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東京見聞録
2005年2月7日(月) 六日目 <きび刈り四日目 〜佐藤家の畑と仕事後の海>


<きび刈り四日目 〜佐藤家の畑と仕事後の海 曇りのち晴れ

 7時起床。今日は他の農家さんに割り当てがないらしく、みんなで佐藤家の畑。いや、佐藤家が請け負っている畑、と言ったほうが正確かな。ゆずるさんは体験の人がきび刈りできるようにするために、色々な農家からきび刈りを請け負っているのです。

 みんなで車に乗り込んで畑へ。今日は豊原にある畑です。8時に作業開始。最初はもちろん倒し。きび刈り四日目にしてようやく昔の勘を取り戻したのか、今日はかなり楽に倒せるようになりました。調子がよいといくら倒してもそこまで疲れないのです。のってくるって言えばいいのかな?マラソンランナーのランナーズハイみたいなもんだと思います。倒しは9時半で一旦終了し、みんなでかさぎ。そして休憩明けにもう一回倒しをして、ここの畑は倒し終わり。
 
 だらだら書いても仕方がないので、写真中心でどうぞ。


<10時の休憩>
 
<さとうきび畑から見た製糖工場>

<さとうきび畑>

<仕事中>

 12時になったので一旦宿に戻って昼食です。昼食はみんなで作ります。今日はうどんを大量に使って、具はそれなりに適当に。冷やしコロッケうどん卵ちくわワカメ入りといったところか?


<今日の昼食>

 1時20分、再び出発。畑に到着後、午前中のかさぎ残りを全員で片付けて、次の畑へ。と進みたかったのですが、lovebeerさんがかさぎの鎌を畑でなくしたらしい。みんなで探すも見つからず、そのまま次の畑へと向かうことにしました。lovebeerさんは落ち込んでいる様子。

 2時からは少しだけ移動して次の畑できび刈り。男(+マナちゃん)はもう一度倒しです。シバさん・lovebeerさん・すぱくりとシュウさん・マナちゃん・ヨッシーの二組に分かれて倒し。勝負だ!

 3時半、休憩。この頃には日差しがかなり強くなり、気温も25度まで上がっていました。ヨッシーは暑さに弱いらしく、かなりへばっている。それを見て「俺達の勝ちだな」とシバさん。ヨッシーはこの日食事当番なので、ここであがり。休憩時間にはゆずるさんがみんなにアイスクリームの差し入れをしてくれました。この日は本当に暑かったので本当においしかった。ありがとうございます。

 しかしシバさんはアイスを食べないらしい。「だって今食べるとビールがおいしくなくなるから」だって。仕事終わりのビールのために水さえも我慢していました。反対にシュウさんは「アイスに島(泡盛)かけたらおいしいかな?」と言って、持参したアクエリアスペットボトルの中身(もちろん島です。。)をアイスにかけて食べている。「お、案外いける。ふんふん。うまい」だって。lovebeerさんはlovebeerさんで、さっきの畑でなくした鎌のことが気になるらしく、アイスには目もくれず、一人鎌を探しに歩いてさっきの畑まで行ってしまいました。

 この日は本当に暑かったので、仕事後海に行ってビールを飲もうということに。仕事後に浜で飲むビールは本当においしいです。早く海に行きたいがために、数人が休憩時間を短縮してきび刈りを始めてしまいました。惜しんで働く人を尻目に、シュウさんとせっちゃん、すぱくりは時間一杯休憩。シュウさん曰く「早く始めたらその分仕事量多くなってしまうのにね」と。


<午後のさとうきび畑>
 
<遠くに山>

 休憩時間が終わり、みんなが仕事を始めると、遠くからlovebeerさんが帰ってきました。なにやら右手を上げながら走っている。どうやら鎌を見つけてきたらしいです。凄い!強運の持ち主ですね〜。みんなが「演出のために鎌をどっかに隠しておいたんじゃないの〜(笑)」と言ってお出迎え。

 最後のターンに入り、早く仕事を終えて海に行きたかったのか、この日はみんな仕事が速かった。結局いつもより30分以上も早く仕事を終えて、近くにある南風見田の浜へ。ゆずるさんがビールを奢ってくれて、海を見ながら乾杯です!この瞬間は本当に気持ちがいい!生きててよかったっ!と思う瞬間かもしれません。

 ビールを一通り飲んだら・・・やっぱり海に入るしかない。。上半身だけ脱いで、そのまま海へ。本当は酒飲んで海に入っちゃだめよ。。

 2月上旬、それも夕方に海に入るなんて、東京では絶対に考えらないと思いますが、西表ではそれが可能なのです。そして海はめちゃくちゃきれい。僕の身長くらいの深さのところまで行っても、足元が見えるくらい透明です。誰もいないプライベートビーチで、思う存分遊んできました。

 海で泳ぎながら、すのさんが言った「西表には東京にあるものがない。でも、東京にないものがいっぱいある」というのは名言かもしれん、と思ったりもしました。そうだよなー。確かに物質的な豊かさだけが全てじゃない。


<南風見田の浜>
 
<海に沈む夕日>

 6時半過ぎ、宿へ戻る。本当は夕日が海に沈むまで見たかったけど、時間の都合もあってそれは諦めざるをえませんでした。残念・・・。宿に帰るとヨッシーが夕食の準備して待っていました。夕食はかつおのたたき。味だけならず盛り付けも食欲をそそる感じで、ヨッシー料理うまいな〜と思ったのでした。

 夕食後、カモショーさんが遊びに来る。カモショーさんは学生体験を作った人で、今年はキヨシさんという農家さんのところでバイトとしてきび刈りをしています。やっぱりバイトはきついらしい。体験とは背負っているものが違う、ということを言っていました。やっぱり大変なんだろうな・・・。

 この日もみんなと話をし、プロテインを飲んで、12時前に就寝。明日の行き先を聞かないまま寝ることになりました。


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