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三回目の知床調査 6
2010年10月17日()  <旭川(旭川ラーメン食べ歩き)、札幌(夜景とジンギスカン)>


<知床から旭川へ>

 5時半起床。今日は良く晴れました。12日から5泊6日滞在していた知床斜里も今日が最終日。今までで一番良く晴れました。道東はこのまま一日中良い天気だそうです。しかしこれから向かう札幌は雨の予報。3日前は全国的に晴れだったのに、唯一北海道の道東だけが雨模様だったので、何と言うか運が悪いなあと思います。


<昨日まで見えなかった山(屈斜路湖辺り?)も見える>

<朝日に照らされるオホーツク海>

 6時過ぎに温泉に入り、その後は最終日ということもあってホテルと駅前を散策しました。晴れたためか少し肌寒い道東の斜里。しかし澄んだ空気は爽快です。のんびりとした日曜日の朝。


<知床斜里駅>

<ホテルグランティア>

<歩道橋の上から知床半島方面>

<今日も斜里岳が綺麗に見える>

 朝食を取ってからチェックアウトし、知床斜里駅へ。今日はここから札幌まで、時間にして約6時間の大移動です。女満別空港から千歳まで飛ぶのが早いけど、2月のようなことがあるとたまらないので、今回は最初からJR移動で決めていました。そのほうが安いし学割も使えるし、何より飛行機が嫌いなD1Y君が怯えなくて済みます。あと、気が向いたら途中下車もできる。今回ははなから旭川での途中下車狙いではありましたが・・・。ということで、まずは8時34分発の普通列車に乗って、終点の網走まで。


<さよなら斜里>

<普通列車で網走まで>

<普通列車車内>

<車窓のオホーツク海>

 9時18分、網走に到着。網走で札幌行きの特急オホーツクに乗り換えです。網走9時半発のこれに乗れば、乗り換え無しで札幌まで運んでくれますが、到着は昼の3時前になります。その間約5時間ちょっと。5時間といえば、東京から新幹線に乗って博多まで行ける時間です。さすがに北海道は広い。さすがに5時間乗り続けるのは(いくら電車が好きだからと言っても)辛いので、先述のように旭川で途中下車することにしました。旭川まででも3時間40分かかりますが、まあ仕方がない。

 車内で飲むビールを買って、自由席に陣取り、9時30分出発。朝からビールを飲むという背徳感がたまりません。


<特急オホーツク>

<オホーツクの反対側>

<自由席車内>

<朝からサッポロクラシック>

 2月に乗ったときは既に夜で真っ暗だったので、車窓も何もあったもんじゃありませんでした。なので今回は北海道の車窓を堪能しようと意気込んでましたが、ビールを飲んだら眠くなってしまい・・・。網走から北見を経て、遠軽で列車の進行方向が変わった辺りからうつらうつらとしてしまい、いかんなあという感じです。でも時折眺めた車窓は、平地あり山ありの北海道ならではの風景でした。

 12時を過ぎて旭川も近づいてきた頃、車内販売でかぼちゃアイスを購入。この時期限定と言われたら食べないわけにはいきません。「限定」という文言に弱い自分。最近ハーゲンダッツが期間限定でかぼちゃ味のアイスを出していて、それが最近のお気に入りでもあるので、かぼちゃという言葉に反応してしまいました。JR北海道の車内で売られているアイスは札幌の「ミッシュハウス」のもので、この会社はトマトとか春菊、ひまわりといった変わったアイスも作っているそうです。機会があったら食べてみたい。


<北海道の車窓>

<佐呂間で取れたカボチャを使ったアイスクリーム>

<道北の最大都市旭川でラーメンを食べる、が・・・>

 1時11分、旭川に到着。北海道第2の都市旭川にやってきました。旭川駅のホームはかなり綺麗で新しい感じだったので、最近リニューアルでもしたのかと思って調べたところ、新しい高架ホームが使われ出したのは1週間前の10月10日のこと。通りで写真を撮っている人が多いわけだ。僕は古い旭川駅を知らないので比較することができませんが、新しい旭川駅は随所に木が使われており、暖かい感じのする駅でした。


<新しくなった旭川駅ホーム>

<旭山動物園をプッシュ>

 新しい改札を出て駅舎の出口まで行く途中に、9日まで使われていたホームと改札がありました。なるほど、ここが今までの旭川駅だったわけね。こっちの古いホームと改札口の方が旅情があるといえばあるような気もします。


<こっちが今までの地上ホーム>

<今までの改札も通路になっている>

 旭川駅を出ると、天気予報通りの曇り空。今にも雨が降り出しそうです。旭川といえば最近は旭山動物園が有名スポットになったので、時間があれば行ってみたいところではありました。でもあまり時間がなさそうだし、何より男二人で動物園もねぇ・・・ということもあって、今回は見送り。


<旭川駅>

<駅前から平和通買物公園を眺める>

 旭山動物園に行かなくなったら旭川でやることは一つ。つまり旭川ラーメンを食べることです。このために朝食は抑え目にしておいたし、オホーツク車内で遠軽駅積み込みのかにめし弁当も我慢しました。腹の準備は万全です。できることなら2杯は食べておきたい。ということで、ラーメンを求めて駅からまっすぐに続く平和通買物公園へ。ここは1972年に日本初の恒久的歩行者天国として開設された場所だそうです。通りには全国展開しているデパートやショップ、飲食店が立ち並び、なかなか人通りも多いです。さすが、北海道第2の都市。が、少し駅から離れると人があまりいなくなって寂しい街になってしまいました。


<平和通買物公園>

<いろいろな店が並ぶ>

<神戸でも見たことがあるような像>

<旭川駅方面を眺める>

 まず最初に向かったのは 「青葉」 。1947年創業の、旭川ラーメンの二大老舗のうちの一つです。店の前まで行くと満席だったようで、少しだけ並んでいます。その並んでいる人たちの相手をするおじさんの店員もいるようで、注文と同時に「お兄さん達どこから?」と聞かれました。この聞きっぷりからすると、外からの観光客が多いようです。おじさんに醤油ラーメン(750円)を注文し、待つこと5分。席が空いたので呼ばれました。

 席に着くと、もう既にラーメンが置かれてあります。何という時間の節約。麺が伸びないうちに、写真を撮って食べ始めました。豚骨・鶏と魚介類のダブルスープが特徴の旭川ラーメンにあって、青葉の醤油ラーメンはオーソドックスな醤油ラーメン。東京の勝丸のラーメンなんかと良く似ています。豚骨が入っているのかどうか分からないくらい、すっきりとした味わいでした。表面はラードの層で覆われているので、油っぽいことは油っぽいですが、するすると入っていきます。ただパンチは足りないような気もするなあ。あまりにあっさりし過ぎていて、特徴がないというか何というか。。


<青葉>

<醤油ラーメン>

 青葉のラーメンはおいしかったことはおいしかったけれど、何となくインパクトにかける感じで若干の消化不良があったので、次は「The旭川ラーメン」を食べようと、青葉と並ぶ二台巨頭の一つ、 「蜂屋」 へ。焦がしラードが表面を覆っているということで、期待せざるを得ません。店内は昔ながらの食堂といった趣です。

 僕は醤油ラーメン油多目、D1Y君は醤油ラーメン油普通で注文。出てきたラーメンのスープの色が、明らかにさっきの青葉のものと違います。いかにもこってりしていますよ、という濃さです。おお、これはうまそうだとスープから一口。・・・しかし、このスープを一口飲んだだけで、「ああ、もうオレだめ」な状態になってしまいました。多分焦がしラードだと思いますが、機械油のような味がして、飲み込むことができません。この独特な味が好きな人もいるので人気が結構高いようですが、僕には無理。しかし注文してしまった手前残すわけにもいかないので、頑張って食べ切りました。

 D1Y君の油普通のラーメンスープを一口もらうと、僕のものほどではないにしろ、機械油のような臭いがします。やっぱりこれが焦がしラードなんだろうか。ともかく、長いラーメン行脚の歴史の中で、最初の一口で強烈な嫌悪感を抱いたのは初めてのことでした。残念です。D1Y君は結構お気に入りのようだったので、評価は人それぞれ。某飲食評価サイトでの点数もなかなか高いです。ここに書いたのはあくまでも僕一個人の意見なので、万が一蜂屋関係者の人がいたらどうもすみません。


<蜂屋五条創業店>

<醤油ラーメン>

 青葉、蜂屋の二杯のラーメンを食べ終え、腹もはちきれんばかりの一杯になりました。特に二件目の蜂屋のラーメンを臭いのに無理して食べたのが精神的にも良くなかった。しかし僕よりも若いD1Y君は「もう二杯くらいいけますよ」というので、それなら一人で行ってきてくれいと、30歳のすぱくりはギブアップ宣言です。一方Y君はラーメンを求めてどこかへ行ってしまいました。とりあえず旭川駅で待ち合わせることにして、それまでは一人で平和通買物公園をぶらぶら・・・しようと思ったら、ついに雨が降り出しました。傘を持っていないので、濡れながら旭川駅まで。もう踏んだり蹴ったりです。僕と旭川の相性は良くないようです。いつもだったら旭川の街をもっとぶらぶらするはずなのに、早く札幌に行きたくなってしまったもんなあ。

 コンビニで最近の旭川名物になりつつあるというジュンドッグと胃薬を買って飲みつつ時間を潰し、3杯目のラーメンを食べ終えたD1Y君と合流。彼にトータルの旭川ラーメンの感想を求めると、ほぼ僕と似たような感じで、・・・というところでした。旭川の皆さんすみません。今度また、別の旭川ラーメン店に行ってみようと思います。

 3時30分発の特急スーパーカムイに乗って、最終目的地の札幌まで。スーパーカムイはかなりの乗車率で旭川を出発しました。


<15時15分発の「増毛」が気になる>

<特急スーパーカムイ>

 スーパーカムイに乗れば札幌までは1時間20分。旭川で途中下車したのは、このスーパーカムイに乗ってみたいというのも理由の一つにありました。さすがに国鉄タイプのオホーツクと比べると、新しくて快適です。ラーメンを食べ過ぎたのと、蜂屋のラーメンで精神的にやられてしまったのこともあって、札幌まではひたする寝て過ごすことになりました。

<今年3回目の札幌>

 4時50分、札幌に到着。今年3回目の札幌です。8月に来たばっかりなので、あまり感慨も湧きません。全部プロジェクト関連の用件で来ているので、自腹で来たことは一度もありませんが。まさか一年で3回も札幌に来ることになるとは思ってもいなかった。ホテルは8月に泊まってものすごくよかった、駅近くのJRINN札幌。今回は1泊しかできないのが残念です。チェックインしてとりあえず休憩。低反発ベッドに横になり、笑点を見ながらの休憩です。


<札幌駅に到着>

<JRINN札幌>

 6時にロビーに集合し、夕食へ。D1Y君は現役時代の前期日程で北大を受験したそうで、札幌に来るのはそれ以来らしく、いろいろと当時の思い出を語っていました。いろいろ込み上げてくるものがあったのでしょう。しかし当時は余裕がなかったために、駅の南側の赤レンガ庁舎やテレビ塔は見たことがないというので、とりあえず主だった観光スポットをぐるりと回りました。もう夜なので外から眺めるだけですが、ライトアップされた姿が綺麗です。


<赤レンガ庁舎>

<時計台>

<テレビ塔>

<札幌駅>

 そのまま歩いてすすきのへ。Y君はすすきのに来るのも初めてのようで、客引きのお兄さんに若干びびっています。


<すすきの>

<すすきのその2>

 夕食はやっぱりジンギスカンだよねぇということで、一番の有名店である「だるま本店」へ行ってみました。過去2回行って、2回とも長い行列のために諦めた店です。しかし今日は日曜日でまだ時間が早かったのか、奇跡的に2席空いていました。やった。僕らが席についてからしばらくすると行列ができたので、早めに行っておいてよかった。

 店内はコの字型のカウンター席のみ。16人入れば満席で、隣の人と肩がぶつかるくらい狭い店内です。もうもうと煙が立ち込めています。席に着けば何も言わずにジンギスカン鍋と肉2人前が運ばれてきて、早速戦闘開始。支店の4・4店で食べたときも思ったけれど、ここの羊肉は全く臭みがありません。僕は羊肉が苦手なので、少しでも臭いがある肉だと「オエッ」となってしまいます。しかしここではそれが全くない。でも羊肉を食べているという実感はあります。ビールとご飯を注文し、それぞれ肉を1人前お替りしました。何でこんなにおいしいのだろうか。

 〆は前回もやったように、残ったご飯に番茶をかけてもらい、その上からタレ、肉を入れてお茶漬け風に。腹が一杯でもさらさらといけます。ああうまい。僕の茶漬けを見て、隣に座っていた関西人二人組みが、「そういう食べ方はどこで知りはるんですか?」と、興味津々で聞いてきました。前回食べておいしかったんですよとか、地元の人間じゃなくて出張で来ているんですよとか言って、少しだけ会話のやりとり。関西人のノリに驚きつつも、狭いカウンター席だからこそこういう会話ができるのだろうと思います。


<食後のだるま 行列ができている>

<だるまの羊肉>

<ジンギスカンにいたしましょう>

<〆はジンギス茶漬け>

 食後はまだ時間が早かったので、2次会としてこの前行ったニッカバーへ行ってみることに。しかし地図上にあった「ニッカバー」に行くと、確かにニッカバーだけどこの前特講Yさんと行った店とは明らかに違いました。ということは、この前は一体どこにいったんだろうか。結局いくら探してもこの前行ったバーというか居酒屋を見つけることができず、今回はすすきので飲むことを断念。ホテルで打ち合わせがてら少し飲みなおすことにしました。ちなみに改めて調べてみると、前回行った場所はニッカバーではなくニッカフーディングバー・ドワという店だったようです。同じ系列の店だから間違えてしまった。


<すすきのから戻る>

<すすきのビールとコーヒーガラナを飲む>

 ホテルに戻り、D1Y君の部屋で少し飲みながら打ち合わせ(のようなもの)。が、いつの間にかD1Y君オススメのニコニコ動画を見てしまっており、何だかんだで12時過ぎに就寝しました。移動の多い一日だった。


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