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東京見聞録  
2007年8月11日() 五日目   <大阪(四天王寺、新世界、ミナミ)>


大阪へ向かう>

 5時起床。朝食を食べて荷造りをし、7時のバスに乗って山を下りました。すのさんも今日から仕事ということで、7時から畑や牛の世話に出かけたようです。3日間どうもありがとう。Hさん家族にも本当にお世話になりました。


<朝の口色川>

<バス停の前に広がる田んぼ>

 7時35分、那智駅に到着。今日は18きっぷを使って、紀伊半島海岸部をぐるりとまわって遠く大阪・神戸まで移動する予定です。直線距離的にはそんなに遠くありませんが、陸の孤島と呼ばれる紀伊半島、時間的には相当な距離があります。朝7時に出たのに、大阪に着くのは午後3時半。8時間半もかかります。8時間半って言ったら、新幹線で博多から八戸まで行けてまだお釣りが来る時間。この辺境さはすごい。

 那智駅から大阪方面に向かう電車は9時42分です。何と2時間もあります。何もない駅で2時間を過ごすのは非常に辛いので、この電車の始発である新宮まで行って、新宮で時間を潰すことに。新宮のほうが大きいので、行けば何かあるだろうと。まあ過去3回ほど新宮に行ってほぼ見所は見ているので、もう何もないのは承知ですが、この小さな那智駅で2時間を過ごすよりはマシかと。ということで7時44分の電車に乗って新宮まで。夏休みにも関わらず、電車には地元の高校生がたくさん乗っていました。部活でもあるんかな?

 新宮駅着8時3分。9時25分の電車まで、約1時間半あります。荷物もあっておまけに暑いので遠出できませんが、駅近くにある徐福公園へ。秦の始皇帝から不老不死の薬を探すように言われ、この地に降り立った徐福を記念して整備された公園だそうです。中国風の楼門とか、徐福の像とか、池とかいろいろありました。が、まあ基本公園なわけで、特に時間を潰すこともできず。朝早いからお土産屋もまだ開いてない。


<徐福公園入り口>

<徐福像と不老の池>

 小さい頃、親に買ってもらった「マンガ中国の歴史全10巻」に出てきた徐福は、「不老不死の薬がある」と始皇帝を騙し、多くの従者、財宝とともに船に乗り、「ぐへへ、不老不死の薬なんてあるわけないだろう。住みにくい秦の国とはさらばじゃ!」とすごく悪い顔をして海に消えていきました。それを見た僕は、ずっと「徐福って悪い奴だな」と思っていましたが、新宮で祭られている徐福はまるで偉人のように扱われています。果たしてどちらが本当の徐福なのでしょうか?謎です。

 暑くなければこのあと3回目となる熊野速玉大社まで行くところですが、さすがに暑いので駅に戻ってクーラーのない待合室で時間つぶし。今日は結構朝食を食べたにもかかわらず、もう腹が減ってしまったので、昼食用にとすのさんが用意してくれた弁当をこの時間にして食べてしまいました。色川の食材のみで成り立った弁当で、題して「色川弁当」。おいしかった。玄米ってよく噛んで食べると甘みがあっておいしいです。


<新宮駅で電車を待ちつつ>

<「色川弁当」を食べる>

 本を読んだりして時間をつぶし、9時25分の電車に乗車。紀伊勝浦、串本を通り過ぎ、紀伊田辺・御坊・和歌山と三回乗り継いで大阪の天王寺駅に到着。午後3時41分。さすがに疲れた。

<大阪 新世界とミナミ>

 天王寺駅で神戸で働いているオキ君と合流。今日から夏休みということで、二人で大阪と神戸を回ることになりました。神戸在住のオキ君はほとんど大阪を歩いたことがないというので、今日は(といってももう結構時間遅いけど)大阪の定番観光地、新世界とミナミを見物します。早速荷物をロッカーに預けて身軽になり、大阪の街へ。

 それにしても僕個人も久しぶりな大阪。電車の乗換えでは結構使ってますが、大阪の街を歩くなんて4年ぶりです。最初の大学受験は大阪だったし、20世紀の終わりから21世紀初頭にかけて、マルコフが大阪に住んでいたときはかなりちょくちょく遊びに行っていたので(トータルで10回くらい?)、久しぶりの大阪には懐かしさすら感じます。街に溢れる大阪っぽい感じ。口では言い表せないけど、明らかに東京とは違うこの街の雰囲気。いいねぇ。

 まずは天王寺から歩いて四天王寺へ。四天王寺は僕も初訪問です。四天王寺は日本最古の寺だそうですね。広い境内をぶらぶらして、いろいろと見てきました。有名な五重塔は8代目、1959年建立というか、結構新しいみたい。


<四天王寺三門>

<四天王寺五重塔>

 四天王寺から歩いて通天閣方面へ向かっていると、寺とは思えない寺がありました。 一心寺 という寺です。あまりにも驚いたのは三門で、平成9年にできたそうですが、その前衛的なフォルムから一瞬美術館かなにかかと思ったほどです。うーんこの発想がすごい。境内は一般的で、お盆前だからかめちゃくちゃ人が多かった。ちなみにホームページがあるようなのでリンクしておきますが、このホームページも寺院とは思えないほどスタイリッシュで、この寺のセンスを感じさせます。


<前衛的な三門>

<本堂は一般的>

 歩いて新世界へ。新今宮の人間動物園(マルコフ談)を見ようかという話にもなったけど、さすがにヨソモノ二人じゃ恐いんじゃないかということでパスして、そのまま通天閣へ。久々の通天閣周辺は相変わらず賑わってました。通天閣昇るのに行列ができていた。個人的に通天閣には3回ほど昇ったことがあるし、オキ君も別に昇らないでいいということだったので、風景を眺めるだけにしてさっさと夕食にします。


<通天閣>

<ちょっと日が暮れた通天閣>

 夕食はジャンジャン横丁にある串カツの「八重勝」。7年前にここで串カツを食べて大層感動した僕は、すっかり串カツの虜になってしまいました。それからここに来る機会はありませんでしたが、ちょくちょく夢の中では食べに行ってました。それほど食べたかった。串カツが食いたかった。今日はその念願がようやく叶います。

 八重勝には案の定行列ができていたので、おとなしく並んで待ちました。30分くらい。この辺には串カツ屋がたくさんありますが、八重勝だけが大行列をなしています。これはおいしいからなのか、ガイドブックを見てやってくる観光客が多いからなのか分かりませんが、まあ行列ができてまずいことはないでしょう。

 30分待って着席。何か以前と比べて席が広くなったような気がしないでもないですが、それは置いといて、さっそく生ビールと串カツとどて焼きを。オキ君と再会を祝して乾杯し、土手焼を一口。いやー、うまいね。土手焼きの味噌が甘くて身も柔らかい。そして串カツ。二度漬けお断りのソースに漬けて食べると、これまたさくさくでおいしいです。なんと言ってもソースがうまい。どういうソースを使ってるのでしょうか?とにかく、ここがおいしかったという僕の記憶は間違いではありませんでした。夢じゃなくで食べてるよ。あぁ幸せ。

 結局ビールを3杯も飲み、串カツ以外にもシシトウだの卵だのジャガイモだのいろいろ注文して味わいました。どれもこれもおいしいねぇ。オキ君はどて焼きがいたく気に入ったようで、4回くらいおかわり。あと注文は肉中心のスタイル。牛とか豚カツとか鶏から揚げとか。会計は二人で7000円くらいしましたが、これだけの満足感と満腹感を味わえるなら安いんじゃないでしょうか?オキ君、ご馳走様。


<串かつの八重勝>

<てきぱきと働くお兄さん>

<串カツ>

<どて焼き>

 さて、串カツはおいしかったですが、さすがに油が胃にもたれたので、食後は腹ごなしの散歩も兼ねて、歩いてミナミの戎橋へ。新世界からだと結構距離がありますが、久々に大阪の街を歩くのは楽しいもんです。戎橋ではお決まりの観光写真を撮りまくって来ました。グリコもくいだおれ人形もかに道楽のかにも、世界陸上に合わせて陸上日本のユニフォームを着てます。そして今は道頓堀を大工事中みたいで、完成したところにはプロムナードができてたり遊覧船も出たりしてるんですね。


<戎橋とグリコ 雪印ってまだあるの?>

<くいだおれ太郎>

<かに道楽>

<ドンキホーテと道頓堀遊覧船>

 久々に金龍ラーメンでも食べてみたかったのですが、さすがに腹が一杯で入りません。残念です。しかし、その代わりに大たこのたこ焼きを。6個300円のたこ焼きは外がカリカリ中がフワフワでおいしいです。夜の道頓堀を見ながら食べるたこ焼きは格別だ。


<金龍ラーメン>

<大たこのたこ焼き>

 そして近くにある法善寺横丁を散策。今日は法善寺横丁の縁日か何かだったらしく、多くの人で賑わっていました。


<法善寺横丁>

<水掛不動>

 ミナミを一通り見物し終わったら時刻は9時。そろそろ今日の宿を見つけなければいけません。オキ君と二人で泊まれ、しかも激安の宿となると、新今宮周辺しかありません。でも一昨日ネットで調べたら既にどこも満員だったし、もしかしたらだめかもなぁ・・・と思いながら、一か八か予約なしでいくつかのホテルを直撃することにしました。

 新今宮周辺には1泊1500円くらいの激安ホテルが軒を連ねています。なんでこんなに安いのか、この辺の事情はまあご想像いただくとして、そのホテルを一件一件当たっていきました。しかし何処のホテルも案の定満室。シングルなら空いてるというところもあったけど、ツインや和室は皆無でした。やっぱり早めに予約しておかないとだめですね。

 仕方がないので新世界のスパワールドという大江戸温泉物語みたいなところに泊まろうかとしたものの、お盆中特別料金ということで4000円近くするということで諦める。うーん、困った。

 ということで最終手段。オキ君が生活する神戸の街へと戻って、そこで泊まることに。天王寺から新快速に乗り、神戸駅まで。申し訳ないですが、明かせるのはここまでです。どこに泊まったかを言うといろいろと問題が生じそうなのでやめておきます(特にオキ君に)。宿(?)から見えた夜景だけ載せておきます。


<神戸の夜>

 宿(?)で風呂に入って、12時に就寝。明日は神戸!


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