このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

上海・嘉興調査 5  
2009年9月18日(金) 五日目   <上海(南京東路、外灘、静安寺)、上海→嘉興、嘉興(ちまき)>


上海散策 南京東路と外灘と静安寺とマッサージ>

 6時半起床。今日は午前中に水務局訪問という予定が入っていたものの、僕はそのメンバーには入っていないので、基本的に移動だけの日になります。バスの出発は午後3時。ホテルチェックが昼12時ということで、ようやく巡ってきた長めのフリータイム!曇ってはいるものの、雨も止んでいる。ということで、さっさと朝食バイキングを食べて、一人で出かけることにしました。中国語が全く出来ない人間の初単独行動ですが、まあガイドブックもあるし何とかなるだろうと。張り切って9時前にホテルを出発しました。


<本日の朝食>
 
<一人地下鉄で繁華街へ>

 上海駅から地下鉄に乗って3駅の人民広場駅へ。地下鉄のチケット購入もちょちょいのちょいです。人民広場に着いて、まずは上海一の繁華街である南京東路を散策しました。南京東路は既に二回歩いていますが、どちらとも夜だったのと、集団で言われるがままに移動していたので、自分の位置が分からず、歩いた感じになっていません。なので、地図を頼りに自分の力で歩いてみたいと。

 朝の南京東路は、煌びやかな夜と違って、健全な繁華街という感じでした。「ニセモノアルヨ〜」と声をかけてくる輩もいない。デパートからカラオケボックス、ショップに飲食店と、ありとあらゆる店が軒を連ねています。上海駅周辺は雑多で発展途上という感じですが、少なくともここ南京東路は洗練された都会のイメージでした。散策いていると、この前夕食を取った店もいくつか発見。ああここにあったのかと。やっぱりこういうところは自らの意思で歩かないと駄目ですね。


<人民広場前>
 
<朝の南京東路>

<歩行者天国をミニバスが行く>

<上海万博のマスコットキャラクター>

<古い建物>

<味のある通りが続く>

<吉野家発見!>

<南京路歩行街は撮影スポット>

 南京東路を東に歩き、川にぶつかったところが外灘。初日の夜に行ってがっかりした場所です。しかし、あの時見たのは一部で、もしかしたら他の場所は工事中ではないんじゃないか、対岸の公園から浦東地区の高層ビル群が綺麗に見えるんじゃないかと、少し期待して足を運びました。

 確かに外灘の工事個所は少なく、他の洋館は見ることができます。が、道路を挟んだ川沿いのプロムナードは行けども行けども工事中で、最後まで川沿いに渡れませんでした。川沿いから見れば外灘の建物群も全体として綺麗に見えるのだけど。洋風建築の通りから見ると、確かに近い(というか目の前)なのでよく見えることは見えますが、写真を撮ろうとしても上手く撮れません。残念です。一か所だけ、何とか洋風建築の並びが上手く撮れそうな場所があり、そこで撮ったのが下の大きな写真です。これくらいが精一杯。工事中の感じが映り込んでいて、何かパッとしない・・・。

 

 遠くから全体を見ることができませんしたが、それでも外灘の洋館建築は一つ一つが違ったデザインなので見ていると楽しいです。建築や美術の素養があったらもっと楽しいだろうと思いますが、残念ながら僕にはそれがない。いや、残念だ。対岸に見える浦東地区の高層ビル群ですが、道路の向こう側の川沿いプロムナードが全面封鎖中なので、結局全貌を拝むことができませんでした。しかも天気が悪いので、高層ビルの上の方が雲に隠れて見えてない。まあでも、上海の重要なスポットをこの足で訪れてこの目で見たというのは、僕にとって大きかったと思います。


<残念な浦東新区高層ビル群の風景>

 外灘の欠点は交通量が多いのと絶賛工事中なのとで排気ガスがものすごいことで、わずか30分の滞在にもかからず喘息気味になってしまいました。上海の車の排ガスは酷い。僕は上海では暮らしていけません。いかに日本の車が進化していて、性能がよいかというのが分かりました。車の性能というのは重要なんですね。

 この後はまだ少し時間があったので、南京東路まで戻り、そこから地下鉄2号線に乗って二駅先の静安寺駅まで。2号線はまだ新しいのか、駅舎もかなり綺麗です。


<まだ新しい静安寺駅>
 
<並ぶように指導している>

 静安寺駅を出ると、そこはすぐ静安寺。247年創建と言われる、真言宗の名刹だそうです。中国は二度目ですが、そう言えばこれまで宗教的な場所には行ってなかったとの思いからの訪問ですが、古刹の割に周りを高層ビル群に囲まれていてびっくりしました。10元払って中に入り、いろいろと観察。やはり日本の寺院とかなり違います。色遣いがけばけばしい。参拝者は太くて長い線香を持って行ったり来たりしており、仏様に参拝するときでも全身で表現しています。そのためのクッションがあるくらいだから。真言宗でも日本と全く違うんだねえ。詳しいところはよく分かりませんでしたが、異国情緒を感じることができたので一応満足です。


<静安寺>
 
<静安寺境内>

<拝殿から>

<そもそも祈りの方法が日本と違う>

 静安寺を参拝したらちょうど良い時間になったので、地下鉄に乗ってホテルへ。部屋に戻って準備をし、12時前にチェックアウト。ロビーに集合し、大きな荷物をフロントに預け、再びバスの時間である3時までフリータイムとなりました。フリータイムはマッサージに行く組と行かない組に分かれて行動することになり、僕はマッサージ班に。実は昨日の夜、Yさんとマッサージに行こうかと言っていましたが、食事が遅くなったのとホテルのマッサージがどうもピンクっぽいということでお預けを喰らっていたのでした。今回行くマッサージ店は、留学生のMさんお薦めで、△↓さんは既に上海入りしてから二回も行っているらしい。ということで安心してついて行くことに。

 地下鉄で最寄りの駅まで行けば、そこからは車で送迎してくれるそうです。車が来るまで少し時間があったので、駅前のコンビニのようなところで見つけたエッグタルトを買ってみました。上海人のお気に入りスイーツだというエッグタルト。サクッとしていておいしいです。


<暖かいエッグタルト>
 
<エッグタルトを売っていた店>

 やがて車が来たので、乗り込んでマッサージ店へ。「ゴールデンリゾートマッサージ」という店名だそうです。「外見はぼろくて心配になるけど、中に入ると綺麗でびっくりする」という△↓さんの言葉通り、中は中国とは思えない落ち着いた空間でした。これは期待できる!昼間なら全身マッサージ1時間68元(約1000円)ということで、これにして一時間ほどマッサージ。気持ちよかった。僕は本当に肩凝りが酷く、今回は小さなパソコンでカタカタやっていたので左手がパンパンに腫れあがっていました。そこをゴリゴリと揉んでもらえただけでもありがたい。途中10分間だけ僕をマッサージしている人がどこかに消えてしまったこともありましたが、トータルとして気持ちよかったのでよしとします。


<マッサージ店のベッド>
 
<食後はお茶とフルーツ>

 術後のお茶とフルーツを美味しく頂き、帰りはホテルまで車で送ってもらえて、これで68元。良心的な値段でびっくりです。これじゃあ日本の某て○○んが詐欺に思えてしまう。まだ昼を食べていなかったので、マッサージ店の隣で焼き小籠包をテイクアウトし、帰りの送迎車の中でいただきました。4個4元(約60円)ですが、これがうまいのなんの。外の皮は厚いのに焼かれた部分はサクサクカリカリで、中からはものすごい量の汁が出てきます。猫舌の僕には最初厳しかったですが、世の中にはこんなに美味しいものがあるのかというくらいのヒットでした。今回の調査を通して、間違いなく一番おいしかった。料理って値段じゃないですね。


<焼小籠包の店>
 
<びっくりするほどおいしい>

 ホテルに戻り、もう少し時間があったので、今度は中国のマクドナルドを体験してみることに。食べてばっかりですが。。何か中国っぽいものはないかと思ってメニューを探しましたが、これと言ったものは見当たらず、結局普通のセットにしました。日本で言うところに「クォーターパウンダー」に相当するのかな。味も至って普通で、これは逆にさすがマクドナルドと言ったところでしょうか。さすがに購買力平価の基準に使われるだけのことはあります。世界共通、何処へ行っても同じ。ただ文句を付けるとすれば、日本に比べてポテトが少ないのと、飲み物に無糖のものがなかったことです。僕はセットの時はお茶か砂糖なし紅茶と決めているのだけど、中国ではそれらがありません。仕方なくコーラにしたけど、コーラはきつい。


<ホテルの前のマクドナルド>
 
<至って普通のセットを買う>

 ということで今日はしっかりと楽しませてもらって、3時にバスに乗って次の目的地である嘉興へ。

<ちまきの街、嘉興>

 嘉興は上海の南西約100kmに位置する街です。浙江省に属し、人口約340万人。ガイドブックに載っていないので、日本人には馴染みの薄い都市かと思います。僕も知りませんでした。嘉興はちまき発祥の地で、今でもちまきが名物だそうです。上海出身の留学生も、嘉興のことはよく知らないけど、ちまきがあることは知っている、と言っていたので間違いありません。

 上海から嘉興まではバスで約3時間。着いたら7時過ぎでした。とりあえず今日の宿である「南湖国際倶楽部大酒店」にチェックイン。噂には聞いていましたが、ものすごいリッチなホテルでびっくりしました。今までいろんなホテルに泊まってきましたが、恐らく一番豪華です。シャワーとバスタブが別で、バスタブの隣のカーテンを開けると寝室が覗けるという、中国らしくないモダンな造り。まあ男二人で泊まるのに、カーテンを開けて誰が得するんだというのもありますが・・・。


<豪華>
 
<中国っぽくない雰囲気>

 部屋には広めのベランダがあり、そこからは南湖が一望できます。1921年8月、共産党第一次全国代表大会の最終日、上海からここ南湖にうつり、船上で議論が行われ、中国共産党の設立が宣言されたという由緒ある場所。南湖を望むこのホテルは国内外のVIPをもてなすこともある、五つ星ホテルだそうで、先生方はともかくとして、一介の名もない学生がこんなところに泊まってもいいものでしょうか。何かすみません。。


<部屋のベランダからの眺め 南湖が一望できる>

 夕食は明日からのワークショップ相手の方のお薦めということで、バスに乗って観光地っぽい場所へ。正式な場所の名前が良く分かりませんが、横浜のラーメン博物館とか肥前夢街道とか、そういう感じの昔の街並みを再現したテーマパークという感じの場所でしょうか。何となく、千と千尋の神隠しに出てきそうな感じの場所でもあります。

 

 その古い街並みの一角にある「ちまき博物館」が今日の夕食会場。博物館を貸し切っての夕食でした。バイキング形式で、名物のちまきの他にいくつかの点心や焼きそば、チャーハンなど。ちまきは名物だけあって本格的で、大きくて味が濃いです。これは一つ食べただけで腹一杯になりそう。いつも高級中華を食べてきたので、たまにはこういう軽い食事もいいものです。でも出てきたビールのほとんどが全く冷えてなかったのがいけなかった。何故ビールを冷やしておいてくれないのか。


<本日の夕食>
 
<名物のちまき>

<全く冷えてないビール>

<食後のおつまみ?>

 今日の夕食は安くていいねぇと思っていましたが、実は何と今までで一番高かったようです。一昨日のシックな店よりも、昨日の伝統ある洋館よりも、もっと高いらしい。なぜ?場所代?ビールも冷えてないのに、これは納得できんなあ・・・。日本人だからと足元を見られているのでしょうか。

 食後は古い街並みを散策してから戻るということで、適当にぶらぶら。テーマパークとして作られた街かもしれませんが、夜景で見るとなかなか美しく見えます。下の大き目の2枚は4秒くらい露光している写真なので、実際にはこんなに明るくはありませんが、風情があると言えば風情がある景色でした。

 

 ホテルに戻ってからは明日に備えて早目に大き目のベッドで寝ようと思いましたが、急な仕事が入り、午後3時半まで同室のK君と作業。やってられんなぁと思いながらも、もっと大変なのは通訳や準備で忙しい留学生の人達なので、僕なんかが文句を言うことはできません。大変な留学生の人達に対して、少しでもお役に立てば。しかし何かやってられんので、冷蔵庫から青島ビールを取りだして、飲みながら作業しました。さすがに五つ星だけあって、冷蔵庫の中身のビールもバカ高い。一本28.75元(約430円)だって。日本の缶ビールの2倍もしてる!中国だとぼったくりのような値段です。


<これが一缶29元なんて・・・>
 
<お仕事お仕事>

 4時半就寝。


←四日目へ   六日目へ→

旅行記トップにモドル

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください