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東京見聞録
2005年8月14日() 二日目 <温泉、高原町、夏祭り>


<温泉に行く

 かなりぐっすり寝て起きたのは10時過ぎ。12時間近く寝たことになります。。

 遅めの朝食は何と鰻丼。朝から豪華で恐縮だな〜と思っていたら、あおかつが陸上で鳴らしていた高校時代、ほぼ毎日朝食は丼物だったらしい。朝から丼物を食べるのはあおかつ家では普通のことらしいです。ありがたくもりもりっと食べて本日の活動開始。

 昨日の夜、明日は温泉に行ってみようという話になったので、まず最初に市内にある紀乃島温泉へ。入浴料500円払って温泉に入ると、露天風呂やサウナもあったりして結構な大きさがあります。泉質は火山帯なので硫黄泉。お湯が黄土色に濁っていて、湧き出る源泉を飲むと胃腸にいいということだったから飲んでみたものの、微妙な味。。ちょうど炭酸の抜けた炭酸水(って表現変だけれども)の味がしました。まぁ胃腸は活発になったに違いない。

 ということで、温泉で体洗ったり露天風呂に入ったりサウナに入ったり水風呂に入ったりを繰り返しながら、1時間くらい過ごしました。面白かったのが温泉にいる長さで、ソネ君は結構さっさと上がったけど、あおかつはのんびり長く楽しむタイプ。僕は二人の中間。人によってこんなに違うんだね。


<紀乃島温泉>

<温泉の玄関>

<小林市内をうろつく>

 温泉に入った後は一旦家に戻って、着替えてから再び外出。まずはお土産購入と帰りのバスのチケット予約をするために小林市街へ。

 小林の名物と言えばずっと地鶏だったんだけど、最近はチーズ饅頭とやらが持て囃されているらしいということを聞いていたので、珍しさも手伝って田舎へのお土産に買ってみることにしました。チーズ饅頭の元祖という店で、10個入り2箱と、単品で3個購入。1個大体100円です。

 後で車の中で食べたんだけど、良くも悪くも期待を裏切られる味でした。中にチーズの塊、というかチーズケーキの甘くないバージョンが入っている感じで、ほとんど甘さがない。どちらかというとおやつと言うよりはおつまみと言った方がいいんじゃないかな??個人的には好きですよ〜。


<小林名物 チーズ饅頭>

 ソネ君がチーズ饅頭を購入している間、僕はあおかつと予約したバスの代金を払うために近くにあるファミリーマートへ。しかし、そこのファミリーマートではそういう機械を置いてないから、別のファミリーマートへ行ってくれと。小林駅前のファミリーマートなのに、最新の機械を置いてないなんて・・・。仕方がないので別のファミリーマートに行くことにして、ブラックモンブランを買って食べました。九州で売ってるアイスね。最近じゃ駒場の生協でも見かけるようになったから、全国展開を始めたのかも。

 小林駅前なのに、という話のついでに、近くにある小林駅を見てきたのですが、その周辺の寂れ具合が凄かった。地元民のあおかつが、「わ〜、あそこも潰れてるわ。え?ここも?まじかよ〜」と驚いていたので、その凄さは分かると思います。ほとんどの店がシャッターを降ろして「貸し店舗」になってる状態です。一昔前までは駅前が一番の繁華街だったけど、最近ちょっと東に大型店舗がぞくぞくできたために、市の中心はそっちに移ってしまったらしいです。大型店舗の出店が、地元商店街を駆逐してしまう典型例を見たような気がします。。


<JR小林駅>

 皮肉なことに最新の機械があるファミリーマートはその新しい市街地の方にあるわけで、そこで明日の朝の高速バスを正式予約してきました。

<高原町観光>

 午後は車を飛ばして小林市からちょっと東にある高原町へ。読みは「タカハル」です。九州では「原」を「ハル」と読むことが多いのです。「新田原(しんでんばる)」とか。。他には例を思いつかないけど。。

 まずは御池へ。京都風に「オイケ」と読むのではなく「ミイケ」と読みます。説明によると御池は周囲4キロ、水深103mの霧島山系最大の火口湖だそうです。そして絶好のバードウォッチングポイントらしい。

 ただ僕達は何を間違ったのが御池キャンプ場のほうに来てしまいました。本来なら写真対岸にかすかに見える観光客専用のところに行くべきだったのに、なぜかキャンプ場のほうに迷い込んでしまって。まぁそれでもよく見えたからいいか。。


<御池 周囲4km水深103m>

 次は皇子原公園へ。実はこの高原町、初代天皇である神武天皇生誕の地であるらしく、神武天皇に関する伝説・史跡がたくさん残っています。皇子原公園もその一つで、この公園にある皇子原神社は、神武天皇の産屋、つまり生まれた家屋があったところらしい。

 まあでもとりあえずいろいろある公園なので、童心に返ってローラーコースターで遊んでみたり。


<皇子原公園のローラーコースター>

<ぐんぐん下る>

 ローラーコースターでお尻を痛めた後は、遅い昼食でも食べようかとレストランに向かったんだけど、これまた潰れてしまってました。う〜ん、これが小さな町の宿命なのか。。結局昼食は諦めて皇子原神社へ。初代天皇が生まれた場所はこじんまりとしていました。


<皇子原神社鳥居>
 
<皇子原神社>

 皇子原神社の奥にはいくつかの古墳もあったけど、緑に覆われすぎていてどれが古墳なのかあんまりわかりません。一個だけ古墳と分かるものがあったけど、じゃあ一体誰の古墳なんでしょうね?現状維持のために、研究などは行われていないそうです。

 古墳を見た後は、公園の中にある渓流でニジマス釣り。釣り場所は上下二ヶ所あって、上にあるジャブジャブ池は食いつきがよすぎるので子供や初心者専用、下の流れがある池はニジマスが腹いっぱい状態なのでなかなか釣れなくて我慢できる人専用、という感じでした。とりあえず下で粘れるまで粘ってみて、ダメなら残り20分くらいでジャブジャブ池で釣ればいいかということで釣りスタート。


<ニジマス釣り>

<腸抜き>

 ・・・全く釣れん。ニジマスは腐るほど泳いでるのに、どの魚も餌に見向きもしません。悔しいから餌を強制的に魚の口に近づけてみるものの、嫌がって口を開こうとしない。これはもう魚釣りじゃないじゃないか・・・。それでも僕は漁師の孫。じっちゃんの名にかけて魚をつりあげないと。

 でも焦れば焦るほど釣れないもんで、結局3人合わせて0匹という有様。残り時間が少なくなったところで上のジャブジャブ池に退散です。今度こそ頑張らな。。

 ジャブジャブ池で気を取り直して竿を投げ込むと・・・、何か物凄い勢いでニジマスたちが寄ってくるんですけど。。かなり飢えてるね、こりゃ。でもって一発目で1匹釣り上げました。今までの下の池で頑張ったのは一体何だったんだ・・・。結果残り20分くらいで3匹釣って、まぁよしよしという結果に。ちなみに隣で釣っていたあおかつ君は、釣れた魚を網に入れ、池の水にさらそうとした瞬間、ずるずるっと滑って下半身を池に突っ込んでしまいました。それを見て見ぬ振りする周りの保護者様達。ああいうときは笑ってくれたほうがいいのにねぇ。そんなことがあったとは全く知らず、ソネ君は釣った魚が針を奥まで飲み込んでしまっていたため、抜くのに必死。

 5時の閉園までに結局3人合わせて11匹のニジマスを釣り上げ、腸抜きをしてもらいます。かかりのおじさんが慣れた手つきで腸抜きをしてくれました。

 帰りに車を停めてもらって、夕日に映る北霧島の山々を見物。高原から小林へと続く道から見える風景は、何とも言えずいいものでした。


<北霧島の山 雛盛岳>

<部落の夏祭り>

 帰ったらちょうど部落の夏祭りが始まる頃。あおかつのお父さんに促されるまま、広場へと足を運びます。昨日の伯父さんの家でそうめん流しをやっていたので、そうめんをちょっと食べた後、席について夏祭りスタート。

 まずは常会長の乾杯の音頭だったんだけど、何と常会長はあおかつのお父さんだったのです。こりゃ驚き。何てったって「常に会長」だからね。偉いんだ。

 この部落の夏祭りは去年始まったばかりで、今年で2回目だそうです。盆に帰ってきたときくらい、折角だから何かつながりを・・・ということで、あおかつのお父さんが中心になって始めたらしい。本当に実行力がある方です。地域に一人こういう人がいるといないのとでは全く違うんだろうなぁ。

 部落といってもせいぜい10軒程度らしいですが、参加者は帰省している人も含めると40人近くいたんじゃないかな?改めてこの地域のつながりの強さを感じます。そういうところに一見さんである僕がお邪魔していいのかどうか、最初は正直とまどったけど。

 夏祭りがスタートして、まずはよさこいのパフォーマンス。そしてラムネの早飲み競争。これは子供達が大勢参加。そして次にビールの早飲み競争。周囲のおじさんたちが「若者はこれに出んといかん」と言うので、よそものながら強制参加させられました。。あいや〜。

 一回目。あおかつやソネ君と、あと地元の人と4人で早飲み。ちなみに350mlの缶を飲むのではなく、一番小さい100mlの缶をストローで飲むのでご心配なく。僕は早飲みを得意としていたんでまぁ順当にやれば勝つだろうな・・・と思っていたら、圧倒的な差をつけて勝ってしまう始末。圧倒的過ぎて、司会の人が「速過ぎるね〜。次もやるから残っといて」と。。やってしまった。。

 二回目も勝って、結局三回目のいわゆる「決勝」というやつで、第一回チャンピオンの地元のおじさんが勝つように空気を読む・・・みたいなことで負けました。てか三回目の決勝にまたあおかつとソネ君が借り出されてたりしてて、若者が少ない分この地域に住んでいる若者は体を張らないといけないから大変だな〜と思ったり。

 去年は焼酎の早飲みもあったらしいけど、今年は幸か不幸かありませんでした。あったらと思うとゾッとします。。 


<よさこいを踊る人>
 
<地鶏の喉肉 カルビのようでうまい>

 さて、次の日から博多で仕事のソネ君が9時過ぎの高速バスで帰るので、8時半ごろ一旦家に引き上げて、今日釣ったニジマスの塩焼きを食べる。養殖とはいえ、なかなか脂が乗っていておいしかった。そしてソネ君を高速のバス停まで送り、彼とはここでお別れ。

 家に戻ったあおかつと僕とは、昨日に引き続いてコロの散歩へ。散歩の帰り道、夏祭り会場を通ったら祭り自体は既に終了していて、残った席で地域のおじさん達が宴会をしていました。そこへ誘われるすぱくり。地元のおじさんたちと話しるうちに、なぜか電車男ってことになったんですけど。。おれって似てる??

 まあそんなこんなで夜は更けていき、明日の朝バスが早いから、というあおかつのお父さんの計らいで、11時頃家に帰りました。今日も一日盛りだくさんで疲れたので、即就寝です。


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