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青森・函館旅行記 2  
2009年3月21日() 二日目   <函館(赤レンガ倉庫、元町散策、五稜郭、函館山の夜景)>


初めての北海道 函館へ>

 5時半起床。というか、空調が強すぎたためか前夜はほとんど寝られず、2時間睡眠で北海道に臨むことになってしまいました。乗る予定の電車は青森7時半発の白鳥41号函館行きなので、もう少し寝ていても良い訳ですが、急にあることを思いつきました。そうだ、近々新幹線がやってくる新青森駅へ行ってみよう、と。来年開業する新幹線の新青森駅は青森駅から1駅5分のところにあり、始発で行って次の便で戻ってくれば、7時半の特急には十分間に合います。調べてみると始発は6時12分。ということでさっさと支度してホテルをチェックアウトし、青森駅へと向かいました。

 が、青森駅に到着したのが6時11分で、頑張ってホームまで走ったものの、目の前で扉を閉められてしまい、電車は僕を残して行ってしまいました。せっかく走ったのに・・・。悲しさ一杯です。そして同時に、7時半までの約1時間15分がぽっかりと空いてしまいました。朝食を取ろうと、駅前にあるアウガ地下の市場街へ行きましたが、有名な食堂は朝早いというのに満席。仕方がないので駅に戻り、ホームの立ち食いそば「八甲田」で温かいめかぶそばを。寒いホームで食べる温かいそばはたまりません。今回は海鮮気分じゃないのかな。


<そろそろ新幹線がやってくる>

<駅そば八甲田のめかぶそば>

 その後も駅構内をぶらぶらして時間を潰し、7時半発の白鳥41号に乗車。いよいよ北海道です。僕の後ろは40代半ばのおばさん三人組が座り、朝から喧しく話をしています。耳を欹ててその会話を聞いてみると、一人が青森に引っ越してきており、二人はそれに乗じて東京から遊びに来ているようで、今日は三人揃って函館まで日帰り旅行をするそうです。東京からやってきた二人は函館初訪問らしい。中学か高校くらいからの同級生らしく、昔の話からダンナさんの話、息子や娘の話と、会話は途切れることなく続いていきます。その会話が結構面白いので、それを聞きながら僕も何度か笑ってしまいました。最近はおばさんでもボケと突っ込みがはっきりしているんですね。

 おばさん達に会話をBGMに、電車は青函トンネルへ。短いトンネルをいくつか越えた後、青函トンネルに入るわけですが、前夜あまり眠れなかった僕はすでにうとうとしており、どこで青函トンネルに入ったのかが認識できませんでした。青函トンネルを初めて通るという経験は一生に一度しかできないのに、何という不覚!青函トンネルに入ってからは頑張って起きていようとしましたが、眠気にはなかなか勝てないもので、半分うつらうつらの状態です。ただその凄い轟音と、体に感じるほどの勾配、そしてトンネルの長さが青函トンネルであることを感じさせます。

 トンネルを越えるとそこは北海道。ついに初上陸。青森では見ることができなかった雪が一面に広がっています。あぁ、僕は本当に北海道に来たのね・・・。後ろのおばさん達も大興奮。「ちょっと、雪よ、雪!」「あんた、雪くらいで興奮してどうしたのよ!」「ほらだって、トンネルを越えるとそこは雪国だっていうじゃない。あれって本当なのね。」「馬鹿ねぇ、あれはここじゃないわよ。その時代に青函トンネルはないって」・・・というようなやり取りで盛り上がっています。

 電車は最初の停車駅である木古内に到着。が、ここで車掌さんからお知らせが入り、「五稜郭辺りで線路のひび割れが確認されたので、しばらくお待ちください」と。むむむ・・・。線路のひび割れはかなり酷かったそうで、一時は電車の運行はここで取りやめてバス代替で、という話もありました。それを聞いた後ろのおばさん達は、じゃがりこをぽりぽりと食べながら、「ひび割れの直前まで行って、そこからバスにしてくれりゃいいのにねぇ。」とかなんとか言い合ってます。と思ったら、すぐに話題が変わってジャニーズの話に。へいせいせぶん?とかのメンバーの名前まで知っていて驚きです。まあでも、基本的に遅れが出てもみんな呑気です。北へ向かう人達はこんな感じなのでしょうか。

 木古内にはかなり長く停車していたので、外に出て気分転換を図りました。しかし外は寒いです。気温はマイナス5度。さすがに北海道。結局線路のひびは職員さんによって何とか応急処置ができたということで、電車は1時間遅れで木古内を出発しました。


<ついに北海道に突入>

<レール故障のため木古内駅で足止め>

 10時15分、約50分遅れで終点函館に到着。絶対に歌うまい!と心に誓っていたにも関わらず、「はーるばるきたぜはーこだてぇー」のフレーズが口から出てしまいました。でもこればっかりは仕方がない。これ以上函館到着を的確に表現できるフレーズは他には見つからないのだから。恐らく函館に到着した多くの人が、このあまりにも有名すぎるフレーズを頭に浮かべたことでしょう。函館駅は思ったよりも小さいですが、観光客でごった返していて活気があります。


<新しくなった函館駅>

<函館駅改札前>

 早速函館観光へ出かけるべく、駅前の市電乗り場へ。まずは海岸部(ベイエリア)の赤レンガ倉庫群へ向かうことにしました。函館市電は一日乗車券が600円で、初乗り200円であることを考えると結構お得です。


<函館市電 十字路駅>

<「どつく」とは恐ろしい>

 海岸部の赤レンガ倉庫群は本当に観光地化していて、横浜の赤レンガ倉庫群と同じような雰囲気です。お土産にはあまり興味がない僕にとって、赤レンガ倉庫はそこまで興味を掻き立てる場所ではないように思いました。でも海が見えて山が見えて、景色自体には風情があります。これでもう少し風が弱かったら海を見ながら黄昏たのに。海風が寒くて泣きそうです。指先の感覚がなくなりそう。


<海岸部の赤レンガ倉庫群>

<函館の海>

 少し早目の昼食は ラッキーピエロ のベイエリア本店へ。函館にしかないラッキーピエロは結構有名なので知ってる人も多いかと思います。手作りハンバーガの店で、あのGLAYも函館時代に通い詰めたことで有名です。今回は看板メニューであるチャイニーズチキンバーガー(380円)とホットコーヒーを注文しました。チャイニーズチキンバーガーは鳥の空揚げがサンドされているもので、思ったよりもボリュームがあって食べ応えがありました。味もおいしい。寒かったのでホットコーヒーもおいしいです。こういうハンバーガー屋があって、函館は羨ましい。僕が入ったのは11時前だったので少し席に余裕がありましたが、食べ終わった11時過ぎには既に順番待ちの列が出来ていました。さすがに人気店。ちなみにラッキーピエロの隣には、これまた函館のみでチェーン展開をしていてやきとり丼が有名なコンビニ、ハセガワストアがあります。やきとり丼もいつかは食べてみたい。函館には特徴のあるローカルチェーンがあるから羨ましい。


<ラッキーピエロとハセガワストアが並ぶ>

<チャイニーズチキンバーガー>

<函館元町 坂と洋館と教会>

 食後は函館観光のメインである、坂と洋館・教会群を見物。ベイエリアから市電が走る通りへ出ると、函館山方面にかけていくつも坂道があります。数ある坂の中で、今回は基坂(もといざか)を登ることに。基坂を上った先には旧英国領事館や旧公会堂、旧函館奉行所跡などなど数々の史跡があることから、元々この辺りが函館の中心地だったということなのでしょう。下から見上げる坂、上から見下ろす坂のどちらとも良い風景です。


<海岸通りを走る市電>

<基坂を下から>

<基坂を上から>

<坂の上から海が見える>

 最初は坂の途中にある「旧イギリス領事館」へ。函館開港150年事業の一環で本当につい最近リニューアルオープンしたそうで、ちょうどいいタイミングでした。坂の上にある洋館というのは、本当に画になります。今回の函館ではどうしても故郷の下関と比較してしまうことが多くなりましたが、この旧英国領事館もその一つ。下関の旧英国領事館は規模が大体同じなのに、展示内容は完全に負けています。さすがに観光地函館。


<旧英国領事館>

<初めて「ここです」という標識を見た>

<階段>

<領事の執務室>

<彼は何を見ているのか>

<食堂>

 坂を上り切ったところにある元町公園。この辺一帯は旧函館奉行所跡で、旧北海道庁函館支庁庁舎もあるという、行政の中心だった場所のようです。公園から見える海が気持ちいい。


<旧北海道庁函館支庁庁舎>

<元町公園から海が見える>

 それらの建物より一段高い場所にあるのが旧函館区公会堂。水色と黄色の外壁で覆われた左右対称の外観がモダンです。大正天皇が皇太子自体に函館を訪れた際、ここに宿泊したそうで、貴賓室や便所・風呂が残っています。130畳の大広間からベランダに出ると、そこから見えるのは函館の街と海。本当にいい眺めです。ちょっといい身分になった気分。公会堂ではドレスアップして写真を撮ることできるということで、何人もの若い女性がモダンなファッションに変身して写真を撮っていました。女性はそういうのができるから羨ましい。さすがに男一人じゃ何もできないしなぁ・・・。


<旧函館区公会堂>

<1階広間>

<2階130畳の大広間>

<ベランダに出られる>

<大正天皇が使った貴賓室>

<大正天皇が使った便所と風呂場>

 洋館群を見物してからは、少し歩いて教会群の方に移動。途中、函館の坂では一番知名度があるだろう八幡坂を通りました。CMにも使われているだけあって、さすがに画になる風景です。坂の下では市電が通っていて、その先に海があって、真正面に見えるのは青函連絡船摩周丸。そして後ろを振り返れば教会群。何て素敵な街だろう。


<八幡坂から函館港を望む>

 そして教会群。しかし僕はキリスト教に関しては全くの素人なので、どこがどう素晴らしいのかは残念ながら良く分かりません。写真に収めた下の教会群は全て宗派が違うそうで。建物が綺麗で坂と海の風景に良く似合うことは分かりますが・・・。あんまりキリスト教に対する宗教心がないものが興味本位で見物するのも申し訳ない気がしたので、外からそっと覗く程度にしました。教会群の一角には東本願寺函館別院という仏教寺院もありましたが、僕はこっちのほうが落ち着きます。この東本願寺別院、一見すると何てことない普通の建物に見えますが、防火のために全国で初めて鉄筋コンクリート造りで建てられたもので、重要文化財に指定されているということです。まさかこの建物が重要文化財とは。


<函館ハリストス正教会>

<函館聖ヨハネ教会>

<カトリック元町教会>

<東本願寺函館別院>

 一通り洋館・教会群を見て回ったところで、小腹が空いてきました。さすがにラッキーピエロのハンバーガー1個では足りなかったようです。寒いこともあって、きちんと食事でエネルギー補給しておかないと大変なことになりそうです。ということで、東本願寺別院の正面にある 「レイモンハウス」 へ。ハム・ソーセージを日本に伝えたカール・レイモン氏が創業した店で、1階でソーセージやベーコンを使った軽食が食べられます。メニューがいろいろあって迷いましたが、カールレイモンの名前を冠した「レイモンドッグ」が定番そうな気がしたので、レイモンドッグを注文。注文してからソーセージを焼いてくれるので、アツアツの状態を食べることができます。ソーセージは皮がパリパリ。マスタードの出が悪かったので、写真の見た目はやや格好悪いですが、味は文句なしです。本当に函館には地元企業のおいしいものがたくさんあって羨ましい。


<ソーセージのレイモンハウス元町>

<レイモンドッグ(399円)>

<五稜郭>

 思ったよりも早く洋館・教会群を見終わってしまったので、明日行こうと思っていた五稜郭へ行くことに。今回の旅行は前日直前に決めたこともあって、いつものようにタイトな日程ではなく、かなり余裕ある日程になっています。でも時間に余裕が出てくると、予定をぎゅうぎゅうに詰めてしまいたくのが僕の悪い癖。心に余裕を持って街歩きしようという最初の目的は何処へやら。

 市電に乗って五稜郭公園前で降り、そこから歩いて五稜郭へ。函館の中心市街地は市電の五稜郭公園前のようで、丸井今井や野村証券などが立ち並んでいます。五稜郭公園前からしばらく歩くと白い五稜郭タワーが見えてきました。先代の五稜郭タワーよりも高くなった新五稜郭タワー。旧タワーは登っても五稜郭の全貌が見えなかったそうで、観光客からは非難轟々だったそうですが、新タワーは高いので五稜郭の全貌がはっきり見えるようになったということです。

 五稜郭タワーに上ると眼下には星型の五稜郭が!あぁ、本当に五角形なんだね。形が美しい。要塞としての機能はどうだったのか、その辺に関しては疑問も残るそうですが、左右対称バランスの取れた構図は見る者を圧倒します。天橋立もそうだけど、やっぱり俯瞰して全体を見ないとだめですね。今は冬なので味気ない色ですが、新緑の季節だともっと綺麗に見えることでしょう。やっぱり来る季節を間違ったかな?中心部では函館奉行所の復元工事をしているので、完成した暁にはまた来たいものです。

 五稜郭タワーからの眺めは五稜郭だけではなく、函館市街や函館山、駒ケ岳、さらには遠く青森県の竜飛岬まで見えます。一昨年は竜飛岬からまだ見ぬ北海道を眺めたもの。今回は北海道側から眺めているとは、何か不思議な気分です。


<五角形の五稜郭> 

<五稜郭タワーの展望台>

<函館山が見える>

 タワーから降りて、今度は五稜郭自体を歩いてみることに。ただ五稜郭は広いので、歩いているだけではここが本当に五角形の星型なのかどうかが分かりません。ブランコや滑り台があって、さながら普通の公園のようです。キャッチボールしている親子連れがいて、ここで昔戦いがあったことを忘れさせてしまうほどのどかな休日の午後といった感じです。


<五稜郭に入る>

<中は普通の公園>

 というわけで、最初五稜郭は時間をとってゆっくり歩いて回ろうと思っていましたが、どうにもこうにも普通の公園っぽい場所が続いて飽きてきたので、入り口付近をさらっと歩いた程度にすることにしました。やっぱりこういう場所は俯瞰して全体像を見るに限ります。再び市電乗り場に戻り、一路函館駅へ。五稜郭公園前からの市電は激込みで、朝の山手線のような混雑具合。げんなりしました。

 函館駅前で降りてから、ひとまず今日のホテルにチェックイン。昨日・一昨日とほとんど寝てないので、このままベッドに横になってしまおうかという誘惑に駆られましたが、その誘惑を断ち切って再び街へ繰り出しました。調べてみるとホテルの近くに土方歳三最期の地があるということで、地図を頼りに最期の地へ。土方歳三最期の地は本当に普通の公園の一角にあり、ひっそりとたたずんでいるようです。


<普通の公園の一角に・・・>

<土方歳三最期の地が>

<函館山からの夜景>

 函館駅前に戻り、市電に乗って再び坂と教会と洋館のある函館山方面へ。途中に五稜郭を挟んだので、移動効率が悪くなった気がしないでもありません。一番最初に五稜郭を見ておけば、こんな非効率な巡り方をしなくても済んだものを。これも計画性のなさの成せる業です。

 さて、函館と言えば函館山からの夜景を見ない訳には行きません。世界三大夜景の一つと言われる函館山からの夜景。今日は天気もいいので、きっと美しい夜景が見えるだろうと、山に登る前から期待が高まります。ただ夜景だけではなく、日中の景色も見てみたいので、日が沈む前に山に登ることにしました。麓から大き目のロープウェイに乗って函館山山頂へ。まだ時間も時間なのか、見物客もまばらです。そして屋外展望台からの函館市街地の景色!展望台から函館の街を見ると、海に囲まれた陸繋砂州であることが良く分かります。


<函館山から見る函館市街の風景(午後4時)> 

 最初は日が暮れるまで屋外展望台で待とうかと思いました。でも寒すぎます。こんなところで待っていたら凍死する・・・。とうことで、展望台2階にある室内展望室で日が暮れるのを待つことに。わずかなばかりのベンチは既に先客に占拠されていましたが、日の入りまでの2時間近くを立って過ごすのは辛いので、カップルのお隣の空いた場所に座らせてもらうことにしました。甘い時間を邪魔してごめんなさい。このベンチは景色を見るのにはベストポジションな場所で、特等席でした。

 本を読みつつ日が暮れるのを待ちましたが、案外この時間が長いです。隣のカップルも日の入りを待っているようで、その場から動きません。この気まずさったらありゃしない。まあ向こうも気まずかったろうけど。ずっと本を読んで待つのも味気なかったので、15分毎に函館の写真を撮って経過観察をしました。写真を見ると段々と日が暮れていく様子が分かります。


<空いている場所に座り>

<4時30分>

<4時45分>

<5時>

<5時15分>

<5時30分>

<5時45分>

<6時>

<6時10分>

 夜が近づくにつれて段々と人が多くなり、6時頃にはものすごい大量の人が僕の後ろに立っていました。ものすごい人数です。ベンチに座っている僕は勝ち組です。長いこと待った甲斐がありました。ただし、日が暮れてくるとガラスに部屋の光が映り込み、写真が撮りづらくなりました。そして写真を撮るためにフラッシュを焚く人も現われて、長時間の露光での写真が撮りにくいったらありゃしません。夜景を撮るのにフラッシュなんか焚くなよ、意味ないんだから・・・。ということで、もっといい状態を求めて、再び屋外展望台へ。

 屋外展望台は吹きさらしなのでかなり寒いですが、そんなことお構いなしに物凄い人数の見物客でごった返していました。2時間前と全く違う。でも屋外展望台から見る函館の夜景は本当に綺麗で、思わずため息が漏れます。実際にこの目で見ると、奥行きや煌めきが写真とは全く違います。わざわざ2時間待ってよかった。人が本当に多かったので、先頭に出て写真を撮るのにも時間がかかりましたが、ミニ三脚をセットして30秒の露光でじっと我慢。そこそこの写真が撮れました。でもやっぱり写真だと、どうしても限界がありますね。この目で見た時の解像度とは違う。


<これが世界三大夜景の一つと言われる夜景なのか(午後6時20分)>

 帰りのロープウェイは順番待ちができるほどの混雑で、ぎゅうぎゅうに押し込められて麓まで。噂には聞いていましたが、すごい混雑でした。この夜景を見るためにあれだけの人が訪れるのだから、宣伝の効果というのは凄いものです。

<函館の夜景を巡る>

 ロープウェイの麓駅から、坂の上の住宅地を歩いて市電の終点である谷地頭方面へ。観光地が近くてしかもまだ7時前だというのに、真っ暗で人気のない通りで若干恐ろしくなりました。真っ暗なの中てくてくと歩いて、谷地頭駅近くにある市営谷地頭温泉へ。鉄分たっぷりの温泉で、赤く濁っています。料金が420円と安めであることもあってか、観光客向けというよりは地元民向けの温泉のようで、オジサンお爺さんがほぼ大半でした。人はかなり多かったですが、温泉が広いのと洗い場の数がめちゃくちゃ多いので、それほど混雑も感じることなくゆっくりと温泉につかれました。函館山で冷え切った体が生き返るのが分かります。温泉はいいですねぇ。


<市営谷地頭温泉>

<市電に乗って再びベイエリアへ>

 帰りは市電に乗って再びベイエリアの赤レンガ倉庫群へ。夕食はこの赤レンガ倉庫群にあるラーメンの「あじさい」で食べることに。函館に来たら名物の塩ラーメンを食べなければいけません。恐らくあじさいは函館塩ラーメンの店の中でも最も有名な店ではないかと思います。ベイエリアの店であるからして観光客向けであることは否めませんが、塩ラーメンの導入としてはちょうどいいかと。ということで、最もスタンダードな「味彩塩ラーメン」(700円)を注文。あっさりとした塩味のスープがおいしいです。ただ、ネギとともに載せられていた薬味の三つ葉がちょっと・・・。ミツバが苦手な人間には辛い。


<赤レンガ倉庫街にある「あじさい」>

<あじさいの塩ラーメン(700円)>

 食後はベイエリアをぶらぶらと散策。きれいにライトアップされた観光施設が綺麗です。

 少し歩いて、昼間にも訪れた坂と洋館群へ。夜のライトアップが美しい。昼間と違って人も少なく、落ち着いた雰囲気で散策できました。


<八幡坂>

<旧函館区公会堂>

<旧英国領事館>

<元町公園から函館港を望む>

 帰りは昼にも訪れたラッキーピエロに寄り、夜食用に人気ナンバーワンの「ラッキーエッグバーガー」を持ちかえりで購入。昼間と違って客は少なかったですが、地元の大学生と思われる集団がカレーを食べていました。ラッキーピエロはハンバーガーだけではなくカレーや弁当も有名なようですね。市電に乗って函館駅に戻り、駅の売店でサッポロとアサヒの北海道限定ビールを二本ほど。最近は酒を飲まなくなって久しいですが、旅行に来たときくらいはね。そして10時過ぎにホテルに戻ってからビールを飲みつつハンバーガーを食べる。幸せなひと時です。ハンバーガーの写真が汚くなってしまいましたが、量が多くて食べ応えがありました。ビールはどちらとも濃い感じの味で、まろやかな喉越し。一般的なビールと違います。


<北海道限定ビール>

<ラッキーピエロのラッキーエッグバーガー>

 一昨日・昨日と睡眠時間が短かったのと、今日は一日歩き続けたので、11時過ぎに就寝。


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