事を考えず
:愛国心がない

3:いいたいほうだい


4:子供達へ 06/07/22

依頼・指示の話し方

出る杭(くい)は打たれる、出過ぎた杭は打たれない、出ない杭は腐る

心のエネルギーを節約しているような人は、できる限り無愛想に、できる限りそっけない対応します。これに対して、自分の接する人にできる限り役に立とう、できるだけ気持ちよく接しようとする人は、心のエネルギーの流れが良くなるように思います。心は働かせ、使うことによって、かえって豊かになります。これが「心」と「お金」の絶対的に違うところで、人間という「生きもの」の面白さでもあります。
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役割演技
けん引力(強い信念で引っ張っていく)と親和力(親しみをもたれる)という相反する力を求められるのは、人間の持つ二面性によるものです。仮に親和力のあるリーダーを望み、そのとおりのリーダーが来て満足したとしても、やがて飽きがきて、反対にけん引力のあるリーダーを望むようになります。リーダーは、この人の心にある矛盾性をつかみ、状況に応じて対応しなければいけません。

さて、言葉でいうことは簡単ですが、得意・不得意があり、実際にはなかなかそううまく事が運びません。その場合に必要になるのが役割演技です。ちょうど役者が与えられた役に徹し、演技するのと同様に、不得意な部分は役割演技でカバーします。役割演技の積み重ねと努力があって、自信が生まれ、“らしさ”の発揮となって身についていきます。
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率先垂範

率先垂範とは、先に立って模範を示し、自分の背中で教育することです。人の行動は、いくら反発していても、親や周り環境のコピーの延長だと話をしたことがあります。そのコピーを自発的にしようということです。態度・行動に一貫性がなければ、効果は期待できません。また、あまり細かく厳格でも、ついていけずに、かえって反発を招くことがあります。態度・行動は、あくまでも自分自身のものであって、それを人に押しつけてはいけません。
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感情は伝わる
 人は自分が好感を抱いている人には好かれます。同様にそうでない人には嫌われます。人に好感をもたれようとする場合は、まず、あなた自身が「あなたに好感を持っていますよ」というメッセージを発信することが必要です。具体的には、「笑顔」と「声に表情」をつけましょう。自分から好感を持つように努力しましょう。
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人を知る

職場において、人間関係等がうまくいかない場合がよくありますが、その原因の一つはお互いに理解し合えないことにあります。そこで、できるだけ相手を理解するように努めるとともに、相手に自分を理解してもらうよう努めることが必要になります。そのためには、自分の考えを相手に押しつけず、相手にしゃべる量の倍を聞くことので、相手の心を理解するよう努めることが大切です。
部下・中間管理職・経営陣・経営者、どのような相手であってもただ言葉のみを理解するのではなく、相手の立場を理解し真の意図を理解しなければ、もっと先の答えや行動をすることができません。人間にはだれでも、建前と本音があります。建前というのが、意識して言うことに当たり、本音は、無意識の中にある欲望、感情から言う場合に相当します。最初は警戒し合って建前しか言わず、打ち解けないと本音を出さない傾向にあります。そこで、平素から理解し、警戒心を解いてやるようにその場の雰囲気を演出することが必要です。
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それぞれの対応

職務遂行能力はまだ低いが、やる気のある場合
・職務遂行に必要な基本的知識、技能をまず教える
・能力をやや上回る仕事を担当させる
・その仕事の進行状況を定期的に報告させ、軌道修正する→成功体験
・最初の積極的ミスは容認し、いかに基礎知識が大切かを自覚させる
・最後に更に自己啓発するよう激励する
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年長の場合
・不必要な特別扱いはしない(遠慮は逆効果)
・共に学ぶという姿勢を持つ
・ミーティング等の場で積極的に意見を求める
・時間外は人生の先輩として接する
・あなたとあなたの上司との連携プレーも必要
・OJT(On the Job Training・職務を遂行する中での指導)ノウハウを指導する
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文書表現力の向上
★緊急の場合を除き、簡単な内容であってもできるだけ口頭による報告にかえて書かすように指導する
★社内報や部内報などの内容について、意見を述べさせる
★文書にアドバイスする
 ☆結論は簡潔明瞭か
 ☆5WIH(いつ、だれが、どこで、何を、なぜ、どのように)が明確か
 ☆限られたページの中に必要な事項が網羅されているか
 ☆もっと簡単にならないか(1ページ主義)
 ☆何を言わんとしているのかはっきりしているか
 ☆事実(fact)と自分の意見(opinion)は混同していないか
★打合せ会等が開催される場合は、書記に指命する
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口頭表現力の向上
★「口ベた」であるという思い込みをなくすよう働きかける
★指示した内容を確認させる
★ミーティング等の話題について意見を求める
★朝礼やミーティングで発言するよう指命する
★リラックスして話ができるようムードづくりをする
★意識して質問し、報告をさせる
★1対1の対話から1対複数の対話へと徐々に移行する
★報(報告)・連(連絡)・相(相談)を習慣化させる
★Yes or Noを明確にさせる
★打合せ会等が開催される場合は司会者に指命する

人一人の知識や行動範囲には限りがあります。また、新しい技術や方法は次々に開発されていきます。あなたが自分ひとりだけの力しか発揮できないとしたら、新しい知識と柔軟性のある若い世代よりも、しだいに劣り、能力給のみの実力社会ならば、当然彼らより給与も低くなります。そうなりたくないと思うことは当然ですが、そのためには、人に仕事を依頼し、十二分の働きをしてもらわなければなりません。
仕事の依頼で部下を見下し、脅かし半分で指示している姿を見受けることが有ります。これは、人を動かす下策で、指示する人の指導力だけでなく人間性を疑います。同様に考えがちですが人の理解力には大きな差が有り、話をすれば同じ理解をしていると考えるほうに無理があります。お金をもらっているから当然自分と同様の立場だと思い込んではいけません。同じ日本人といっても、育った環境も違うし、立場も違えば受取り方も違ってきます。自分の子供に、何か仕事をさせる時のことを思い出してください。相手の理解を得て協力してもらうことではありません。“頼り”にし“お願い”することで子供は自発的に十二分の働きをします。

「この前、話をしたでしょ。こんなことも、できないの。」

などと怒っても、かえって萎縮し拗ねるだけで、目的を達成することは難しくなります。私たちは、だめな社員を首にするような“悲しい仕事”を生業としていません。依頼した相手を成長させ、グループとしてのレベルを上げるには,“頼り”にして“お願い”し、“誉め”て“助言”することを心がけなければいけません。小さな子供が絵を描いたのを見て、

「ここの線が違うだろ。この前も言ったはずだ。」

などと話をしたら、もうその子は絵を描くことが嫌いになってしまいます。通常は、「ずいぶん、上手になったね。」だけでよいのです。手の内を見透かされるような下手な助言も不要です。
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人生わずか五十年
「人間五十年下天(けてむ)のうちを比ぶれば 夢まぼろしのごとくなり。ひとたび生をうけ 滅せぬ者のあるべきか」
これは「幸若舞(こうわかまい)」の「敦盛(あつもり)」のなかの一節で、原文は, さる程に、熊谷はよくよく見てあれば、菩提の心ぞ起りける………月に先立って有為(うい)の雲に隠れり。人間五十年化(け)天(てん)の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。一度(ひとたび)生を受け滅せぬ者の有るべきか。是を菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりし次第ぞと思ひ定め、急ぎ都へ上りつつ、敦盛の御首を見れば物憂さに、獄門よりも盗み取り、我が宿に帰り、御僧を供養じ、無常の煙となし申し、………

一般的に下天(けてむ)といっているが原文は化天です。化天とは、化(け)楽天(らくてん)または楽変化天(らくへんげてん)の略。仏語。大欲天の一つ。地上から数えて第五番目の天。この天は欲するものを化作して楽しませるとされ、長寿で、端正で楽しみが多い世界とされる。 人間の八百才を一日として、八千才の長寿を保つという。

「幸若舞」とは、大成者と伝えられる桃井(もものい)直詮(なおあきら)の幼名幸若丸から来ている。幸若舞は室町中期から末期にかけて民間で流行した曲舞という芸能の一派で、舞った曲舞が一斉を風靡したため、通称として「幸若舞」と呼ばれるようになった。流行した簡単な動作を伴う語り物。単に「舞(まい)」ともいい、その詞章を集めたものを「舞の本」、演者を「舞(まい)まい」という。

この「敦盛」とは、平敦盛のこと。源平の合戦で自分の息子と同じ年格好の敦盛を討ってしまった熊谷(くまがへ)直実(なおざね)(原文は「くまがい」ではなく「くまがへ」)は、自責の念にかられて出家し敦盛の菩提を弔う。その直実が思い起こして口にした一節が、この「人間五十年」です。

桶狭間の戦いに出陣するとき、信長が「敦盛」を舞ったことはよく知られている。当時信長が舞ったであろう幸若舞の「敦盛」は民間芸能のために残念ながら伝わっていない。しかし、曲舞は能にも取り入れられており、能や狂言から幸若舞「敦盛」を推測することができる。
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人生わずか五十年人間の一生のきわめて短いことのたとえ
人生七十古来稀(まれ)なり70才まで長生きする者は昔からきわめて稀である。

古稀(こき)
信長は、何の功績も無く細々と70才まで長生きするよりも、50才までを鮮烈に生きることを望んでいました。その戦国の時代は、多くの若者は戦乱で傷つき、運良く寿命を全(まっと)うしても50才程度でした。今の平和な時代に当てはめれば、「病身で何もできずに90才まで生きるより、健康で明るく生きた70才」です。

私の父は、短いとたとえられる50才よりさらに5年短い45才の時に、心筋梗塞で死去しました。そのため、私の人生設計は50才までを刻んでいました。そして、2002年に私は50才になります。次に70まで刻む節目に当たって、今の気持ちを漢詩の中から選んでみました。

海南行(かいなんこう)     細川頼之(よりゆき)
人生五十愧無功  花木春過夏已中  満室蒼蝿掃難去  起尋禅榻臥清風
人生五十 功無きを愧(は)ず 花木(かぼく)春過ぎて夏已(すで)に中ばなり
満室の蒼蝿(そうよう)掃(はら)えども去り難し 起(た)って禅榻(ぜんとう)を尋ねて清風(せいふう)に臥(が)せん
蒼蝿(そうよう)=青蝿、政府に巣喰う不逞の輩を指す。
禅榻(ぜんとう)=禅に用いる椅子   臥(が)す=寝る。横になる。
作者の頼之は足利の重臣、南北朗合一に尽力したが諫言(かんげん)のため職を免ぜられ讃岐(さぬき)に追いやられる。後の熊本藩主細川家の祖となる。禅学に深く、詩歌に長ず。元中九年(1392年)六十四才で死去。

獄 中 の 作      橋 本 綱(こう) 記(き)
二十六年如夢過  顧思平昔感滋多  天祥大節嘗心析  土室猶吟正気歌 二十六年夢の如く過ぐ   顧みて平昔(ひらせき)を思えば感滋(ますます)多し 天祥(てんしょう)の大節嘗(かつ)て心折す  土室猶(な)お吟ず正気の歌
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天祥=文天祥(ぶんてんしょう)
  

中国南宋末の政治家。字は履善、号は文山。宋末、元軍と戦い、恭宗の命で元と講和を論じたが失敗して捕らえられ、その間に宋は滅んだ。後、脱走して益王を奉じて戦ったが再び捕らえられ死刑となった。獄中で作った「正気歌」は有名。

平昔=平生  心折=心服、心から敬い慕う  土室=牢獄

越前福井藩の医家に生れる。医を学び、藩命によって江戸に遊学する。勤王の志篤く、密書を携行して水戸に行き帰途、幕府によって囚われの身となるが、宋の文天祥に心酔し、遂に節を曲げず、処刑を前になお正気の歌を高吟する。安政六年十月七日小塚原で処刑される。行年二十六才。

中(ちゅう)      庸(よう)     元田(もとだ) 東野(とうや) 勇力男児斃勇力  文明才子酔文明  勧君須択中庸去  天下万機帰一誠 勇力の男児は勇力に斃(たお)れ  文明の才子は文明に酔う

君に勧(すす)む須(すべか)らく中庸を択び去くべし  天下の万機は一誠(せい)に帰す
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中庸=中正の道
 

どちらにも片寄らないで常に変わらないこと。過不足がなく調和がとれていること。中正。中道。
中国の経書。四書の一つ。天人合一の真理、中庸とその具体的な運用である誠を説き、先行の儒学説を総合整理して体系化し根拠を明白にしている。後世、朱子編の「中庸章句」が多く世に行われた。
勇力=武勇、胆力の勝れるもの  文明才子=進化、発達に才能ある者 万機=総ての事柄
一誠=まことひとすじ
誠=人に対して誠実で欺かないこと。偽りのない心。まごころ。真情。誠意。

熊本の教育家。明治天皇の侍講を拝命し、枢密顧問となる。皇室典範、教育勅語の超草に尽力した。西洋文化が移入し、世の中は征韓論が起き、騒然となった。世の妄動を鑑み、全てのことは誠を持って中正の道を歩むべきだと説いた。明治二十四年、七十四才で死去。
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間抜けな日本人

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歴史に見える間抜けな日本人
イギリス・一等書記官のアーネスト・サトーは、江戸幕府の幕臣たちが弱い上に行為に裏表があると軽蔑しました。日本的な腹芸や要領の良いは、ただのうそつきの二枚舌でしかありません。彼らは明治維新により排斥され、信望のある薩長武士に取って代わられました。世界に誇る日本の歴史ですが、日露戦争の日本海海戦が兵力差で勝ったという事実を伝えず、神がかり的な力によって勝った(歴史編参照)と教育・宣伝をしました。そして、その教育を受けた子供たちは、朝鮮併合後の大正時代の頃、幕臣という名を官僚という名に変え復活させました。軍人という彼らも同じ官僚です。

軍備拡張(経済編参照・軍事産業への流通貨幣の偏向、戦後、三菱の倉庫を調べたら大量の紙幣が出てきました。)、朝鮮併合(歴史編参照・軍事管理費の増大と朝鮮人への貨幣の流出、東西ドイツが統一後に不景気になった理由と同じです。)により経済が衰退しました。しかし、併合による利権と朝鮮の人たちを武器により、思い通りにできる面白みを覚えた軍部は、他国への侵略で乗り切ろうとする意味不明な暴挙に出ます。そして、疑問視する人たちを、軍人の専門家の意見のみが正しいとして排除しました(2.2.6事件以降)。彼らは日本を支配し、秘密主義・メディアや教育機関での洗脳・自分たちへに忠誠を誓わない異分子の徹底弾圧により、私たち自身では変更出来ないほど肥大化し強力になりました。独裁国家・北朝鮮は、同じこの時代遅の手法をしています。そして、人間とは洗脳や誘惑に弱い動物だと悲しくなります。外国の人が日本の官僚に対するほめ言葉、「頭がいい」とは、その内心の軽蔑と理解しなければなりません。
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企業の中の間抜けな日本人

別項に日本的経営について論じていますが、日本に良いシステムや考え方は、良識ある諸外国の方たちに取り入れられました。そうではない封建的で陰湿なのもののみ、前近代的遺物として残っていると考えるほうが妥当です。私は会ったことはありませんが、本田やソニーの技術力を、同じ日本に生きる者として誇りに思います。彼らは、狭い日本のしがらみを活かし、小銭を稼ぐやり方に満足しませんでした。当初は技術力の高い白人世界の中で、安いが品質の悪いmaid in Japan として蔑視されていた日本の製品を、それを超える技術を身につけ、高い技術と品質を持つmaid in Japan の名称を勝ち取りました。

経営者・経営陣といっても、幾分の専門知識に差はありますが、人間としての資質に差がありません。私の接した彼らも、倫理観の欠けた、精神的にゆがんだ人もたくさんいました。以前から思っていたほどではなく、資質的に自分自身のほうが益しだと感じることが多々あります。(もちろん、人徳・実績の無い、私の限られた範囲で感じたことです。)カルロス・ゴーン氏が日産を復活させたことや、トヨタを率いる中国人経営者を見ても、丁稚や番頭がいた昔の商店の発想しか持ち合わせていない、日本的な経営を知る手がかりになると考えます。

パソコンや携帯電話を使えずに、部下や秘書にやらせることを自慢する人がいます。彼らには、新しいものに対する意欲や好奇心が感じられません。個人で知りえる知識と行動に限りがあるとしても、それでは、新しい発想に対する柔軟性に欠け、新しいものに取り組んでいる部下の評価ができるはずがありません。日本で開発した技術(トンネル・ダイオードや八木レーダー)もそれを生かしきれず、諸外国で利用されて、改めて評価されました。最近では、島津製作所の田中氏のノーベル賞も社内では評価されず、世界で評価され始めてどれほど大変な発明か知りえた状況です。彼らは正当な評価ができない自分たちの不徳を恥じ、自らの給与を差し引いた差額で表彰して欲しいと思います。

会社員の定年は、通常60才までになっていますが、本当に定年が必要なのは、いつの間にか古い先入観に捕らわれ柔軟性に欠ける人たちです。潔(いさぎよ)いとは、戦時中の宣伝ですが、経営者はそれより5年早い定年が必要だと思います。自分自身の残り火で、会社を食い物にしてはいけません。

そのような経営陣から選ばれた中間管理職も、厳しく企業倫理がゆがんだものになります。経営陣や中間管理職が、会社にとって不利益な社員を追い出そうとすることは当然なことです。危惧する点は、倫理観のない経営陣や中間管理職が、自分たちの利益に従順でない社員を、苛めて追い出すことで、私は、何度も見聞きしました。彼らの新聞等の世間話は、他業種に対して客観的ですが、自分の業種にはひどく寛大に聞こえます。その中での生存競争は、密告・共謀・苛めで、上司へ「OOOは、こんなひどいことをしている。」「業績が延びないのは、部下にこんなデキの悪いヤツがいるせいだ。」などと聞き苦しく、自分の無能さを部下や「敵」に転嫁する人たちの話をします。日本社会の陰湿さは、本来の競争相手のライバルではなく、[家を出たら7人の敵(enemy)がいる。]という言葉としても残っています。
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間抜けな日本人の共通点

大阪の人の特徴は、東京と自分たちを比べることです。日本人の特徴は、世界と自分たちを比べることです。本当に必要なことは、諸外国のように討論する場所を提供し、世界の人の意見と自分の意見とを討論(ディベート)することです。

The affirmative(yes)and negative(no)sides collide head-on using their true intentions, and human relationships which can never be broken are brought about when there is constructive, healthy debate, the two sides begin to feel the breath of life and new Values are brought about.

肯定側(イエス)と否定側(ノー)がホンネで真っ向から衝突し、そこに生命の息吹が感じられ、新しい価値が生み出されるような、建設的で、健康的なディベートがあれば、絶対こわれない人間関係が生まれます。

私たちは、自分の意思が自由であると信じていました。しかし、それは事実ではありません。それは自分自身で勉強し、練り上げなければ自由な意思はありえないことを歴史は証明しています。元来、日本では和を尊ぶために、自分の意見を差し控えてきました。その教育を受け、感情を優先する旧原人的な日本人に、理論的な道筋で決着をつけようとするディベートが可能だとは思っていません。しかし、新人類の日本人には必要不可欠のものと信じています。討論に勝つには相手より、もっと深く理解し、自分の意見を練り上げることが必要です。これは、小さい頃から訓練しなければ、すぐにできるものではありません。

自分を鍛えるだけでなく、相手を知るほぼ唯一の方法で、話に耐えうる人物かどうかも、うかがい知る事ができます。また、私たちとは、異質の世界の住人でありそれ以上の進展ない人種も特定できます。柔軟性のない相手は、こちらからどのような話をしても同じ話を繰り返します。何かを盲信している場合又は洗脳されている場合は、こちらからどのような話をしても一点のみを強調します。

アメリカの社会や歴史の授業では、事実を教えます。そして、事実と意見を区別し、それであなたはどう考えるかを問い、自分自身の考えを持つ訓練を重視しています。外国のように、よくそこまで自分の考えを話してくれたと、逆に親近感を持つようになりたいものです。
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自分の生命・財産は大事にするが、人の生命・財産を粗末にする

第2次世界大戦の末期に、陸軍が本土決戦をしようとしました。これは、国民の生命・財産を犠牲にして、自分の生命・財産は守ろうとする行為でした。某アメリカ人が「死んでいったのは良いジャップだけだ、悪い奴は生き残った。」と、口惜しがっていました。陛下が身を犠牲にして止めてもらえなければ、何百何千万の国民が死に、今まで築いてきた文化も消失したはずです。

自分の国が危機に瀕した時、自分を犠牲にして国を守ろうとすることは、今でも世界中で受け継がれ、感謝と尊敬を集めています。しかし、それを利用しようとする旧軍人的発想とは異質のものです。この狂った考えが日本を敗戦国にした原因の一つです。これらの人の生命・財産を粗末にする人たちは、●●乳業や●●大学などに引き継がれ、BSE狂牛病やエイズ問題を起こしています。
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秘密主義

帝王学というふざけた学問があるそうです。(私は読んだことがない。)家康は、家臣への指導と親族への指導を別にしていました。自分のミスを認めない、行動や結果を秘密にする、等々、多分読んだと思える人たちの行動を見ていると、およそ独裁国家まがいの人間的なものではないと了解しています。
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自分と人が同じ考えだと思う

己(おのれの)所不欲(ほっせざるところ)、勿施於人(ひとにほどこすことなかれ)とは、自分と人が同じ思いや立場だとする、現在には通用しない論語の考え方です。以前、上野公園にいたイラン人に、食べてもらおうと炊き出しをしたら、蹴飛ばされて「俺たちは、乞食をするために日本に来たわけじゃない。」と、怒鳴られたそうです。私がそばにいたら、では何のために来たのか聞きたくなります。また、そこにいる浮浪者を自宅に呼んで世話をしたら、家にあるものを盗まれたそうです。これも、働かずにいる全く考えの違った彼らを同一視する危険な例だと思います。
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事実と意見の区別を意識していない

報道の自由は、第2次世界大戦の反省からメディアの私物化を防止する、有効な法律だと認識しています。しかし、それは意見に限られます。意見は、誰も咎めるべきものではなく報道も自由であるべきなのです。それに対して、その縮小や拡大していても、事実に反する行為は違法です。アメリカのように、子供の頃から区別する訓練が必要です。
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メディアの情報操作に疎(うと)い

以前、テレビにオーム真理教のサブミナル効果(通常画面の隙間に特定の画面を埋める心理操作の方法)を実施し批判されたことがありました。読売新聞が、その時点でメディアの信用度を調査したところ、信用する人は、テレビが2割で新聞が5割になり、新聞の信用度が高いと記載されていました。

沖縄の米軍が少女を暴行した事件がありました。日本の警察は取り上げなかったのですが、あまりにもひどい話なので、米国で問題になり、日本でも取り上げられるようになりました。9/22〜24で取り上げ方が全く違っていたので、日本の報道に情報操作があるかどうかを話題にしたら、それに気付く人はいませんでした。
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自分で物事を考えず、聞き知った内容を自分の考えだと勘違いしている

日本人は、自分で物事を考える事が苦手な民族だと感じます。教育では学ぶ事を重視し、その試験でもまた社会に出た後の試験でも記憶力の優劣を付けますが、思考力に関してはなんの考査も無いように感じます。日本人同志では、意見が違うと自分の仲間でないと考える人が多いため、自分の意見を話し合うことをしません。そのためその能力が育たず、テレビに出てくる『偉い人』の意見を考えもせず、自分の考えと勘違いを起こしていることがよくあります。

「景気は良くならないが、このまま推移するだろう。」「日本にある1,200兆円の貯蓄を使わせるようにすれば景気が良くなる。」彼らの言動は、どこかで聞いてきた画一的な意見を、あたかも自分で考えたように話をします。
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愛国心がない

ハワイ島に旅行に行った時、島巡りのツアーをしました。案内をした方は、日系人の方でマイクロ・バスを運転しながら、島の案内だけでなく自分の生い立ちなどを話してくれます。アメリカを愛し、義務を果たす意識の強い人でした。綺麗な花を摘むことは自然を破壊する行為なので、アメリカ国民として逮捕しなければならないと言って、両国の意識の違いに驚きました。

外国に行くと、改めて自分の国を考え直します。日本では「愛国心」を利用されたとの思いから教育されていません。結果、自分の利益を優先し要領よく利用することのみで、自分の義務を果たそうとする人が少ないと感じます。(全くいないとは思いません)

足りなく感じることも多くありますが、日本の国に生まれたことを誇りに思ってください。今の世界の国々を見渡しても、多くの先人の努力と犠牲、そして、現在までの努力により日本が恵まれた環境だと理解できます。

以上寄稿文です。
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