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上海・嘉興調査 2  
2009年9月15日(火) 二日目   <上海(上海ワークショップ、上海料理、きのこ鍋)>


ワークショップの一日>

 5時起床。昨晩は12時過ぎと早めに寝た結果ですが、日本時間だと深夜1時過ぎになるわけで、実はそう早いという訳でもありません。それでも上海時間はまだ朝5時なので、何となくお得な気分です。早く目が覚めたのでネットでもしようとパソコンを立ち上げましたが、なぜかネットにつながらない。朝は繋がらないとかあるのか?

 余談ですが、この前買い換えた携帯電話は海外対応機種だったらしく、電源を入れると時間表示が中国時間に変更されました。メールも電話も出来るようです。技術と通信網の発達と言うのは素晴らしい、と最初は喜んでいましたが、海外だとメールを受信するだけでも結構な金額がかかるそうで。。目覚まし代わりに使おうと思っていた携帯ですが、電源を入れると勝手にメールを受信してしまうので、これには参りました。しかも電圧の関係で充電できないし。

 同室のK君も早く起きたので、朝食バイキングが始まる6時半に3階レストランへ。見たところなかなか豪華なレストランです。しかし、入り口に「食品安全監督公示」なるものがあり、それによるとここの検査結果は三段階の二番目、「一般」らしい。良好じゃないところが気になります。そもそもどういう基準の調査結果なのだろうか。

 朝食バイキングは中華・洋食の二種類が用意されていましたが、せっかく中国にきているのだからと全品中華で攻めてみました。饅頭類に水餃子に焼きそばに炒飯に豆乳スープに出来たて目玉焼き。目玉焼きだけは洋食ですが。料理は美味しかったものの、朝からヘビーなものを盛ってしまったと少し後悔しました。でもチンゲン菜の乗った焼そばはかなりおいしかった。


<ホテル3階のレストラン>
 
<上海食府と言うらしい>

<「普通」とはこれ如何に>

<本日の朝食>

 今日は一日ワークショップということで、朝食後はそそくさと準備をして8時過ぎに出発。目的地までタクシーを使いたいところですが、朝だと渋滞につかまってどうなるか分からないということで、地下鉄で移動することになりました。全員でぞろぞろと最寄りの上海火車駅へ。「火車」とは日本語で「汽車」の意味だそうです。上海の地下鉄が出来たのは1995年と、まだ新しいのが驚き。

 チケットの買い方は分からないので全てやってもらいましたが、見ていると案外簡単そうです。上海の地下鉄は切符の代わりにICカードを使用することになっていて、一回ごとにICカードが回収されます。これは環境の点から考えると結構いいかも。

 上海はさすがに中国一の人口を誇るだけあって、電車に乗るだけで一苦労でした。最初にやってきた電車は既にぎゅうぎゅうで、乗ろうとしたものの僕を含む数人ははじき出されてしまい、しかも扉もお構いなく閉まるから痛いったらありゃしない・・・。結局僕を含む数人は諦めて次の電車に乗ることに。ところが次にやってきた電車は上海駅始発の電車だったらしく、始発なので誰も乗っておらず座りたい放題でした。一本待って得したけど、この落差は一体何なのか。 


<一号線、上海火車駅入り口>
 
<なかなか近代的な券売機>

<上海駅朝のラッシュ>

<上海の地下鉄>

 電車は約25分で目的地の漕宝路駅に到着。


<朝の上海>
 
<朝の上海その2>

 駅から歩いて10分ほどで、今日の会場にしてWSの相手である上海市環境科学研究院に到着しました。


<上海市環境科学研究院に到着>
 
<大学のような建物>

 今日は朝9時〜夕方6時過ぎまで、途中昼食をはさんでのワークショップ。ワークショップの詳細は割愛しますが、僕は基本的にずっと議事録メモを撮る係でした。後述の通り、昼食でビールを飲み過ぎて午後一発目の議事録メモは読み返してもめちゃくちゃだけれども。。。半分寝ている状態でメモを打っていると、打ったつもりもないのに「^^」みたいな顔文字っぽいのがあって、自分でもびっくりします。おれはいつニコニコした顔文字を打ったのか。謎です。

 それでも何とか頑張り、朝から晩までで打ち込んだ文字数は約2万字。日本語のみではなく、日本語中国語ともに翻訳してくれるので、中国語を話している時間は休憩もしくは遅れを取り戻す時間として利用できるのがよかった。レコーダーに録音したものと合わせて、これから精査していきます。肝心の中国側の発表内容については、ここではノーコメントということで・・・。

 昼食は近くの「滬江賓館」という上海料理店で、中国側の研究者の皆さんと。昼から回るテーブルで、しかもビールが出てくるという展開に、中国やるな、という感じです。ビールはほどほどにしておこうと思いましたが、先生方のテーブルを見ると皆さん結構飲んでいらっしゃる様子。それならと僕もほどほどを少し超えるくらい飲みました。まあ中国のビールは薄いので、飲んだ量の割には全く酔いがまわりません。腹がたぷたぷになるばかりです。瓶を見るとアルコール度数7%とか書いているけど、絶対にそんなにあるとは思えない。


<今日は昼から回るテーブル>
 
<昼からビールを飲んでしまった>

 料理はこの調査初の上海料理ということで、結構期待していましたが、その品数の多さに驚きました。「もうこれで終わりかな?」と思ってからヘビー級のものがどんどん出てきます。まさに食の暴力。最初からガツガツ食べるのではなく、少しずつ食べるものなんですね。ペース配分を考えないと、後で大変なことになります。

 C1は蒸し鶏を骨付きのままザク切りにしたもので、上海料理の前菜としてはポピュラーなものらしい。これ以降何回も出てきて、最後には見るのも嫌にくらいだったので。A3は剥き海老で、これも上海料理の代表格。酢を付けて食べてもおいしいですが、個人的には何もつけずに食べたほうがあっさりして美味しく感じました。B3は湯葉(豆腐かな?)を細く切って麺のようにしたもの。あっさりめのスープとよく合って、疲れた胃には最適です。そしてA4は日本の角煮のもとになっているトンポウロー。日本の角煮よりもかなり甘めでこってりしています。少し八角の効いた味ですが、これが美味い!料理名を覚えない僕が唯一覚えたのがこのトウロンポーでした。上海料理に飽きても、これだけは別格。ああまた食べたい。

 上海料理は全体的に甘くて濃いです。お陰で本当にビールが進んでしまいました。ビールが進んでしまうと、午後に影響が出るのは必至なので、こういうときは理性を持って途中でストップしなければと思います。お陰で午後は「目を瞑って御考えになっている」人達がどれだけ多かったことか。

ABC
1
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5

 ワークショップは6時過ぎに無事終了し、再び地下鉄でホテルへ。一旦休憩してから夕食ということになり、今晩はヘルシーに茸鍋を食べることになりました。タクシーに乗って虹橋地区へ。虹橋空港があるとともに、日本人駐在員が多く住む地区ということで、店も日本語表記店や和風料理店が多く集まっています。中にはデニーズのロゴに似たバニーズという店も。パクリすぎるだろ。


<日本や韓国系の店が集まる>
 
<ファミリーマートもある>

 その中の一角にある、「林海」という店へ。店の中に入ると、至る所から日本語が聞こえてきます。どうも日本人客が多いようです。そのためか店員さんも慣れたもので、少しくらいの日本語ならわかっているみたいでした。昨日の夜や今日の昼の店に比べると、かなり庶民的な感じの店ですが、きのこは雲南省から直送したりと結構本格的らしい。スープの出汁を様々な種類から選べるということで、僕らのテーブルは珍しい「すっぽん」を。まさか中国ですっぽんを食べることになるとは思いませんでした。

 特製の味噌を溶いて食べる茸はなかなか味わいがあります。すっぽんもぷりぷりしておいしい。すっぽんってこういう味がするんだねぇ。元気が出過ぎて夜寝られなくなりそうで大変だ。牛肉をしゃぶしゃぶ風にして食べた後は、〆にラーメンを入れて、ヘルシーにかつ満腹になりました。こういう庶民的な食事はやっぱり良いです。


<鍋と薬味がセットされる>
 
<茸がぐつぐつと煮える>

<牛肉>

<ぷりぷりしたすっぽん>

 ちょっと残念だったのは、サントリーのビール。チンタオビールに飽きたので注文してみましたが、日本ではないくらい薄いビールでした。中国ナイズされているのかな?一方で珍し半分で注文した茸酒は何とアルコール度数56度!舌がひりひりします。でもまろやかでおいしいので、ついつい飲んでしまう。


<サントリーっぽくない薄さ>
 
<茸酒はアルコール度数56度!>

 ということで、茸鍋に満足して10時半頃ホテルへ。ワークショップの疲れもあったので早く寝ようと思いましたが、すっぽん効果がなかなか寝られずに大変でした。


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