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東京見聞録  
2006年8月13日() 六日目   <チキン南蛮、青島、都井岬>


宮崎市街とチキン南蛮>

 去年の小林市と高原町、昨日の綾町で、あおかつ家から近いところはほぼ見て回ったので、今日は足を延ばして宮崎市と日南海岸方面へ行きます。僕らにあおかつのお父さんを加えた5人で出発。あおかつのお父さんは元タクシードライバーなので、運転が上手くて安心します。しかし後部座席は3人だから、若干窮屈。

 小林を10時半頃出てずっと西を目指し、宮崎市に着いたのがちょうど12時。さすが宮崎県の県庁所在地だけあって栄えています。宮崎はシーガイヤのせいで寂れたイメージがあったけど、思ったより都会でした。やっぱり何でもイメージで決め付けちゃいけないね。あとで調べたら、宮崎は人口37万人もいるそうです。県の人口が110万くらいだから、3人に1人が宮崎市に住んでいることになります。しかも他の同規模かそれ以上の都市(熊本、鹿児島、大分とか)とはかなり距離がある。そりゃいろんなものが集積するわけだ。


<宮崎市の繁華街>

<地元の自動販売機>

 宮崎と言えばチキン南蛮発祥の地。昼は繁華街にある、チキン南蛮元祖の店と言われる「おぐら本店」へ行ってチキン南蛮定食を食べてきました。僕はほか弁やコンビニ弁当くらいでしかチキン南蛮を食べたことがなかったけど、その味がチキン南蛮の基本だと思っていたので、元祖のチキン南蛮を食べて驚きました。今まで食べてきたのとは全然違う。従来のよりももっと鶏肉が柔らかくて、甘酢ダレが強くなくて、タルタルソースに入っている野菜や卵の存在感が大きくてさっぱりしている。行ってみれば洋食屋さんの定食料理と言いう感じ。東京で食べてたのとは全然別物だね。個人的には本場のチキン南蛮のほうが好きです。しかも結構量が多かったので、昼から腹一杯になりました。ご馳走様。


<路地裏にあるおぐら>

<チキン南蛮定食>

<青島>

 チキン南蛮を食べてからは、日南海岸にそって南へ。通称フェニックスロードを通ってドライブです。本当に道一面にフェニックスが植えられていて、よくテレビで見ていた宮崎のイメージにぴったり。南国気分満開です。


<フェニックスロードとフェニックス>

 しばらく行くと青島海岸に到着。海水浴客で賑わう海岸を見ながら、橋を渡って青島へ。青島と言えば「鬼の洗濯板」と呼ばれる地形が有名ですが、実際見てみると確かに奇形でした。でもこれに「鬼の洗濯板」というネーミングをつけるのもすごい話だとは思います。僕は地学が地質とか苦手なのでどういう経緯でこういう形が作られたのかは知りませんが、まあ自然はすごいということにしておきます。


<青島海岸から青島へ>

<青島海岸>

<鬼の洗濯板>

 橋を渡った先にある青島には青島神社があり、そこで参拝。青島神社には例年宮崎でキャンプを張る巨人のコーチ・選手達が必勝祈願に来ているのは有名な話で、奉納された絵馬をみてみると巨人の選手が書いたものだけ別に展示されていました。原監督を始めとして、大体の選手は「優勝」とか「3割」とか「15勝」とか野球に関する目標を書いていますが、若干名ちょっと違ったことを書いています。例えば「家庭円満」とか「人間関係が上手くいきますように」とか。人間関係のことを書いたのが誰だったかは忘れたけど、頑張ってください。


<青島神社>

<境内から海を眺める>

<宮崎の南端 都井岬と野生の馬>

 青島を見てさらにフェニックスロードを南へ。ここから宮崎最南端の都井岬を目指します。海沿いに進むので、本当に真夏のドライブといった感じです。ただ青島から都井岬までは直線距離でも50kmから60kmくらいあるために、いくらいい景色とは言えずっと見ていると飽きてくるのも確かで、途中でいつの間にか寝てしまってました。そしてちょうど目が覚めると車が渋滞していて、何事かと思ったらどうやら前の方で事故があったらしく結構な時間のロス。さらにそれ以降も通行止めの場所があって山道を迂回ししなければならずこれまた結構な時間ロス。運転しているあおかつとお父さんは大変だったでしょう。ようやく都井岬に着いたときには5時近くになっていました。青島から3時間もかかっている。

 都井岬ではまず灯台を見物。僕は最近灯台マニアになりつつあります。都井岬灯台は灯台自体高いわけではないけれど、もともと高い場所に建っているので眺望は抜群です。今日は靄がかかっていたけど、天気がよければ鹿児島の大隈半島くらいは見渡せそう。


<都井岬灯台>

<灯台からの眺め>

 そしてもう一つ、都井岬には野生の馬がいます。まあ野生と言っても観光客が何人も来て、管理もされているから、厳密な意味での野生ではないけれど、広い草地に馬がいると雄大です。与那国の与那国馬と似てるかな。

 野生の馬を眺め、ちょっと触ったりしていたうちはよかったものの、一回えさをやるともっともらえると思って襲うように寄ってきました。しかも親子連れだったので迫力満点です。実際4匹も5匹も馬が寄ってくると恐いよ。あまりに恐いので、一目散に車に駆け込んでぴゅーっと退散しました。観光客に慣れているなんて、やっぱり厳密な意味での野生じゃないな。というか、えさを与えてはいけませんね。反省。


<都井岬の野生の馬>

<野生の馬>

<野生の馬の親子>

<えさをやったら寄ってきた>

 都井岬のあとは帰るだけ。帰り道は鹿児島の志布志を通り、内陸に入って都城を経由して帰りました。志布志を走っているころから雨が降り出し、最終的には大雨に。昨日もそうだったけど、南九州は天気が変わりやすいのでしょうか。年間を通して雨が多い地域だとはわかるけど、急激な変化も起こるのか??

 家に帰りついたあとはあおかつのお母さんお手製の晩御飯。最後の締めは昨日酒泉の杜で買ってきた冷汁セットを使った冷汁を。やっぱり宮崎の夏といったら冷汁ですね。宮崎料理を出す居酒屋で冷汁を食べて以来、僕は冷汁のとりこです。特に食欲のない暑い夏なんかにはぴったり。おいしいおいしい。


<冷汁>

 食事後はコロの散歩をしたりしてゆっくりとくつろいだあと、風呂に入って就寝。


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