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高速3社のエリアガイドの改善
独自ロードマップのその後
エル・アルコン 2007年1月15日
※この作品は「交通総合フォーラム」とのシェアコンテンツです。
2006年春、これまで高速道路のサービスエリアで配布されていたロードマップ(エリアガイド)の配布が廃止され、東日本、中日本、西日本ともに独自版を作成して従来のロードマップに替えたことについては、その出来不出来も含めて
述べました
。
各社版とも一長一短でしたが、版を重ねたこの冬のバージョンを見比べると、さらに改善がなされているようです。
●東日本版
月刊ということもあり、一番版を重ねています。体裁としてはほぼ決まった感があり、ショートストーリーの連載もあるなど、読み物色も強く打ち出した格好です。
変化点としては、最初の首都圏部分の地図が、65万分の1から56万分の1に拡大され、IC等の情報が拡大別掲だった東京外環道、京葉道路、横浜新道が地図上の表記になりました。その分特に南北方向の範囲が狭くなり、常磐道が友部JCT、東北道が佐野藤岡IC、関越道が藤岡JCTと北関東の各県庁所在地までのカバーが出来なくなっていますが、上記3路線の見易さを考えると我慢すべきところでしょう。
地図の表記では、高速道路と有料道路が同系統の色だったのが、高速道路と有料道路、一般国道とその他の色分けがはっきりして見やすくなっています。
また、SA情報の地図では、スマートICの表記の文字が大きくなったのも改良点です。
あとは、何気に「3環状」の見開き広告記事が入っているところでしょうか。
読み物部分のSA、PAの味めぐりも食欲をそそります。
●中日本版
前回一番低評価でしたが、今回はその欠点がかなりの部分で直った格好です。
地図形式でなく表組み形式のエリアガイドですが、距離表示が入り、さらにSA、PAとともにIC、JCTも入り、位置関係が分かるようになり、ぐっと分かりやすくなりました。
また、箱根新道、西富士道路、八王子バイパス、安房峠道路の一般有料道路は線の太さを分けています。
距離表示も、エリアガイドと共に、地図上も中日本管内の高速道路に限り区間距離と50km単位のキロポスト情報が付されており、他社管内や一般道路の距離表示がない点を除けば大きな進歩です。
●西日本版
今回は一番変化に乏しい格好です。
地図で一般国道に区間距離がは言ったのは進歩ですが、それだけです。物販のないSA、PAの情報がないのは変わりませんが、強いて言えばあとはトイレだけのSA、PA情報があれば十分と言うレベルでもあります。
前回の段階から、道の駅情報が東日本版と並んで入っているのですが、西日本版は道の駅の名称も入っているのが便利です。
あとは高速道路、有料道路につき、東日本版と同様に4車線以上と2車線で太さを分けているのですが、その旨の記載がないのが残念です。
***
版を重ねると共に改良が進み、公団時代のガイドの情報に関してのキャッチアップはほぼ達成できてきています。
その意味で、独自ガイドを発刊した初期の迷走と言うこともいえますが、いたずらに変える必要のない部分をいじっての迷走だけに、大回りをしたともいえます。
今後は公団時代を超えた、と言われるような使い勝手の良いガイドになる段階でしょう。
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