このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
2009年1月11日(日) <城崎(外湯巡り、ロープウェイ、海鮮丼)、出石(皿そば)>
<城崎温泉街を見て回る>
二日目は8時起床。前夜のバスで全く眠れなかったのと適度にお酒を飲んだのとでぐっすり6時間程寝られましたが、起きたら息苦しくて喘息一歩手前でした。寒いから暖房を付けたままだったのが原因であることは間違いありませんが、寒くても喘息になるので僕はどうしたらよいのか。とにかく朝から息苦しさで目覚めるのは、気分がいいものではありません。
8時半に部屋で朝食。朝食は湯豆腐にご飯に玉子焼きにと、極めてシンプルなものでした。朝食後は昨日に続いて外湯巡りへと出かけましたが、巡ると言っても時間的に一つの温泉にしか入れそうにありません。全部で七か所もあるのに、二日で二か所とは残念ですが、まあこれは仕方がないか。大体七か所全部入ったら疲れてしまうはず。結局雰囲気がよさそうだった「御所の湯」へ行って暖まってきました。ちなみに昨日の反省を生かして、今回は長靴履きです。長靴素晴らしい。
<大谿川沿いの城崎温泉街> | <同じく城崎温泉街> | |
<ケーブルカーが見える> | <御所の湯> |
昨日は夜遅くて(あと若干酔っていて)周りの様子が分かりませんでしたが、朝になって温泉街を歩いてみると、かなり味があって素敵な温泉街だと感じます。特に大谿川沿いの風景は、温泉地に必要な「鄙びた落ち着き感」がこれでもかというほど溢れだしているように思えて、歩いていて味のあるいい場所だと思いました。でも風景だけならこんな温泉街はいくらでもあるはず。なぜ城崎だけにこんな特別な感覚を持ったのか。御所の湯までの道でしばらく考えましたが、それは恐らく、ここを行き交う浴衣の宿泊客達のせいではないかと思うに至りました。
風景だけなら静止画ですが、そこに人が入り込むと全体が動的なものになります。さらに人が風情ある浴衣を着ていれば、全体として情緒ある動画になるわけで、個人的に味のある場所だと思ったのはこれが原因だろうと。そういう意味で、七か所も外湯があるという前提条件を上手く利用し、各宿備え付けの浴衣を来て外湯に行くことを勧めている城崎温泉の戦略は上手いなぁと感心しました。宿泊客に協力してもらって、温泉街全体の雰囲気を作り上げる。それを宣伝して新規顧客を取り込むとともに、いい雰囲気だと感じたリピーターも確保する。まさ好循環です。城崎温泉の人気はこの辺から来ているのではないかとも思います。
とまあそんな評論家みたいな話はさておいて、御所の湯から宿に戻ったら10時。既にチェックアウトの時間だったので、やや急いで支度をしてチェックアウトし、あおかつカーに乗って移動。温泉街の外れの、といっても昨日行った鴻の湯の近くですが、そこの向かいにある大師山へ登ることに。麓から出ているケーブルカーに乗ろうとしたら、結構な行列でした。多分皆前日の宿泊客かな?行くところがないからみんな同じところへ来たということでしょうか。
ケーブルカーで山頂まで上がると、そこから城崎の街と円山川、さらには日本海が一望できます。一面の雪に覆われて、なかなかいい景色です。
<大師山山頂から城崎の街を見下ろす> | ||
<城崎の街をアップで> | <反対側の山々> |
景色を見たら特にすることもなくなったので、再びケーブルカーで地上へ降りて、乗り場近くにある「城崎温泉元湯」近辺でしばし休憩。この一角には足湯があったり、小さな売店があったりと、なかなか使い勝手がよくなっています。少し腹も減ったので、但馬牛の肉まんを買って食べ、さらには温泉たまごを自作できるというので、生卵5個セットを買って「温泉たまご場」なる場所で10分ほど温泉に浸しました。10分経って食べた温泉たまごはとろとろでおいしかったけど、まあ普通の温泉たまごと言ったら温泉たまごなわけで・・・。城崎温泉の味がしたようなしないような。。ちなみに僕はたまごを2個食べたので、コレステロールが心配です。
<城崎温泉の元湯> | <但馬牛の肉まん> | |
<温泉たまごを作れる> | <とろとろの温泉たまご> |
ここで幸くんとお別れ。幸くんはこれから福井まで行って、別の旅行に途中から合流するということでした。詳しくは聞いていませんが、その旅行は今日の朝食を何と京都の瓢亭でいただくような旅行なので、きっと豪華な旅行なのでしょう。瓢亭の朝粥定食って、4100円もするからねぇ。羨ましい。
3人になった僕らは、城崎温泉駅近くの
「おけしょう鮮魚屋 海中苑」
で昼食。結構な人気店のようで20分くらい待ちましたが、僕が食べたエビ・カニ丼(1500円)は身が多くて食べ応えがありました。ただ今考えると、甲殻類がそこまで好きではない自分にとって、敢えてエビ・カニ丼にする必要はあったのだろうかと。おいしいけど、やっぱり途中で飽きてきます。あおかつや彼女さんの食べていた海鮮丼の方がよかったかな。ちなみにこの店の1階は鮮魚店になっていて、近隣の津居山港で水揚げされた松葉ガニがずらりと並んでいます。でも一杯15000円とか、とてもじゃないけど高くて買えないわ。
<エビ・カニ丼> | <地物の高級松葉ガニたち> |
城崎は総じて素敵な場所でした。機会があればまたゆっくりと泊まりたいところです。できれば2泊くらいで。
<玄武洞>
城崎温泉を出て円山川沿いに南下し、一駅先の玄武洞へ。僕はてっきり玄武洞という鍾乳洞があるのものだとばかり思っていましたが、ここはそうではなくて、噴火で生まれたマグマが冷却されて玄武岩の塊となり、それが柱状節理となって浸食されて出来あがった洞窟だそうです。そもそも「玄武岩」という名称は、この玄武洞が元になっているらしい。近づいてみるとなかなかの迫力があります。柱状節理(柱のような形をした岩の塊)が様々な方向に曲がっていて、自然の力というものは凄いもんだと思いました。
ちなみにここには玄武洞をはじめとして4つの洞窟・絶壁がありますが、玄武洞と規模が同じくらいなのが青龍洞。道路工事の看板には、青龍洞だけ「きれいな」という枕詞が付いています。これは工事関係者のちょっとしたいたずらでしょうか。。
<玄武洞> | <(きれいな)青龍洞> |
玄武洞・青龍洞ともに小高い場所にあるので、そこから眺める景色もまた綺麗です。特に雪が降り積もっている田畑は僕自身あまり見たことがないので、太陽の光の反射が眩しく感じます。
<丹波の小京都 出石>
帰りは豊岡から国道426号を通って、出石に寄ることに。出石は室町時代には山名氏、江戸時代には仙石氏が治め、但馬の小京都と呼ばれているところです。有名なのは出石皿そばかな。電車が通ってないので僕のような免許なし人間にはあまり縁がありませんが、今回は車で来ているまたとない機会なので寄ってみました。
出石に着いたのが3時過ぎ。市営駐車場に車を止め、出石の中心である辰鼓櫓へ。日本最古の時計楼で、出石のシンボルみたいなものです。辰鼓櫓を中心として、お土産屋や飲食店などが立ち並び、全体的にはしっとりとした感じの街になっています。活気もあってなかなかいい街です。ぶらぶらしていると「そばソフト」を売っている店があったので、迷わず買いました。こういう御当地もののソフトクリームは食べておかなければ。蕎麦の風味がするソフトクリームの上に、蕎麦の実がパラパラと降りかけられ、食感も面白いです。いやしかし、美味しいんだけど寒い。。
<シンボルの辰鼓櫓> | <出石の街並み> | |
<そばソフト> | <出石城跡> |
辰鼓櫓の奥にある出石城跡へ。雪が降り積もっていて石垣の階段を上るのに苦労しました。少し高い場所から出石の街を見下ろすと、きっちりとした碁盤目状の町割が確認できます。そして城址は一面の雪景色。ここまで他のみんなの写真は撮ってきましたが、自分の写真は一枚も撮っていなかったので、雪に写った影を撮ることにしました。それが右下の写真。本人はコマネチをして撮ったつもりでしたが、既に太陽が傾いていて影が長くなったので、コマネチをしているのかが分かりません。というかコートの状態とかがマトリックスを彷彿とさせます。影くらい足が長かったら。。
<城址の小高い場所から> | <雪に映った自分を撮影> |
この出石という街は、目立つものが辰鼓櫓と出石城跡くらいで、規模は結構小さいです。皿そばの店は50店以上あるそうですが、それを除くと失礼だけどそう見どころが多いわけでもない。でも観光客はわんさかいます。話によると城崎温泉に泊まった人が行き帰りで寄ることが多いらしく、何というか街全体がドライブインのような役割を果たしているように思いました。自分の街の役割を理解して、それを真面目に遂行する。街づくりの一つの形なのかもしれません。
見るものも見たし、第一寒いということで、出石名物の皿そばを食べることに。朝の買い食いと昼食であまり腹も減ってないし、時間も時間ですが、せっかく出石に来たのだから名物は食べておかないと。まあ、「おやつ」ということで・・・。店が50軒以上もあって選ぶのが難しかったので、車を停めた市営駐車場のおじさんに聞いてみると、一番歴史が古い「よしむら」なんかいいんじゃないかと教えてくれました。ということで、そのよしむらへ。よしむらの隣は桂小五郎が潜居した場所で、ちょっと驚きました。桂さん、僕は先週あなたの生家を訪れましたよ。
店に入って掘りごたつに案内され、皿そばを注文。この店には皿そばしかありません。1人前5皿が基本で、値段は800円。蕎麦は手打ちの田舎蕎麦ですが、割合は二八かな?一皿の量が少ないので、つるつるといけます。おいしいです。5皿では足りないので、それぞれもう5皿ずつ使い注文。いや、おいしかったけど、おやつにしては食べ過ぎました。最後は生卵につけて食べて、それを蕎麦湯で割って飲んだから、今日は卵3個食べたことになって、コレステロールが心配です。。
<よしむらの皿そば> | <蕎麦屋の隣が桂小五郎潜居跡> |
後は京都に戻るのみ。426から国道9号に入り、一路京都へ。途中426号沿いに、たまごかけご飯専門店があり、僕は初日からそこへ行こうとずっと主張していたのですが、他の3人から「たまごかけご飯なんてどこでも食べられる物を・・・」という冷たい言葉と視線を受け、泣く泣く諦めました。だって事前に調べたらおいしそうだったんだもん。非常に残念です。いずれ行ってやる。
帰りは行きにも寄った「丹波の里やまがた屋」に寄り、黒豆パンとカレーパンを買いました。黒豆パンもおいしかったけど、行きにあおかつが買ってカレーパンも美味しかったそうなので。そういえば昨日は雪が積もっていたけど、今日はすでに雪が解けてなくなっています。いかに昨日の雪がすごかったかということでしょうか。
<丹波の里ドライブイン> | <やっぱり黒豆パンはうまい> |
京都宇治に帰りついたのが8時前で、今日はもう疲れたねぇということでサティで総菜その他を適当に買って、あおかつ家で食べることに。あおかつ君、運転お疲れ様。さすがに疲れていたので、12時頃には就寝しました。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |