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東京見聞録  
2008年3月14日(金) <福岡(宮地嶽神社、香椎宮、餃子と屋台)>


博多ラーメン>

 雨が上がるのを待ち、ようやく上がった午前10時15分に実家を出発。最寄の唐戸バス停から10時38分発の福岡天神行き高速バスに乗って一路福岡へ。次の日の朝早い福岡発の飛行機に乗るので、前日から福岡に乗り込んでしまおうという魂胆です。福岡までの1時間半は、いつものように寝て過ごし、気がつくと福岡の都市高速を下りるところでした。12時ちょうどに福岡の中心地、天神で下車。

 いつも福岡で世話になっているyneやDKはバイト(お仕事)、ののは教鞭を取っている学校の卒業式ということで、今回の日中は一人で福岡をぶらぶらすることになりました。ちょうど12時なので腹も減っています。福岡で一人で気軽に食べられると言えば何と言ってもラーメン。ということで、まだ行ったことがなかった天神近くの「元祖赤のれん」へ。しかし、ちょうど昼食の時間帯ということもあってか、店には行列が出来ています。何だか並ぶのもしゃくだったので、赤のれんは諦めて、親不孝(親富考)通りへ。もう何度となく福岡には来ているので、天神や大名といった中心地程度なら地図がなくてもスイスイと歩ける程にはなりました。成長したもんだ。

 向かったのは2ヶ月前にyneさんと一緒に食べた 「将丸」 。福岡のラーメンハンター、DKさんの現在イチオシの店です。ただこの前食べたときは結構腹一杯の状態で食べてしまったので、正直なところ味がどうのこうのは感じることができませんでした。なので今回、おなかが空いた状態で食べて、その素晴らしさを味わってみようと、再び足を運ぶことにしました。

 将丸は親不孝通りから一歩入ったところにあり、場所としてはかなり怪しげなところに店を構えています。これは多分初めて一人で行くとなるとびびるに違いありません。そういう地理的要因もあってか、行列ができていた赤のれんに対して、将丸は先客が2名いる程度。でも逆にこれだと商売として成り立つのか心配になってしまいます。

 注文はラーメンとご飯のがセットになった「Aランチセット」。セットで600円という、東京では考えられない値段です。さすが、ラーメンの都博多。ただ単に東京の物価が高いだけかもしれませんが、福岡の平均ラーメン単価が500円くらいだとすると、東京は700円するので(すぱくり調べ)、やっぱり東京は高いよなぁと思います。

 注文してから2分程度でラーメンが運ばれてきました。早速食べてみると、これはうまい!この前は腹が一杯でよく分からなかったけど、腹が減った状態で食べるとそのおいしさがよく分かります。豚骨だけどそれ以上に深みがあって、よく煮てるんだろうなぁという深い味わいがあります。豚骨だけなのに、その奥に魚介や醤油を使ったような味わいを出せるのは見事。豚足を使っているらしく、コラーゲンが半端じゃないです。ご飯も量が多くて、豚骨スープと一緒にラーメンライスにして食べるとおいしい。博多はおいしい豚骨ラーメンを食べることができていいなぁ。東京でこのレベルの豚骨ラーメンを出す店は今のところ知りません。ご馳走様でした。


<親不孝通りの路地裏にある将丸>

<LA-麺 500円>

<宮地嶽神社と香椎宮>

 ラーメンを食べて満足し、さてどこに行こうか—。福岡の主要な見所は今までにほとんど見ているので、いろいろ考えた結果、今回は少し足を延ばして近郊の見所へ行くことにしました。バスに乗って博多駅へ行き、駅からJR鹿児島本線を小倉方面へ22分ほど行った福間へ。一週間で3回も博多から鹿児島本線を同じ方向に向かって乗るとは思いもしませんでしたが。

 福間駅に着いて、そこからは歩いて宮地嶽神社という神社へ。宮地嶽神社が今日の第一目的地です。宮地嶽神社は正月三が日には100万人以上の人が訪れるという、開運商売繁盛の神様を祭っているところで、福岡では有名な神社ということでお参りすることにしました。福間駅から宮地嶽神社までは2km以上あり、重い荷物を持って歩いているため体力を消耗しつつ30分かけて到着。福間の町は福岡の中心地から20分しか離れていないにも関わらず、田んぼや畑が広がる郊外の風景が広がっていました。道路の幅といい広がる風景といい、まるで東京の青梅地方のようです。


<福間の風景>

<福間の道路>

 この日は寒くて風が強いこともあって、参拝客もまばら。参道の店も開いているような閉まっているような状態です。宮地嶽神社の名物は松ヶ枝餅で(太宰府天満宮の梅が枝餅に対抗したのかどうかは知りませんが)、せっかくだからこの松ヶ枝餅を食べようと思っていたのに、これだけ参拝客が少ないと買うのをひよってしまう意気地無しのすぱくり。結局買えませんでした。。


<宮地嶽神社は霊園に反対>

<参道>

 気を取り直して石段を登っていき、振り返って見た景色は絶景でした。真っ直ぐに道が延び、その先にあるのは玄界灘。この神社を中心として街が作られているのがよく分かります。海までは約2kmらしい。あと、なぜかヨン様のモニュメントみたいなのがあったのだけど、これは何なのでしょう??まさかヨン様が宮地嶽神社に多額の寄付をしたとか?顔写真みたいなものもあって、神社の統一感ぶち壊しのような気もしますが。

 ということでネットで調べてみると、これはヨン様が寄付をしたわけではなく、「こういう石碑を作れるよ」という神社側のサンプルだそうです。となると著作権がどうなってるのかが次の疑問になりますが。。まあヨン様がここに来たというわけじゃないみたい。


<石段の上から道と海を眺める>

<松のマークを付けた馬>

<何故かヨン様>

 そして本殿へ。本殿にかかっている注連縄は長さ13.5m、直径2.5m、重さ5トンで、日本一大きな注連縄だそうです。出雲大社のあの注連縄より大きい。近付いてみると、確かに迫力あります。3年に一度作り変えるそうですが、こんな巨大なものをよく作るよなぁ。と、注連縄の大きさに感心しながらお参りしてきました。運が開けますようにと。宮地嶽神社にはこの注連縄の他に、大太鼓、大鈴も日本一の大きさを誇っているそうです。


<楼閣>

<日本一の注連縄を持つ本殿>

 境内には「開運桜」と呼ばれる寒緋桜が咲いています。白とピンクが鮮やかできれいです。デジカメではこの花の色を綺麗に表現できないのが残念ですが。



 帰りはまた駅まで2km以上歩くのはきついので、バスがあればバスに乗って戻ろうとしましたが、ちょうどいい時間のバスはなく、結局歩いて帰る羽目になりました。今日は朝から何となく体がだるい感じだったのに加えて、風が結構強かったこともあって、歩いて駅に戻っている途中に急激に体調が悪化する始末。喉と体の節々が痛くなり、寒気がしてきました。これはまずいと思い、ビタミンC入りジュースを飲んで常備している風邪薬を飲むという今できる最大限の応急処置をとることに。風邪薬は副作用の眠気が心配ですが、明日・明後日と旅行があるのでそうも言ってられません。風邪薬を飲んで、気分だけは落ち着きました。

 結構ふらふらになりながら、30分をかけてようやく福間駅に到着。結構きついので、このまま博多にもどってyneさんとの待ち合わせの時間まで漫喫で休もうかとも思いましたが、せっかく福岡に来ているのにそれは勿体無い。ともう少し気力を振り絞って町歩きをすることにしました。いつもなら絶対休むのに、旅行に出ているときの僕は馬鹿みたいに気力を振り絞ります。この癖はどうにかならないものか。ということで、次は福岡市東区香椎にある、香椎宮へお参りすることに。

 福間から鹿児島本線に乗って博多方面に戻ること12分、香椎駅に到着。翌日の3月15日からダイヤ改正ということで、香椎駅には駅員さんが作ったと思われる手作りのポスターがたくさん貼られていましたが、僕の考えるJRから逸脱しているポスターを何枚か見つけたので晒しておきます。左のポスターは「キタ━(゜∀゜)━!!!」が使われていて、駅員の中に2ちゃんねらーがいるのは間違いありません。というか駅長はよくこのポスターを許したな。個性があるのは認めるけど。対して右のポスターは、やる気があるのかが全く分からないポスターです。インパクトはあるけど、スペースに似合う情報量じゃない。恐るべし、香椎駅。


<キター>

<味気ない>

 駅前の地図を見てみると、またしても香椎宮までは歩かなければいけないみたいです。結構辛いなぁと思いながらも、黙って香椎宮までの約1kmちょっとを歩き、15分ほどで到着しました。時間も4時前だったので人はほとんどおらず、巫女さんも片づけをしている最中だったようで、それなりに人がいた宮路嶽神社ともまた違った感じです。香椎宮は仲哀天皇と神功皇后の二座を祀っているそうで、熊襲征伐に乗り出した仲哀天皇がこの地で急逝したことが由来だとか。西暦200年というから1800年も昔の話です。


<本殿(重要文化財)>

<拝殿>

<神木「綾杉」>

<案内板>

 香椎宮でお参りし、近くに仲哀天皇の御座所があったので行ってみると、そこには香椎という地名の名前の元になったと言われる椎の木が立っていました。どうやらご神木のようです。さらにその奥に進むと、熊襲征伐の際に仲哀天皇が陣を敷いて休んだといわれる御座所が。伝承上の天皇の話なので信憑性は定かではありませんが・・・。


<香椎の名の元になった椎の木>

<仲哀天皇が座したところ>

 香椎宮への参拝と見学を終えて、再び来た道を歩いて駅へ。僕の中では箱崎宮と香椎宮は福岡を代表する神社で、一度は行っておきたかった場所なので、ようやく来ることができて満足でした。時間があれば「かしいかえん」という遊園地っぽいところにも行ってみたかったところですが、一人で遊園地に行ってもねぇ。

 駅に戻る間にドラッグストアがあったので、そこで喉に吹きかけるタイプの薬を買おうとしました。ところが、喉に吹きかけるタイプのものだけでも種類がめちゃくちゃ多くて、一体どれを買えばいいのやら。どれにしようかと5分くらい悩んでいると、薬剤師の店のオバサマがやってきて、丁寧に教えてくれました。ということでルルの喉に吹きかけるタイプのものを購入。喉飴のおまけつき。ありがとうございます。これは結構効き目があって、喉の炎症が一時的にではあるけど治まるので楽です。

<福岡名物を食べる>

 電車に乗って博多に戻ってきたのが5時。博多駅からバスに乗って天神へ向かい、バイト終わりのyneさんと合流しました。


<福岡の中心地・天神>

 早速二人で1次会。まずは親富考通り入り口にある 「餃子のテムジン」 へ。福岡といえば一口餃子も有名なので、今日は餃子を食べようかと。ビールを飲みながら、焼き餃子やスープ餃子をおいしくいただきました。福岡の餃子は一口サイズなので食べやすいです。外はパリッと、中はふわっと。あとこの店は餃子だけではなく、内臓系の食べ物が豊富で、レバーステーキやレバニラ、酢モツなんかもおいしいです。ということで、yneさんとビールを飲みつつ2時間ほど。


<餃子のテムジン 親不孝通り店>

<酢モツ>

<焼き餃子>

<スープ餃子>

 8時過ぎにDKさんから仕事が終わったとの連絡があり、テムジンの前で合流して2次会へ。テムジンのすぐそばにあった屋台「小金ちゃん」で、この店発祥の焼きラーメンを食べようかということになりましたが、ものすごい行列でこれはちょっと厳しいか。では屋台がだめなら屋台風居酒屋へということで、新天町にある 「ふとっぱら」 という居酒屋へ。屋台風居酒屋という触れ込みの店だそうです。付き出しとかチャージとかがないみたい。小金ちゃんで食べられなかった焼きラーメンやモツ煮を注文しました。


<モツ煮とオムレツ>

<焼きラーメン>

 9時過ぎにののが到着。四人で赤霧島のボトルを注文して飲みつつ、あることに対してディスってましたが、風邪気味でしかも薬を飲んでいたので急に限界が訪れてしまいました。ボトルの焼酎をみんなに注ぎ、しかし自分のグラスには注がせないという悪い男を演じつつ、突然スイッチが切れたように突っ伏して寝てしまいました。僕は基本的に飲み会で寝ることはありませんが、今日はちょっと仕方がなかった。みんなごめんなさい。

 0時ごろ店を出て、もう終電もないことだし、とカラオケでオールする方向に。その前にさっきの屋台を覗いてみると、深夜だというのにまだ並んでします。さすが、人気店。でも屋台だけあって回転は速いみたいです。じゃあせっかくだから並ぼうと、10分ほど並んだら店内(?)に通されました。博多の屋台は初体験。これが屋台というものなのか。味があります。

 注文は梅サワーと焼きラーメン(650円)。焼きラーメンは意外といっては何ですが、濃いもんじゃ焼きのような味でした。汁を煮詰めているのでどろどろで、麺もヘラで切っているようで短め。セブンイレブンで売られているものや、さっきの居酒屋で食べた焼きラーメンとも違う味です。でもこれが元祖。この焼きラーメンが形を変えて広まっていったわけね。あと屋台で食べるということが、風情とおいしさ3割増しという感じもします。初めて屋台に行くことができて満足。


<小金ちゃん>

<屋台の中>

<鉢巻した後ろ姿が店主>

<元祖の焼きラーメン>

 屋台のあとはカラオケ。カラオケ館に行ってみると、金曜の深夜なのにフリータイム料金があって、たった1890円。しかもワンドリンクなし。安いなぁ。東京だったら金曜夜はフリータイムがなくて、夜通し歌えば最低3000円は確実に取られるというのに。東京との格差を実感しました。

 カラオケでは最初懐かしのアニメソングを歌っていましたが(キテレツ大百科とか)、ここでも限界を迎えてしまい、30分ほどで寝てしまいました。DKさんやyneさんの歌声を子守唄にして、気がつけば5時半。みんなと別れて天神から地下鉄に乗り、福岡空港へ。

 ということで、金沢編に続きます。


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