このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

九州旅行記 2  
2008年9月2日(火) <鹿児島(仙厳園、薩摩料理)、肥薩線を行く、人吉(青井阿蘇神社)>


<維新の英雄の出生地巡りと仙厳園>

 昨日は疲れて9時に寝たので、午前2時頃目が覚めました。すごい中途半端な時間。眠れないのでネットでも見るかとヤフーのページに行ったら、何と福田総理辞任のニュースが。一瞬寝ぼけているのかと思いましたが、ニュースを見る限り本当のことのようで、本当にびっくりしました。最近は本当に何の前触れもなくさくっとやめてしまうんですね。

 再び寝て、今度は6時起床。7時10分に宿をチェックアウトし、まずは朝の鹿児島市街を散策することに。ホテルのある天文館から維新・明治期の有名人の生誕地を巡り、鹿児島中央駅前で歩こうかと。朝の鹿児島はやけに人が多いなと思ったら、今日は平日だから出勤・通学する人が多いのは当たり前。こういう身分だと曜日感覚が狂ってます。

 鹿児島の加治屋町には維新や明治期に活躍した人物の生誕地が多くあります。東郷平八郎に大山巌、村田新八、大久保利通、そして西郷隆盛・従道兄弟。大きな記念碑からささやかな碑まで、人物によって大きさは様々ですが、各人物の生誕地には碑が建てられています。その中でも群を抜いて大きかったのが西郷隆盛の生誕地。生家跡は公園化されていて、公園の中に「西郷隆盛君生誕の地」という大きな記念碑が建っています。西郷隆盛の生誕地ということは弟の西郷従道の生誕地でもあるわけですが、従道の生誕地であることは申し訳程度に記念碑に書かれていて、「西郷隆盛君・従道君生誕の地」とこんな感じ。ちょっと弟が可哀そうです。


<大山巌生誕の地>

<村田新八生誕の地>

<西郷隆盛生誕の地公園>

<西郷隆盛生誕の碑

 西郷隆盛生誕地の傍には「維新ふるさと館」という新しい施設があって、ここでは西郷隆盛や大久保利通のリアルロボットが維新について解説してくれるらしいですが、朝早すぎたのでもちろんまだ開館していません。リアルロボットが動くところを見たかったけど、これは今度鹿児島に来た時のお楽しみにすることにします。そして加治屋町からしばらく歩くと、鹿児島市の代表駅である鹿児島中央駅に到着しました。僕は昔の西鹿児島駅時代には来たことがないのでよく分かりませんが、駅は新幹線の終着駅にふさわしく立派。駅前ではいくつかの地元テレビ局が福田総理辞任についてのインタビューをしていましたが、僕は何度も行き来しているのにインタビューされませんでした。。まあ、聞かれても何も言えないけど。


<鹿児島中央駅>

<シンボルの観覧車>

 駅ビルで朝食でも食べようかと思ったものの、開いているのは一般的なカフェくらいのもので、もう少し鹿児島っぽいものが食べたいと思ったので駅近くにあるテント市場へ。テント市場は昔ながらの市場という感じで、花が多く売られていたのが印象的でした。ただ食指を動かすような飲食店ぽいものはありません。どうしようか・・・と思って辺りを歩いていると、バスターミナル近くに「おもちの味覚屋」というのを発見。焼き餅を1個100円で売っています。この餅の焼ける匂いがおいしそうだったので、今日の朝食は焼き餅にすることにしました。一緒に焼いていた味付け卵もおいしそうだったので、それも一つ(80円)。餅は醤油をつけて焼いたシンプルなものですが、よくつかれていておいしい。それよりも味付け卵がおいしくて、もう3,4個食べたい気もしましたが、卵は食べ過ぎるとコレステロール取り過ぎになるので我慢です。


<駅前のテント市場>

<焼き餅 1個100円>

 時刻は8時半。駅前からループバスに乗って、郊外にある仙厳園へ。「磯庭園」の別名を持つ仙厳園は薩摩藩主島津家の別邸跡で、1658年に造られたものです。広さ約一万五千坪。最近では大河ドラマ「篤姫」の撮影でも使われたらしい。僕は今年の大河ドラマを見てないので、この旅行記でも篤姫に関する記述が少なくなってしまいますが、確かに昨日から鹿児島市内には篤姫をアピールする幟が結構立っていました。仙厳園は広く、さすがにお殿様の庭園だというのが正直な感想でしょうか。権力者はやることが違いますね。


<反射炉跡>

<仙厳園正門>

<瓦に錫を使った珍しい門>

<別邸の磯御殿>

<仙厳園の庭>

<山の途中に「千尋巌」と>

<篤姫の撮影で使われたらしい>

<曲水の庭>

 仙厳園の見どころは、庭から見える桜島です。これは迫力があります。この場所に庭園を造った理由が分かる気がします。これだけの景色を独り占めできるわけだから。まあしかし、改めてみると、昨日はよくあの島を一周もしたもんだ。


<仙厳園の庭から眺める桜島>

 仙厳園の敷地内には「尚古集成館」があり、そこでは島津家や薩摩の歴史の展示がされています。本館は旧工場を利用したもので、現在国の重要文化財に指定されています。建物が建物なので中もしけた展示なのかと思っていたら、かなり現代的で綺麗な展示で驚きました。薩摩・島津家の歴史がよくわかって勉強になりました。薩摩は江戸から一番離れていたので、全国の藩の中でも参勤交代に一番多い日数がかかり、その日数は50日前後。大変だったそうです。


<尚古集成館>

<本館(重要文化財)>

 再びバスに乗って鹿児島市街に戻り、天文館に着いたのが11時。1時14分の電車に乗る予定だったので、早めに昼食にすることに。問題は何を食べるかで、手軽なラーメンにするか、それともまだ食べてない薩摩料理にするか。ラーメンなら昨日ののぼる屋と同じくらい有名なこむらさきに行こうと思ってましたが、ここまできてラーメンも何だかなぁと思い、思い切って薩摩料理を食べることにしました。問題はこういう料理を食べさせてくれる店はちょっと一人では入り辛いところで、気弱な僕は店の前で行こか戻ろかの繰り返しです。いや、でももう大人なんだから、こういう店にも一人で入らないとと、勇気を出して店に入ることに。 「熊襲亭」 というお店です。

 座敷に案内されると、お姉さんがメニューを持ってきてくれました。そしてメニューの説明。ううむ、自分で勝手に決めて、はいお願いしますってわけじゃないのね。さすがそれなりの店。お姉さんが説明してくれた中で、いろいろ食べられて一番手頃な「おたのしみコース」を注文しました。手頃とはいっても値段は2600円です。そして「お飲み物はいかがなされますか?」と言われ、「結構です」と言えない僕。何も頼まないのは悪いと思い、とりあえずビールを注文してしまいました。旅行中に昼からビールは結構堪えるんだけども。。

 料理は一品ずつ出され、料理の説明もしてくれます。きびなごの刺身にさつまいも料理、豚骨、さつま汁と、どれもおいしくいただきました。豚骨は豚の角煮に似てるかな?でも一般的な豚の角煮よりも柔らかく、箸を入れただけで身がほろほろと崩れます。味付けも黒砂糖を使っているのか、かなり甘め。でもおいしい。あと薩摩料理の名物で、なかなか食べることができないと言われる「酒すし」が出てくるのがこのセットの特徴か。酢でなく地酒で発酵させた寿しで、食べると酒の甘みと苦みが広がります。これは結構好き嫌い別れそう。この店では酒ずしは特別な位置付けらしく、酒ずしに関するちょっとした解説書ももらいました。まあ、実際に食べてみてまた食べたいかと言われれば、ううん・・・。でも全体的には薩摩料理を堪能できて満足です。勇気を出して入っただけのことはありました。


<いろいろ書いてある>

<突き出し>

<きびなごの刺身>

<さつまいも料理各種>

<豚骨>

<酒ずしと栗ごはん>

<さつま汁>

<デザートの芋羊羹>

 薩摩料理で腹も満たされましたが、鹿児島と言えば一度は食べておかなければならないもの、それは白くま。ということで、天文館にある白くまの元祖 「むじゃき」 へ。ここもさっきの店とは別の意味で一人では入りにくいですが・・・、頑張って入ってきました。だって僕、観光客だから。店内には他にも観光客っぽい人がいましたが、地元のおばさん集団もいて、その人たちは普通にラーメンっぽいものを食べています。そんな中で一人白くまを注文。さすがに普通サイズは食べられないので、ミニサイズを。450円くらいです。今までカップに入ってカチカチになった白くましか食べたことがありませんでしたが、本物は全然違いますね。ふわふわしたあっさり練乳カキ氷に、フルーツがいいアクセントになってます。白くまってこういうものだったのかと、初めて分かりました。


<白くまミニサイズ>

<むじゃき>

 これで鹿児島での予定していた全日程が終了しました。ホテルに預けていた荷物を取りに行った後、最後は市電に乗ろうと天文館から市電に乗って鹿児島中央駅へ。市電が走っている街は羨ましい。


<天文館電停>

<電車がやってきた>

<肥薩線を行く>

 午後は今回の旅行のメインイベントと言っても過言ではない、観光列車で行く肥薩線の旅です。「特急はやとの風」と「快速いさぶろう」を乗り継いで、熊本県の人吉まで行きます。肥薩線には古い駅舎や日本三大車窓の一つ、スイッチバック、ループなどなど、見どころが多いそうなのでかなり楽しみにしていました。

 鹿児島中央駅に着いて、まずはみどりの窓口に行き、これから乗る「はやとの風」の座席番号を変更してもらいました。普段は別にどこの席に座ろうがお構いなしですが、今回は景色を楽しむための観光列車に乗るのだから出来ればいい席に座りたい。この切符は吉祥寺で発券してもらったものですが、後から調べると窓との位置関係が悪い席だということで一つ前の席に変えてもらうことにしたわけです。果たして空いているかどうか心配でしたが、無事に変更できたようです。よかった。

 吉松行き特急はやとの風は1時14分発。でも観光列車ということで早めにホームに降りて、はやての風が入線してくるのを待ちました。入線時にはキャビンアテンダントのお姉さんや清掃員の方々が整列して迎え、列車が入ってくると深々と頭を下げています。さすが、観光列車。入線してきたはやとの風は全身真っ黒で、列車としてはなかなか異様です。発車まで時間があったので、いろいろな写真をパシャパシャ撮らせてもらいました。この列車は普通車を改造したものだそうですが、列車の中は温かみのあるスペースに改造されています。


<特急 はやとの風>

<はやとの風の入線を待つ職員さん>

<中央が展望サロンになっている>

<車内>

 1時14分、出発。何と指定席車両には僕以外には一組のカップルしかいません。そりゃ席も簡単に変更出来たわけだ。隣の自由席には結構な人が乗っていたみたいですが、これだけ少ないと少し寂しいものがあります。多かったら多かったでまた文句言うんだろうけど。鹿児島中央を出発したはやとの風は、まず日豊本線を走って海沿いを北上し、大隅半島と薩摩半島の付け根にある隼人まで。海沿いを走るので桜島がよく見えます。行けども行けども桜島が追いかけてくる。いい景色。

 やがてキャビンアテンダントのお姉さんがやってきて、切符の確認。名目上はワンマン特急だそうですが、切符改札や車内放送と、このキャビンアテンダントのお姉さんが実質的な車掌の役割をしているようです。そしてまたお姉さんがやってきて、今度は車内販売です。一人だと忙しいですね。車内販売は観光列車らしく、この付近の特産品を多く売っています。その中で最初から目を付けていたのが地ビール。観光列車だからビールを飲みながら景色を堪能するに限ると。地ビールとおつまみのかつお節スティックのセット800円を購入しました。地ビールは濃厚な旨みと苦みがある通称「金ビール」。かつお節スティックは堅い鰹節ではなく、薩摩揚げの鰹節風味といったところのものでした。結構おいしいです。これらを飲み食いしながら、車窓の桜島を見る。何と贅沢な時間なことか!


<桜島がよく見える>

<鹿児島茶>

<地ビールセット>

 隼人からはいよいよ肥薩線へ。海沿いの日豊本線から山々をかいくぐる様に北上していきます。観光列車であるはやとの風は、風情ある駅舎が残る途中の嘉例川駅・大隅横川駅でそれぞれ5分停車します。まずは嘉例川駅に到着。一日の乗降人数が30人にも満たない小さな駅ですが、今年で105年を迎える古い木造駅舎(鹿児島県最古)が有名で、実際に見てみるとかなり味があります。10年くらい前、週刊誌か何かに嘉例川駅の写真が載っていて、すごくいい駅だなぁと思ったものの、はやとの風が走ってなかった当時は場所が場所だけに行きづらく、滅多なことでもなければ行く機会もないだろうと思ってました。でもそれから10年、観光列車のお陰でこうやって来ることができました。ありがとうJR九州。

 ちょっと時間があったので駅のトイレに行きましたが、トイレの中にも下の写真のような張り紙がしてありました。聞けば名誉駅長さんが書いているそうです。昔嘉例川の駅長だった人が、今も名誉駅長としていろいろ頑張っているらしい。そういう人がいるから、駅も綺麗に残っていくわけですね。わずか5分の滞在ですが、とてもいいものを見ることができました。


<嘉例川駅>

<嘉例川駅内部>

<105年経つ>

<トイレにも>

 嘉例川を出ると次は霧島温泉駅。ここで例のカップルが降り、指定席車両は僕一人に。これは結構寂しいです。利用率低下で特急廃止とかにならなければいいけど・・・と余計な心配してしまいます。霧島温泉駅の次の次の駅が大隅横川駅。こちらも嘉例川駅と並び、鹿児島県最古の木造駅舎です。やはり嘉例川とよく似ていますが、嘉例川よりも駅前が賑やかです。調べてみると役場や郵便局がある、旧横川町の中心地のようですね。乗降人数も一日105人と、嘉例川の3倍以上。郵便ポストが昔のままなのが風情あります。


<大隅横川駅>

<駅の中>

 2時47分、終点の吉松に到着。ここで隣のホームの「快速しんぺい」に乗り換えです。「しんぺい」の由来は鉄道院総裁の後藤新平に由来しているらしく、もう一つ同じ快速の「いさぶろう」は逓信大臣の山縣伊三郎に由来しているそうです。かなりマニアックな名前だと思いますが、この二人が険しい肥薩線の全線開通に尽力したと、そういうことらしい。

 しんぺいは全部ボックス席なので、合席になったら気まずいなぁと思っていましたが、平日のこの時間は乗客が少ないらしく、思ったよりもガラガラでした。おかげでボックスに一人という嬉しい状況。僕の後ろのボックスは会社の有給を使って乗りに来ている鉄道マニアのおっさん3人組。さっき人吉からやってきたこの列車に乗っていて、今からまた戻るらしい。往復するなんて、気合いの入れようが違います。2回目だからか既に話は明日の予定になっていて、「よーし、明日は山陽本線に乗って広島まで出て、お好み村でお好み焼きを食うか!」と盛り上がっています。他には女子大生3人組や、いかにもです!と言いたげな大学生っぽい男二人組、人のよさそうな熟年夫婦などなど、結構多種多様な客層でした。

 2時49分、しんぺい4号は吉松駅を出発。吉松—人吉間は35km程度だったと思いますが、その距離の中に駅が3つで、踏破するのに1時間かかります。それだけ急勾配で大変らしい。人吉を出発した列車は、一つ目の真幸駅に到着。一瞬だけ宮崎県に入りました。ここでは6分の見学タイム。真幸駅には「幸せの鐘」なるものがあって、鐘を鳴らせば幸せになれるそうです。一人で鳴らすのは恥ずかしかったので僕は鳴らしませんでしたが。。真幸駅はスイッチバックのために設けられた駅と言っても過言ではなく、乗客は驚きの1日1人(ウィキペディア情報)。秘境駅です。


<真幸駅に停車するしんぺい>

<幸せの鐘>

<真幸駅>

<スイッチバックした後で上から>

 真幸駅でスイッチバックした列車は標高をどんどん上げていき、鬱蒼とした森の中を進んで行きますが、途中で視界がパッと開けます。そこが日本三大車窓の一つ、矢岳越えと言われる景色です。この場所では列車を停止させて、窓を開けた上で、キャビンアテンダントのお姉さんの解説の元に景色を十分に堪能することができました。えびの高原や霧島連山、さらに天気がよかったので遠くにはうっすらと桜島も見えます。これはダイナミックな景色だ。


<日本三大車窓の一つ、矢岳越え>

 列車は熊本県に入り、矢岳駅に到着。肥薩線で一番標高が高い(536.9m)場所です。ここでも6分の見学時間。


<矢岳駅>

<古めの駅名票>

<SLが展示されている>

<矢岳駅に停車中のしんぺい>

 ここから先はずっと下りで、勾配が急なのでループ線になっています。そしてループ線の途中に大畑駅(おこば駅)があり、そこでスイッチバックするという二重構造を持っている日本でも唯一の場所だそうです。ループ線に入る場所でも列車は停まり、キャビンアテンダントのお姉さんが「今からループ線に入ります。木の切れ間、下の方にかすかにレールがご覧いただけるかと思います」と解説してくれますが、僕の座った席からはレールが見えません。。列車が動き出したあとで確かに一瞬遥か眼下にレールを見ることができましたが、一瞬だったので写真は撮ることができず。残念。

 列車は半径300mとう急カーブを下っていき、どんどんと標高を下げて大畑駅に到着。大畑駅の駅舎には壁一面にびっしりと名刺が貼られています。どうやらここに名刺を貼ると出世するそうです。僕も貼ろうかと思いましたが、さすがに恥ずかしいのでやめました。。

 大畑駅は蒸気機関車を休ませるために作られた駅のようで、駅には給水塔や運転手が顔を洗う洗面台が残されています。そんな駅だからして、周りに集落はなく、一番近い集落までは歩いて1時間もかかるそうです。もともと集落があるところに駅を造ったわけではなく、列車運行の必要上駅を造ったのだからそうなるのも当然でしょう。駅を造るために一万坪の土地を開いたそうです。


<大畑駅>

<たくさんの名刺が貼られている>

<給水塔跡>

<洗顔所跡>

 大畑駅を出た列車はさらに急勾配のループを下り、周囲の風景が開けてくると人吉市街。球磨川を渡って4時3分に人吉駅に到着しました。はやとの風・しんぺいを乗り継いで肥薩線を移動しましたが、これほどまでに楽しめる路線だとは思いませんでした。駅舎や風景といった要素ももちろんですが、それを上手く利用して観光列車を走らせ、駅でも見学時間や絶景ポイントでの停車というサービスを設けているJR九州の企業努力も大きいと思いました。吉松—人吉間はほとんど乗客がおらず、一時期廃止の検討もなされていたそうですが、観光列車を走らせることで一躍人気路線にまで押し上げたのだから。何事も発想の転換は重要ですね。ともかく、かなり楽しませてもらいました。鹿児島に来ることがあれば、一度乗ってみることをお勧めします。

<人吉から熊本へ>

 人吉からは SUNQパス というバス乗り放題のパスを利用することにしているので、そのパスを購入すべくまずは人吉バスターミナルへ。普通バスターミナルは駅近くにあるものですが、人吉のバスターミナルは駅からちょっと離れていて、10分くらい歩かないといけません。結構な時間ロス。バスターミナルに着いて無事にSUNQパス九州北部版を買うことができました。このSUNQパス九州北部版、東京で予約しておけば6000円で、3日間北部九州(人吉以北)+下関の高速バス・路線バス乗り放題という、ものすごいお得なパスです。今までは九州内に限られていましたが、今年6月から下関も加わったということで、下関が地元の僕には断然使い勝手の良いパスになりました。宮崎・鹿児島も含めた全九州版も3日間1万円なので、かなりお得なパスだと思います。

 今日の宿泊場所は熊本で、人吉発熊本行きの最終高速バスは5時20分発です。現在4時30分。50分しか時間がありませんが、とりあえず人吉の街を見て回ることに。でもあまり遠くには行けないので、バスターミナルの近くをうろうろ程度しかできません。まずは駅そばにある駅弁屋で、人気の「栗めし弁当」を買いました。今日の夕食にしようかと。


<人吉駅>

<球磨川>

 球磨川を見て街をうろうろしましたが、歩いていると至る所で「祝国宝指定 青井阿蘇神社」という幟を見かけます。こんなにアピールするとはよっぽどのことなのだろうと、その国宝に指定された青井阿蘇神社へ。茅葺屋根の楼門・拝殿を持つ神社としては全国唯一のものだそうで、確かに歴史があってかつ珍しい。でも、ものすごいアピールにちょっと辟易。


<国宝指定おめでとう>

<やけにアピールする>

<楼門>

<拝殿>

 神社を見たらほどよい時間になったので再びバスターミナルへ。熊本行きのひとよし号は予約無しのバスなので、人が多かったら困ると早めに並ぼうとしましたが、実際にバスに乗ったのは5人でした。。これで採算が成り立つのかが心配になります。人吉を出た高速バスは高速道路を通って熊本方面へ。八代あたりの車窓はい草畑が一面に広がっていて、そこに降り注ぐ夕日がまたきれいでした。ただ本当に眠かったので、写真も撮らずほぼ寝て過ごしました。熊本のバスターミナルに着いたのは7時10分。熊本のバスターミナルは大きい!


<熊本交通センター>

<熊本の中心街 下通アーケード>

 今日のホテルは熊本大学医学部付属病院の側にあるビジネスホテルで、バスターミナルからは15分くらい歩かなければいけません。サンロード新市街・ワシントン通りを抜け、川を越えてホテルに到着。ホテルに荷物を置いて、夕食を取るべく再び繁華街の方へ。馬刺し・辛子レンコン・いきなり団子などなど、熊本名物はたくさんありますが、今日の夕食は名物の一つである太平燕(タイピーエン)を食べようかと。ということで、熊本一の繁華街である下通アーケードの一角にあり、タイピーエンの元祖とも言われる 「紅蘭亭」 へ。高級中華料理店かと思って躊躇しましたが、店の前に着いてみると意外と身近な中華料理レストランっぽくて、一人でも入りやすい雰囲気でした。実際僕の後にもお一人様の女性が入ってきたし。

 タイピーエン単品だと735円ですが、他の物も食べてみたいということで、一番定番の中華定食(950円)を注文。タイピーエンは小さくなりますが、ご飯と豆もやしサラダ、そして酢豚が付いてきます。ご飯はお替り自由らしい。ちなみに今日は昼にビールを二杯飲んでいるので、夕食はアルコールなしです。


<中華定食>

<タイピーエン接写>

 まずはタイピーエン。麺が春雨だけど春雨よりももっと弾力があってもちもちしている感じです。麺を除けばちゃんぽんの味付けに近いかな。するするといけます。市販の即席春雨ヌードルはあまり好きではありませんが、タイピーエンはおいしいです。やっぱり麺ですね。つるつるとした食感が抜群です。

 本来の目的はタイピーエンでしたが、意外にも伏兵の酢豚がおいしくて驚きました。今まで食べたどの酢豚よりも肉がさくさくしていておいしい。ご飯が進みまくります。あまり食欲もないし、ご飯は1杯だけにしておこうと思ったのに、酢豚がおいしいからお替りしてしまいました。さすがに中華料理屋。これで950円なら安いものです。

 夕食後はホテルに戻ってテレビニュースを見つつゆっくり。そして荷物を整理していたら、さっき人吉で買った栗めしが出てきました。夕食にしようとして買ったのにすっかり忘れてた・・・。仕方ないから明日の朝食にします。疲れたので10時過ぎに就寝。


←一日目へ   三日目へ→

旅行記トップにモドル

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください