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東京見聞録  
2006年8月28日(月) 
 <北京地下城、故宮、景山公園、羊のしゃぶしゃぶ>


留学生で賑わう五道口>

 今日は朝から新学期の履修登録があるということで、マルコフは朝早く起きて学校へ出かけました。一緒について行って学校の様子を見ても面白かったのだけど、疲れもたまっていたし、寝て待つことにして二度寝。

 10時頃マルコフが帰宅。久しぶりに会ったクラスメート達と昼食(この場合ブランチ?)をとることになったらしく、友人も一緒に連れてこいとのことだったので、シャワーを浴びて出発。朝の五道口を歩いてマルコフの友人達が待っている店へと向かいます。

 北京市街の北西部に位置する五道口は、周囲に北京大学・清華大学(理系の最高峰)・北京言語大学といった大学が多く、留学生も多く住んでいる学生街となっています。北京の中ではなかなか垢抜けた街という印象です。特に韓国からの留学生が多いので、街にはハングルがあふれていて、ここは韓国なのか?と思ってしまうほどです。

 そんな五道口の街並みをどうぞ。


<マルコフ家から見た幼稚園>

<マルコフ邸近くの繁華街>

<地下鉄五道口駅からメインストリートを>

<車の間を自転車がすり抜ける>

 マルコフの愉快な仲間達が待っていたのは、繁華街の中にある朝鮮料理屋。一般的には韓国料理屋といっても差し支えないかもしれませんが、ここは北朝鮮系の人がやっているのでそう呼びます。ただ昨日の平壌館と違って国営ではないから、厳密ではないと思うけど。

 店に着くと既に料理は運ばれていて、僕達の到着待ちのようでした。申し訳ないです。マルコフの愉快な仲間達は韓国人4人と日本人1人。そのうち女性が1人(韓国人)。みなさんなかなか楽しい学生生活を送っているようで。

 さっそく朝鮮料理(僕に言わせれば韓国料理)をいただきます。昨日の平壌館での食事がまだ胃に残っている感じで食欲があまり湧かなかったのですが、食べてみるとこれがおいしかった!特に白米は中国滞在中に食べた中で一番のおいしさでした。僕は白米に関しては少々うるさいですが、中国はおかずがおいしくても白米が今ひとつということが多かったのです。でもここの白米なら白米だけでも食べられそう。おいしい白米とともにチゲやキムチやジャガイモのチヂミを頂きました。


<定番の韓国料理>

<日本語・中国語・韓国語・英語の紹介>

 しかし食事をしながら、ある一つの疑問が湧いてきました。マルコフの愉快な仲間達も韓国人が多かったのですが、なぜ彼らはわざわざ中国に留学しているのに韓国料理を食べたがるのだろうか?と。そりゃ長い留学生活だからたまには故郷の料理を食べたくなるのはわかるけど、この町をみるといたるところに朝鮮/韓国資本の飲食店があります。ということはそれだけの需要があるということ。おそらく韓国人留学生は毎日のように韓国料理屋に行っているに違いない。

 ということをこの日の午後マルコフに話したのですが、その考えはあながち間違いではないようです。マルコフの経験からすると、中国に留学して最後まで現地に馴染まないのが韓国人。韓国人同士でつるみ、日々韓国料理を食べることが多い、と。韓国料理以外の店に行ってもキムチがないとだめとか、おいしいものを食べに行って腹が膨れたのに、家に帰って「やっぱりこれで口直し」とか言いながらキムチで白米を食べている韓国人を見て度肝を抜かれたとか、マルコフが実際に経験したことを聞いて納得しました。この話を聞くと韓国人のキムチに対する異様なまでの執着心というものが垣間見えてきます。対して日本人は「郷に入れば郷に従え」の精神で、早めに適応できる人が多いそうです。日本人は臨機応変、韓国人は頑なで頑固。何か分かる気がするなぁその国民性。

 話がそれてしまいましたが、ともかく食事はおいしかった。店の前には留学生が多いことを反映してか、アパート情報が日本語・中国語・韓国語・英語の4ヶ国語で乱れ飛んでいました。一番多いのは韓国語。やっぱりこの地に対する韓国人の割合はダントツなんですね。

 日本語の表記で間違いがないかというのを探してみました。基本的にきれいな日本語を書いているのだけど、一ヶ所発見。「電子レンジ」が「電子レソジ」になってる。ソとンは間違いやすいからねぇ。日本人でも字が汚い人はソとンが同じに見えるし、分からない間違いではない気がします。

 食事の後は愉快な仲間達と別れ、マルコフと二人、地下鉄五道口駅へ。一昨日と同じく市街地へ出て、観光を開始します。


<五道口駅に到着する電車>

<中国も韓流ブーム>

 月曜日の昼だというのに、地下鉄は一昨日と変わらない混雑で、13号線から2号線への乗り換えはまたしても富士急のアトラクション待ちのようでした。これは至るところで行われている工事のせいもあるんだろうけど。

 ちなみに北京の地下鉄は、現在のところ1号線・2号線・13号線の3路線。13号線は2004年に新しく出来て、1,2号線にはない自動改札があります。自動改札はどこかで見た形だと思ったら日本製。「日本電信」という会社が作っているみたい。ちなみになぜ3号線ではなくて13号線なのかは謎です。現在は3路線(+1号線から伸びている線)しかありませんが、2008年の北京オリンピックに向けて地下鉄の複数の線が急ピッチで作られているみたいです。まあ文章でごちゃごちゃ書いてもあまり伝わらないで、画にしてみました。地下鉄はこんな感じ。今日は一昨日行けなかった北京地下城へ行くために、2号線の前門という駅まで行きます。

<北京地下城>

 前門で降りて一昨日も通った胡同へ。一昨日は初めてなのでかなりのカルチャーショックを受けたのですが、4日目にして慣れてしまったのか、2回目だからなのか、今日はあまり違和感を感じることがありませんでした。慣れって恐いです。ただ臭いだけはどうしてもだめだったけど。

 駅から歩いて10分ほどで北京地下城の入り口に到着。観光地とは無縁に思える胡同の中に、突然「北京地下城」の文字が出てくるのでびっくりします。まぁ北京地下城自体が密かな観光地ではありますが。


<一昨日と同じ胡同の街並み>

<胡同の一角にある北京地下城入り口>

 北京地下城の詳しい説明については一昨日の日記を見てもらうことにして、20元を払って内部へ。迷彩服を着た軍人であろうお姉さんの案内で、地下へと潜っていきます。入り口から階段を30段くらい下りると、そこは地下壕のスタート地点。冷房も入れていないのにひんやりとした空気が漂っています。

 地下壕の中はもっと暗くて当時の生々しさのままなのかと思ったら、毛沢東の写真が飾られてあったりパネルがあったりと、少しはきれいに整備されているようです。しかし高さ2メートル、横幅1メートルの地下壕が縦横無尽に張り巡らされていて、1人で入ったら迷子になってしまいそう。分かれ道には「→北京駅」「→天安門広場」「→天壇公園」という表示があり、所々に「弾薬置き場跡」「休憩室」「食堂」といった小スペースもあって、当時の毛沢東と共産党の本気度が伺えます。(内部は写真撮影禁止なので写真はなしです)

 軍人のお姉さんの先導に従って迷宮を歩いていると、突然広い空間に出ました。そこは元繊維工場で、今は何とお土産売り場。まさか地下にこんなお土産売り場があるなんて思わなかった。「何か買う?」とお姉さんに聞かれたものの、特に買うつもりはなかったので先を急いだのですが、多種多様な繊維製品が売られていたので、時間があればじっくり見たいところです。もしかしたらここでは今でも軍関係のものをつくってるのかもしれません。

 20分くらい地下壕を歩いて見学は終了。北京の地下にこんなものが張り巡らされているなんてね。北京地下城については日本語のネットではまだまだ情報量が少ないので、かなりレアな観光地かもしれません。この地域の胡同が取り壊されるのは時間の問題なので、もしかしたら地下城の入り口もなくなってしまうかも・・・。

<故宮>

 北京地下城のあとは歩いて北上し、天安門を抜けて故宮(紫禁城)へ。そういえば一昨日は修理中か何かで一部がシートに覆われていた天安門ですが、この日は工事が終わっていてその全貌を見ることができました。よかったよかった。


<全貌を現した天安門>

 天安門をくぐるとそこは故宮博物館。中国といえばやはり万里の長城とこの故宮博物館でしょう。元・明・清王朝の皇居跡。周囲を高さ10mの城壁と幅52mの堀に囲まれ、面積72万㎡、部屋の数は約9000。広大です。

 午門と呼ばれるところでチケット(60元)を買い、日本語の音声ガイド(40元)を借りて早速故宮内部へ。故宮内部に入ると、まずは外朝と呼ばれる皇帝が式典を行ったり、臣下との政治のやりとりをしたりする場所に出ます。外朝の中での最大の見所は、紫禁城内で最も高く、現存する中国最大の木造建築といわれる太和殿。皇帝即位の宣布とか元旦の式典。皇帝の大婚、宣戦出兵といった重要時に儀式が執り行われた、ある意味紫禁城の中心部です。さて、見学してみるかと思ったら・・・

 ・・・全面改装工事中だ!!!

 何故僕の行くとこ行くとこ改修中なのでしょうか。思えば首里城のときもそうだったし、京都西本願寺もそうだった。今日は見ることができたけど天安門だってそうだったし、挙句の果てに太和殿まで。もう何かそういう不運な星の下に生まれているような気がしてなりません。ほんとにもう・・・。ということで、どうしても見たいものがあって旅行するときは、僕と一緒に行かないほうが身のためです。


<入り口にあたる午門>

<何と太和殿は改修工事中>

<太和殿の横にある門>

<明代から残る金水橋>

 改修工事中にも関らず、音声ガイドは「太和殿の中に見えますあの台座は・・・」などと言ってます。そんなのを聞くと、「全く見えないじゃないか!想像しろというのか!」というやり場のない怒りがこみ上げてきます。まあでもこればっかりは何を言っても仕方がないか。

 太和殿は工事中だったものの、その後ろにある中和殿保和殿は無事に見ることができました。これら二つの宮殿も、太和殿に負けず劣らず重要な役割を果たした宮殿だそうです。


<保和殿>

<皇帝を示す数字の「9」匹いる神獣>

 保和殿を過ぎるて乾清門というところを過ぎると、そこから先は内廷になります。皇帝や皇后が住んだり、日常政務と執るところです。その内廷に入る前に、少し小腹も減ったので、スターバックスでコーヒーとサンドイッチを買って休憩。何と故宮内にスターバックスがあるんですねぇ。これには驚き。店の中にはあまりスペースがないので、外にあるベンチ群に座って休憩兼おやつ。アメリカンを頼んだのですが、サイズは一種類でトールサイズのみでした。というか物価が安い北京でも、スターバックスは日本とそんなに変わらない値段体系です。コーヒーとサンドイッチで500円以上したからね。

 休憩のついでにトイレに行ってみると、男子の小用便器の前になかなか面白い言葉が書いてありました。日本だったら「もう一歩前へお進みください」とか「いつもきれいに使っていただいてありがとうございます」とか書いていたりしてますが、ここ故宮のトイレには「向前一小歩 文明一大歩」と書いてあります。マルコフによればこの意味は「小さく前へ一歩進むことが、文明の大きな一歩となる」といったことみたいです。なかなかユーモアセンスに優れてますねぇ。たかがトイレで文明を語るところが中国の凄いところです。


<スターバックスコーヒー故宮店>

<男子トイレのスローガン?>

 内廷に入ると、外朝の広々とした感じとは打って変わって小さな建物がいくつも立ち並ぶようになります。何と言っても普段の生活の場だからな。ということで、いくつかの写真をどうぞ。


<皇帝の寝室兼執務室である乾清宮の内部
清の順治帝直筆の額「明光大正」>

<清王朝は満州族なので、
漢字と満州文字の併用になっている>

<内廷にある通り>

<映画「ラストエンペラー」にも出た通りらしい>

<御花園と呼ばれる庭園>
    

<庭園にある石の山と楼閣。
皇帝は花見に使ったらしい>

 庭園を見ていたところで、あと30分で閉館のアナウンス。1時半に入ったのに既に4時半。故宮は一日では回れないとは聞いていたけれど、確かにその通りでした。音声ガイドも聞いてないところがあるし、まだみたいところもあるので、次北京に行ったときにまた訪れることにします。

 故宮の建物は、色使いや建物のつくりの点で、韓国のキョンボックンや沖縄の首里城に似ています。もちろんキョンボックンや首里城よりも故宮の方が断然大きいのだけど、韓国も沖縄も中国の影響を多分受けているんだなぁと思いました。逆に京都でみるような寺社仏閣は、故宮の建物とかすかに似ているところもあるけれどもほぼ別物。この辺に中国との関係の深さが見られる気がしました。

<故宮の裏山、景山公園>

 南から入った故宮を北から出ると、目の前に広がるのは景山公園。高さ43mの丘で、頂上の万春亭からは北京が一望できるということですが、下から見上げてみるとどうも工事中のようです。嫌な予感です。が、せっかくなので登ってみることにしました。公園の入場料5元を払って公園内へ。


<故宮北門(神武門)>

<北門から見た景山公園>

 嫌な予感がするなぁと思って山道を登っていくと、案の定頂上の万春亭は改修工事中で立ち入り禁止。ここに登って眺める故宮の全体像はいいものだと聞いていたのに残念です。しかも遊歩道はほとんど雑木に覆われているので、万春亭以外の場所から眺めようにも木が邪魔して見られない。中腹にあった少しだけ見晴らしのいいところで故宮を眺めておきました。

 この小山は元の時代には皇室の庭だったのもを、明の時代に「城の北には山があったほうがいい」という風水の教えに則って、石炭を積みあげて山を作ったのだそうです。人工の山なわけね。山を作ってしまうところが皇帝権力のすごさだ。園内には「明の最後の皇帝が首をつった木」というのも残されていました。


<中腹から故宮を眺める>

<故宮左部分のアップ>

<明最後の皇帝が首をつった現場>

 今度は改修工事が終わった頃にまた来たいもんだ。

<西単>

 景山公園を出た時点で6時過ぎ。夕食はしゃぶしゃぶを食べることになっていたので、腹ごなしとタクシー代の節約も兼ねて、とりあえず歩けるところまで歩くことに。右手に北海公園や国立図書館を見ながら、西へと歩いて行きました。しばらく歩くて左に曲がると、大通りの通りには古い北京の町並みが広がっています。もちろん何か臭います。と思ったら町中にごみ収集場があったのでした。そりゃ臭いよね。

 南に向かっているのでレストランは南側にあるんかな?と思いマルコフに聞いてみると、「いやいや、今北に向かって歩いている」と。んん?そうなの??南向かって歩いていると思うんだけどなぁ・・・と思っていると、地図でマルコフが説明してくれました。彼の説明によると、今まで歩いてきた道が直線ではなかったからそう感じているらしい。んー、何か納得はいかんけど、マルコフは僕よりも北京に詳しいのだから、おとなしく従うことにします。

 それからもしばらく歩いて、辿り着いたのは西単という繁華街。王府井が銀座なら西単は若者が多く、さしずめ渋谷といった感じでしょうか。なかなかの賑わいをみせています。

 さてさて、ここ西単は「西」という文字の通り、天安門や故宮から見て西側にあります。つまり、景山公園から見ると南西に位置しています。西単に出た時点でマルコフから「あ、間違えた!」という一言が発せられました。ほらほら、やっぱりおれが合ってたんじゃないの、とニヤリ。マルコフは「いやいや、本当は西単を見せたかったからわざと道間違えたんだよ〜」とか言ってましたが、はいはい、あーそうですか、と。

 そうは言っても確かに見物するいい機会なので、西単をぶらぶらしてみました。デパートが多く、吉野家やマクドナルドといった外資系の店、さらには韓国の東大門のミリオレに似たビルもあって、若者に人気のある理由がわかります。渋谷の109とは関係のない「109」なんて店もあったし。工事中のところには中国共産党のスローガンも多く掲げられているのが印象的。


<ライトアップされた銀行ATM>

<百貨店その1:中友百貨店>

<みんなで協力してよい区をつくりましょう>

<百貨店その2:北京君大百貨店>

<109みたいな建物>    

<若者でごったがえしています>

 道を間違えてお陰でかなり歩いたけど、西単を見ることが出来て結果オーライ。しかし、この日は道間違いは明日へのほんの序章へ過ぎなかったのです・・・。

 一通り西単を見てからタクシーに乗ってレストランへ。

<羊のしゃぶしゃぶ>

 タクシーに20分くらい乗って店に到着。しゃぶしゃぶ専門店、「民宝火鍋城」です。城というくらいだからかなり大きく、広い店内では何人もの人がしゃぶしゃぶを食べていました。

 北京で有名なのは羊のしゃぶしゃぶ。僕は羊肉のあの臭いがダメなのですが、勇気を持って食べてみることにしました。ただし羊だけでは万が一ということもあるので、保険の意味で牛肉も注文。他にもえのきや魚のつみれ団子、野菜なんかを注文して、中辛の出汁が沸騰するのを待ちながらビールを飲みます。

 ここの店のすごいところは、何とビール飲み放題なのです!ビールに税金がかかってないので、北京ではビールがソフトドリンクより安かったりするのはよく見ますが、それでもタダはすごい。本当に心おきなくビールが飲めるというものです。今日はよく歩いたことだし、ビールがうまい。日本にもビールタダで飲み放題の店があったらなぁ・・・。

 出汁が沸騰したところでしゃぶしゃぶ。まずは牛肉。ゴマダレにつけて食べるとうまい。ここのゴマダレは日本のものに比べると塩気が少ないですが、返ってそのほうが肉のうまみがストレートに出てきておいしく感じられます。牛肉でウォーミングアップしたところで、いよいよ羊肉。しゃぶしゃぶと。・・・なるほど、臭みはほとんどありません。これはおいしい。やっぱり安い肉や冷凍肉を使うから羊って臭いだけで、新鮮なものを食べるとおいしいんですね。


<民宝火鍋城>

<羊や牛のしゃぶしゃぶ>

 店内で働いているウエイトレスの皆さんを見てみると、どう見てもみんな中学生くらいの女の子にしか見えません。中国では都市部で出稼ぎ労働者の不法滞在が問題になっていて、そういう人たちはレストランで低賃金で働いていたりする、ということを聞いたことがあります。もしやこの子達はそういう部類の子達ではないのか・・・?賃金が安い分、客に提供するビールがただになっているんじゃないか・・・?などとあらぬ想像をしてしまいました。真相は分かりませんが、ともかく中学生が働かなくてもよい国になることを願います。

 最後にアイスクリーム(これも無料)を食べて、しめてお値段1人40元(600円)!あれだけ腹一杯食べて飲んでこのお値段とは驚き以外の何物でもありません。いや、本当においしかったから、ここお勧め。マルコフはいい店知ってるなぁ。

<足ツボマッサージ>

 五道口に帰り着いて、家の近くのマッサージ店で足をマッサージしてもらうことにしました。3日間で随分歩いたし、ここらで足を癒しておこうかと。1時間で55元と、なかなか安くて優良店です。店の名前がマルコフのおばちゃんの名前だったのにはびっくりしたけど。おばちゃんを想像してしまうではないか。

 部屋に案内されてまずは薬湯に足をつけて血行をよくします。これだけでも気持ちええです。10分くらいつけたところで、店員さん(女の子)が現れてマッサージ開始。僕は中国語がわからないのであれですが、マルコフによると彼女らはまだ20〜21歳だそうで。若くて働くって大変だよね。


<足ツボマッサージ店>

<薬湯に足をつけて血行をよくする>

 マッサージ自体はかなり気持ちよかったのですが、店員さんがやたら僕に「髪を七三に分けろ」と薦めてきます。中国ではまだ七三に分けた方が格好いいらしいのです。文化が違うんだねぇ。日本ではこの歳で七三に分けると恥ずかしいので、丁重にお断りしておきました。

 あとは何気なく髪が薄いみたいな話をしたら、しきりに育毛剤を薦めてきて大変疲れてしました。結局買うことはなかったけど、軽い気持ちで言うんじゃなかったよ。

 そんな感じで(マルコフに訳してもらいつつ)おしゃべりをしながら1時間。帰りに新品の靴下をもらって帰宅。新品の靴下には店の名前(=マルコフのおばちゃんの名前)が印刷してあって、なかなか履きづらいものがありますが、どうもありがとうございます。

 帰ってからは少しだけフルーツビールを飲んで、僕は3時頃就寝、その後マルコフはネットカフェへ。明日は観光最終日。


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