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新潟・佐渡調査 3
2010年5月23日()  <佐渡(相川金山、シンポジウム)、新潟(ナポリタン)>


<佐渡金山とシンポジウム>

 4時半起床。旅先ではどうしても朝早く目が覚めてしまいます。大浴場の温泉は5時からだったので、誰もいない一番風呂に入りゆっくり。温泉は一人ゆっくり入るに限ります。温泉でさっぱりした後は、目の前の海岸線まで出てぼんやりを日本海を眺め、眺めているうちに眠くなってきたので部屋に戻ってもう一眠りです。


<朝一番の温泉>

<朝の海>

 8時から朝食を食べ、9時にホテルをチェックアウト。昨日の夜の豪華な食事がまだ残っていて、あまり食欲がありませんでしたが、温泉卵をご飯にかけて卵かけご飯にするとおいしかったので、ついついご飯を二杯食べてしまいました。佐渡は本当に米がおいしい。日本人としておいしい米を食べることができるのは、本当に幸せなことだと思います。お金が入ったら高性能炊飯器を買おう。


<朝食>

<ホテルのフロント>

 佐渡二日目の午前中は、トキと並ぶ佐渡の目玉である金山遺跡の視察。佐渡には金鉱脈が何ヶ所かあり、その中で一番大規模だったのが旧相川町にある遺跡。ということで、再び市のマイクロバスに乗り、市の担当者の方に同乗していただいて、まずは相川にある金の選鉱場へ。簡単に言うと、金山で掘り出された金鉱石が処理され、金が取り出される場所というところでしょうか。今は閉鎖されているので草木に覆われていますが、その雰囲気はジブリ映画に出てきそうな雰囲気です。ラピュタのようだ。


<北沢選鉱場跡>

<火力発電所跡>

 江戸時代初期に発見された相川金山は、400年近くにわたって操業されて、最盛期には10万人もの人が住んでいたそうです。佐渡代官所が置かれ、江戸時代には佐渡の中心だった相川町。現在は人口9000人の小さな地区ですが、整然としている街並みが当時の繁栄を少しだけ思い出させます。


<相川の街並み>

<佐渡代官所>

 少し車を走らせて、相川佐渡金山鉱跡に到着。別名ゴールデン佐渡。ジェンキンス氏が最初にバイトした土産屋があるところです。今回は江戸時代から掘られていた宗太夫間歩を見学することに。


<佐渡金山に到着>

<坑道に入る>

 坑道内部はひんやりとして、シャツ一枚だと若干肌寒いです。内部は最初が資料編で、佐渡金山や金山一般に関する説明がなされています。そもそも1989年まで実際に採掘されていたというのは驚きです。もっと早くに閉じられたのかと思ってました。もう少し進むとリアル人形による当時の採掘過程が再現されています。リアル人形というと足尾銅山を思い出す。こういう鉱山はリアル人形を設置したくなるものなのでしょうか。確かに分かりやすくていいけれども。


<宗太夫間歩を歩く>

<当時のまま>

<排水をくみ上げる>

<排水をくみ上げる人々>

<休憩中>

<坑道を作る>

 坑道を出ると資料館があり、そこではもう少し一般的な金山の解説がされています。江戸時代の最盛期で、金は1年で400kg取れたそうです。銀は1年で40トンなので、金は銀の100分の1。金がいかに貴重かということが窺い知れます。これで日本最大の金山なのだから。ここで精練された金が慶長小判の重要な元になったようです。


<江戸時代の鉱山の様子>

<金を選別する>

 ここの展示館で一番目を引いていたのが、金の延べ棒を穴から出せるかな?というもの。アクリル箱の中に12kgの金の延べ棒があり、箱の穴から手を入れて延べ棒を出せば粗品をプレゼント、というもので、僕達の後から来た団体さんの少年がずっと挑戦していました。調べてみるとyoutubeにも取り出し方の攻略法が載っているくらいなので有名なのでしょう。しかしこの団体さんの少年がずっとチャレンジしてなかなかどかないものなだから、僕らは挑戦できませんでした。やはり人間がめついもので、金を見ると取り出したいという欲に駆られるのでしょうか。少年の細い腕では絶対に取り出せるはずないのに。

 資料館を見て、お土産屋を冷やかしてから出口へ。お土産屋街にジェンキンス氏がいるのではないかというかすかな期待をしましたが、やっぱり今はもういないようでした。残念だ。

 お土産屋街をぶらつきながら、「金粉ソフトなんてありますかねぇ、あるわけ無いか」という会話を交わしていると、お土産屋街を出たところにまさかの金粉ソフト。本当にあるとは・・・。調査中ですが、こういうご当地際物ソフトを買うのは僕の使命なので、迷わずに購入です。1個300円。正直なところ、金粉には全く味なんかないので、このソフトは見た目が勝負ですが、それでもいいの。当たり前のように金粉の味はしませんでしたが、ソフトクリーム自体が濃厚でかなりおいしかった。僕の好きな少し固めのソフトクリームです。やはり中身でも勝負しないと皆買わないとということでしょうか。こういうソフトクリーム類は一人が買うとなし崩し的になるので、先生方を含めかなりの皆さんがお買い上げになり、佐渡への資金投下に若干貢献したのではないかと思います。


<金山出口>

<まさかの金粉ソフト>

<佐渡牛乳を買う>

<トキをモチーフにした佐渡牛乳>

 再度に佐渡金山発見の端緒となった「道遊の割戸」を麓から見物。下の写真の割れている山がそうです。金鉱脈が発見されたのが1601年。最初は露頭掘だったので、結果としてあんな山の形になってしまってます。当時の人は山を見て、「あ、あそこが光ってる!」とか思ったんだろうか。そんな訳無いか。


<道遊の割戸>

<道遊の割戸アップ>

 金山を見物した後は、「魚処かすけ」でやや早めの昼食。新鮮な海の幸の昼食で、特に鰈の煮付けなどはおいしかったですが、昨日の夜からの食事でいかんせん僕の胃のキャパシティを超えており、あまり幸せを感じつつ食べることができませんでした。本当に申し訳ない。腹が減っているときにゆっくり味わって食べたいなあ。


<鮭と鰈>

<ご飯と味噌汁と刺身>

 午後はいよいよ今回の佐渡訪問のメインイベントであるシンポジウム。タイトルがややすごいですが。。アミューズメント佐渡という、佐渡で一番立派で大きなホールの大ホールを押さえたということで、事態はかなり大きなことになっていたようです。これには代表の卍先生もびっくりされていたご様子。僕は鞄持ち要員とはいえ、舞台裏の楽屋が用意され、なかなか変な感じです。


<タイトルが何かすごい>

<この会場が一杯になった>

 シンポジウムは1時から3時半までの2時間半。僕はD1Y君とともに、舞台裏での議事録係。昨日に引き続き佐渡市長の挨拶があり、卍先生の基調講演があり、佐渡の学生さんによる問題提起があり、最後は先生方によるシンポジウムと、なかなかのボリュームでした。驚いたのは会場がほぼ埋まっていたことで、会場のキャパから600人は来ていただろうとのこと。佐渡島全体の人口が6万人なので、島の1%の人が来たことになります。東京23区で考えれば8万人以上の大集会。ということで、シンポジウムは無事終了。


<シンポジウム中>

<舞台裏で議事録を取る>

 シンポジウム後はジェットフォイルの時間の関係もあり、やや急いでバスに乗って両津港まで。意外と言っては失礼かもしれませんが、佐渡の幹線道路は渋滞しており、少しひやひやしました。佐渡島はかなり大きいので、あまり島という感じがしません。渋滞だけ見ると島に見えない。


<佐渡汽船のりば>

<帰ります>

 4時半のジェットフォイルに乗って、佐渡を後に。今回はかなりの弾丸ツアーになりましたが、ぎゅっと凝縮して佐渡を見物することが出来ました。僕のような者にまで親切にしていただいて、受け入れ側の方々には感謝です。今度はプライベートで、ゆっくりと温泉にでも浸かりながら、たらい舟にも乗って佐渡を満喫してみたいと思います。


<さようなら佐渡>

<カーフェリーを追い抜く>

 新潟到着は5時半。船内ではテレビでNHKの相撲が流れていて、到着寸前に魁皇が1000勝を達成したことで船内でも拍手が起こりました。千秋楽の白鳳の取り組みが終わった時点で新潟港に接岸。調査はこれで全て終わりなので、後は帰るだけになり、タクシーに分乗して新潟駅まで。


<再びの新潟駅>

<新潟駅前>

 帰る前にYさん達と新潟のB級グルメ「ナポリタン」を食べて帰ろうと言っていましたが、新潟駅近くにイタリアンを出すみかづきはないということで、皆で食べるのは諦めないといけませんでした。僕はもう一泊するので、ここで皆さんと別れ、今夜のホテルであるコートホテルへ。初日はANAホテルでしたが、一人だとそんな高価なところに泊まれるはずもなく、一泊3500円のコートホテルです。寝るだけならこれで十分。新潟は安いビジネスホテルが多いので、ホテルには困りません。

 一旦チェックインをした後、夕食を食べるべく万代シティへ。先ほど食べられなかったみかづきのナポリタンを食べるべく、万代バスターミナルの2階にあるみかづきへ行きましたが・・・店内はきゃぴきゃぴした女子高生・女子大生の団体ばかりです。これは入り辛い。まさかこんなところだとは思っていなかったので、萎縮した僕は店前でおどおどしっぱなしです。しかしここまで来て食べないのも癪なので、最後の手段を使うことに。つまりお持ち帰りです。おどおどしながら、ナポリタンのセットを注文すると、出来上がるまでに7,8分かかるというので、引き続きおどおどしながら待ちました。


<万代シティとレインボータワー>

<万代バスターミナルにあるみかづき>

 その後イオンでビールや惣菜を買出ししたあと、ホテルに戻って夕食。ビールは有名な地ビールのエチゴビール。メインはみかづきのナポリタンセットです。エチゴビールは地ビールにも関わらず喉越しが軽く飲みやすい。

 ナポリタンはずっと食べてみたかった代物で、どんなものやらと楽しみにしていました。みかづきのナポリタンとは、焼そばの上にナポリタンソースがかかったもので、新潟近辺のB級グルメ。マクドナルドの代わりにみかづき、という感じでしょうか。ポテトとドリンクがついているのがファストフードのようです。食べてみると太麺の焼そばが意外にももっちりしていて、ナポリタンソースに合うような合わないような・・・。不思議な味ですが、おいしいといえばおいしいです。匂いは焼きそばなのだけど、食べるとスパゲティっぽい。いやいや不思議。


<エチゴビールを飲む>

<みかづきのナポリタン>

 次の日の朝も早いので、夜は早めに就寝。


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