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東京見聞録
2005年2月8日(火) 七日目 <きび刈り五日目 〜リュウさんの畑その2>


<きび刈り五日目 〜リュウさんの畑その2 曇り時々晴れ

 今日も7時起床。起きたら朝焼けがきれいでした。


<宿から見た朝焼け>

 準備して外で待っていると、ゆずるさんが登場。「今日すぱくりはリュウさんとこね」と一言。リュウさんか・・・。この前無様な格好を見せたので、今日は何としても頑張らなければいけません。緊張しつつゆずるさんの車で送ってもらいました。

 リュウさんと挨拶して、8時に作業開始。今日は最初から飛ばすことにしました。きび刈りも5日目になって、ようやく勘が戻ってきた頃。前回のような失態はしないはず。前回リュウさんに言われた通り、無心で倒す、倒す、倒す・・・。ただひたすらに倒す、倒す、倒す・・・。最初から息を荒げていれば、そんなに疲れないことも発見。やっぱり力をセーブして倒そうとするとだめなのです。

 10時、休憩。2時間が思いのほか早く感じられました。そのかわり汗だくだく。この日は晴れたり曇ったりだったけど、基本的にじめじめして気温が高い。午後には25度まで上がりました。Tシャツを搾れば雑巾のごとく汗が出てきそうな感じに。

 その後も午前中一杯倒し、午後も1時半まで倒し。倒すスピードもバイトさんとそう変わらなかったはずです。

 一通り倒した後はかさぎ。僕はかさぎのほうが得意なので、ここで本領を発揮しなければ。。前でバイトさんがかさいでいたので、それをペースメーカーにしながら、バイトさんのかさぐスピードを上回るようにかさぐ。一心不乱にかさぐ。

 ・・・5時、きび刈り終了。この日は今までのきび刈りの中で最高のパフォーマンスができたんじゃないだろうかというくらい、よく動きました。やっぱり無心になることが一番重要なのです。テクニックとか体力も重要だけど、それ以上に一生懸命やることが大切なのだと、改めて気付きました。

 仕事後はリュウさん家の庭で宴会。といってもこの日リュウさんは用事があったらしく、宴会は6時半で終了。ビールを2本ほど貰いました。

 うれしかったのは、「すぱくり君、今日はよく頑張っとったな〜。今日は気迫があったし仕事も速かった。」とリュウさんからお褒めの言葉をいただいたこと。これでこの前の雪辱を果たせたかな?ともあれ、リュウさんにダメだと言われたままで帰るのは嫌だったので、もう一回リュウさんの畑に来ることが出来てよかったです。これで思い残すことなく東京に帰れます。

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 リュウさんに宿まで送ってもらうと、宿にはそっとんが。そっとんは、きび刈りのバイトを数年した後、そのまま西表に残り、現在では西表山猫センターでイリオモテヤマネコの飼育をする仕事についています。歳は30過ぎ。初めて会ったのは3年前のきび刈りで、その頃はまだとある農家さんのところできび刈りのバイトをしていました。そして初めて来た僕達を暖かく迎えてくれたのです。僕が帰るときには、海に飛び込んで別れを惜しんでくれました。それからもちょくちょく連絡を取り、一昨年の11月には、東京までわざわざ西表から泡盛の一升瓶を抱えて遊びに来てくれたこともあります。

 何と言うか、口で説明するのは難しいんだけど、そっとんは僕にとって「漢(おとこ)」なのです。人生の目標というか、こういう風になりたい、と心から尊敬できる人です。そういう人ってなかなかいませんよね。

 そういうそっとんが宿に遊びに来ていたので、夕食を食べつつみんなで話。西表島の将来、農業の将来、などなどなど・・・。色々話をしました。話をしていて尽きることがありません。一つ分かったのが、みんなこの島が好きなんだな〜ということ。西表島に愛情を持っているからこそ、そこで生活したり、これからの島のことを考えるのでしょう。そして、そうやって人を引き付ける力としてゆずるさんが存在する。不思議な力です。


<みんなで団欒(民宿ホームページから転載)>
 
<ミキと黒糖玄米>

 話は12時まで盛り上がり、そこでそっとん帰宅。僕も明日に差し障るといけないので、12時過ぎに就寝。


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