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 樽見鉄道の活動Part2!! 盛りだくさんの楽しかった活動でおました。観光、勉強etc…


 今回の活動について調べる 《要約

 活動のタイトル/番号

 第43旅 「樽見鉄道in断層公園」

 実施年月日

 2010年06月13日

 参加者一覧

  P車解結可6連 / シングルDX

 総合企画担当

 シングルDX

 プランナー

 シングルDX

 活動ジャンル

 乗り鉄/ローカル線/車両/駅/観光/学習/

 活動規模

 正式な活動

今回のテーマ
 2005年4月に実施した、第2旅「うすずみブルーライン」実施後、ずっと部内で"もう一度樽見鉄道へ行きたい!!"という構想がありましたが、結局かなり伸びて、5年後の2010年に実施することとなりました。今回は"根尾谷地震断層公園"と"旧谷汲駅"を見学します。観光メインですね。

活動の中身
 鉄道や交通に関する初歩的な知識もない、無知な方でも読んですーっと理解して頂けるような、
わかりやすい解説づくりに心がけた。それは、当部の活動の魅力を、読者の方に少しでも理解していただく為であり、決してこのサイトが、一部の鉄道趣味者だけが見て、悦に入るようなサイトでは駄目だと考えているからです。分からない箇所があれば「ここがわからん!!」といっていただけると、参考になります。

・P車解結可6連氏とは、車内で待ち合わせとします。ダイヤが乱れている中、西岐阜駅から次に来た117に乗車したのですが運よく車内で会うことができました。

・大垣から、まずは本巣駅へ向かいます。予定では、北方真桑にも降りる予定でしたが、時間の都合上カットしたいという甚だ強いP車解結可6連氏の発言によって、却下となりました。

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  ↑大垣駅のハイモ295-617号車。    ↑東大垣で交換(行き違い)したナガラ10

・大垣では、なんと、樽見鉄道が所有している6両の車両のうち、唯一ボックスシート(座席が向かい合わせになっているもの)がついているハイモ295-617号車でした。幸運ですね。

・ちなみに、それ以外の車両は、ロングシート(長いベンチのような椅子)となっており、旅情があまり感じられません。(車窓が見づらいため)。

・ハイモ295-617の"ハイモ"とは"ハイレベルモーター"の略で、樽見鉄道独自の車両形式名となっています。しかも、この617号車は、第21旅でお世話になった"三木鉄道"(兵庫県)の中古車両です!

・車内では、雑談で盛り上がるなか、P車解結可6連さんの髙校の"現代社会"の中間テストを見せていただきました。いろいろな出題方式で密度が濃く、バラエティーに富んだ解きがいのあるテストで、それなりに難しく、良い意味での考察題だったと思います。同じ高校(進学校)でこれほどテストの内容に差があるとは…

・東大垣で、ナガラ10号車と交換しました。実はこの車両、樽見鉄道の車両が故障し、修理している間、暫定的に長良川鉄道からレンタルしてきた車両です。ゆえに、行き先表示が空白となっていますね。

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 ↑モレラの広告が貼られたラッピング車両  ↑三木鉄道の中古車と長良川鉄道の借入車

・横屋、十九条、美江寺、北方真桑、モレラ岐阜、糸貫と各駅に停車します。車窓の田園風景がのどかで、とても平和な国であるような気がしてしまいます。([中略]"あるできごと"が起きてシングルDXの人生を大きく変えることとなったのはこの9日後)

・[中略]なんて思いもせず、ほんとうに「自分は恵まれている。楽しい人生で充実している」と思い、この活動を全力で楽しんでいましたね。

・その後、本巣に到着。この列車はここが終点ゆえに、一旦下車します。

・左の画像は"モレラ岐阜"のラッピングが出されたハイモ230-314号車。そして、右の画像は三木鉄道から買った中古車と、長良川鉄道からレンタルした車両が、樽見鉄道の本社前に停泊しているという、微妙な光景です。

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↑本巣駅。古めかしい駅舎がいい味出してます。 ↑本巣機関区というのは国鉄時代の名残か。

・本巣駅で切符を買います。券売機からは、食券のような感熱紙に両面印刷された、エドモンゾン兼サイズの謎の切符です。(※エドモンゾン券→殆どの日本の旅客鉄道が採用している、乗車券の大きさのこと。エドモンゾンさんが発案した紙の規格であることに由来するらしい)

・本巣駅前の"本社"と"車両基地"です。TS_singleDXはこの中に入り、2階まで見学したことがあるのですが、1980年頃の時刻表がそのまま棚に残っていて、感動的でした。

・シングルDXにとってこの駅は思い出深い駅で、樽見鉄道を守る会というNPO法人に加盟しており(現在進行形)、2003年に枕木交換、2005年に車体ラッピングの企画に参加し、活躍しました。

・その"樽見鉄道を守る会"の会長として、我々を引っ張っていた髙橋順子氏とシングルDXはお知り合いで、大変お世話になっていたのですが、2007年9月に突然亡くなったという連絡を聞いて吃驚しました。亡くなる数ヶ月前に、このサイト(の元となるサイト)を閲覧したと電話を頂いていたのでとても残念です。

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↑これのどこかに私の絵もありますよ。 ↑画像中央が、Yさんが足で書かれた"樽見鉄道の絵"

・さらに偶然であるが、この絵を描いて車体ラッピングするという"高橋順子氏"の企画に私と共に参加し、車体の先頭の絵を描いた、身体障碍者のYさんとは、中学校1〜3年の美術と、中2、中3のとき副担任としてお世話になった先生の知り合いだったらしい。

・ゆえに、1年生の"総合的な学習"の時間に、このYさんに来校して頂き、講和を聞いたり、3年生のときは、2年の美術研究授業で学校の美術室にY氏の作品を陳列し(現在は撤去)、鑑賞会を行ったりした。

・"樽見鉄道を守る会"つながりで、高橋順子さんとYさん。その知り合いで私もお世話になった先生、そして出身中学に繋がりがあったということに、少々驚いた。偶然であります。

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↑腐敗が進む14系客車の廃車体  ↑隣にあるのは、旧うすずみファンタジー号の展望客車

・この画像は"14系客車の残骸"である。「てつさー」第2旅の活動で乗った"うすずみブルーライン号"の廃車体が腐敗し、このような残骸になったのだ。あのときは、車内のリクライニングシートが装備され、とても快適だったのに、廃車後このような状態で放置されているとは…

・トラベルライターの横見浩彦氏が関心し、評価した。それは、樽見鉄道が"日本最後の普通客車列車"を運行していたからだ。昔(戦前?)は、鉄道といえば汽車が客車を引っ張るのが当たり前であったが、徐々に"電車"へと移り変わり、わずかに残っていた"客車の普通列車"も1980年頃には消滅した。

・そんななか、樽見鉄道は2006年まで普通客車列車を運行し続け、日本最後となったが引退したのである。もちろん、観光目的だったり、寝台特急などの客車列車は無数に存在する。しかし、通学や通勤を目的とした"鈍行列車"で、しかも平日は毎日運行を続けていたという樽見鉄道の事例は、奇跡に近い。

 

・本巣の次は、いよいよ"樽見"へ向かいます。どんどんトンネルの数も増え、"山中"へと進んでいきます。根尾川の渓流が絶景である。

・しかし幸運にも、車両はさっき、本巣終点だった"ハイモ295-617"であった。

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↑樽見駅の様子。根尾中学校では修学旅行で外国へ行くとか。 ↑観光マップ

・樽見につきました。のどかで良い所ですが、実は2007年4月に火の海に見舞われました。

・というのは、その日、乗客の煙草の不始末が原因で、灰皿から火が広がり、旧駅舎が全焼したのであります。結局、新しい駅舎をつくったのですが、火には気をつけたいものです。

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 ↑樽見駅の新しい駅舎です。  ↑前の駅舎とはカタチが全然違いますね。

・その後、隣の水鳥駅へ向かった。ここは、明治時代に起こったM8.0の巨大地震"濃尾地震"の"震央"で、日本史上最大規模。と書きたかったのだが、2011年3月11日にM9.0の"東日本大震災"が起こってしまったがゆえに、最大級ではなくなった。

・ちなみに、マグニチュードとはどういうことか説明せよ。と問えば、国民の大抵の人は「地震の規模を示す数値」と言うだろう。(あるいはそれ以前?)この程度のことしか、知らないのだ。殆どの高校で"地学"を教えなくなった為、無知なのだ。"地震大国日本"のくせに、地学教育が弄ばれ、地震に関する初歩的な知識も知らない国民が大多数となってしまったのだ。

・で、マグニチュードについては、K合塾の地学科の先生に教わったのだが、[中略]。

地震断層博物館では、"地震に関する映像(3Dドラマ)"を視聴した。10年前(2000年)に訪問したときを思い出したが、当時のことはほとんど覚えていなかったが。

・改めて地震の恐ろしさを学び、我々は断層を見学した。そして、"地震資料"のコーナーで阪神淡路大震災について調べた。きっと、"東日本大震災"の新聞記事、資料も今後、展示されるのだろう。

・奇遇なことに、同行したP車解結可6連氏は[不要な情報を消去]。

・阪神淡路〜の恐ろしい様子を学んで、体験館を後にした。翌年に、これの数倍の死者を出す"激甚災害"が起こるなんて予想もしていなかった。恐ろしいことだ。改めて、"命"と"生きること"について考えてみたい。

 

・その後、断層に触れた後(手で触った。誰でも触れる)、水鳥駅で昼食を頂いた。蜂が飛んでくるというハプニングも起きたが、あの時は、のどかな山中で、至福のひとときを過ごした。

・P車解結可6連さんの中3のときの英語の先生の話題や、高校の話題で盛り上がった。

・水鳥から、谷汲口(揖斐川町)へ移動。こんどは、ハイモ295-516号車でした。ロングシートでしたが、それでもすいていたので、車窓の移り変わりに注目していました。

・谷汲口からは、名阪近鉄バスで谷汲(旧名鉄谷汲線の終点)に向かいます。2001年9月で廃止になった、あの駅。なつかしいなぁ〜

・小学校1年生の国語の授業で、写真を1枚持ってきて、それにまつわるエピソードを交流し、作文にするという単元がありました。それで、谷汲線の写真を使ったことを思い出しました。

・谷汲では、モ510などの保存車両を見学しました。できれば、隣接する昆虫館も見学したかったのだが、時間の都合で断念…

・そして、再びバスで谷汲口へ戻った。旧客(※国鉄時代の古い客車)を見学したり、"たかじんのそこまで言って委員会"について語りました…

・あの頃は、右翼とか左翼とか、あまり分かっていなかったなぁ〜 [中略]を聞くようになって、左翼の世界を覗き込んで、私も影響されたんだなぁ、と思います。

・帰りに、モレラ岐阜へ寄りました。ショッピングの為ではありません。バスに乗って変えるためです。

・バスは、モレラ忠節線の岐阜駅ゆきです。岐阜バス岐阜営業所の車両でした。車内では、楽しく携帯電話をみながら、メールの相手などについて語りました。

・[不要な情報を消去]P車解結可6連氏は名鉄岐阜まで乗車しました。(2011/3作成時点で)「てつさー」史上ベスト3に入る楽しい活動でした。みんなみんなありがとう!!!!! 2013/01/12訂正

まとめの感想 
 ほんとうに、この、6月13日は"我が世の春"だった気がする。このまま高校を卒業し、あとは大学へ進み、教採をひたすら受けるのみだと思っていた私にとって、[中略]
 P車解結可6連氏という素晴らしい人物と共に、最も好きな路線の1つである"樽見鉄道"を旅し、山中の新鮮な空気を吸い、世間話で盛り上がった。そして、"命"と"生きること"とは何か、地震の教訓から学び、共に考えるという大変貴重な体験をした。帰りのバスの中で、携帯のメールをみたり、あれこれ知識や薀蓄ではない"生活のなかのできごと"を語り合った。あのときこそ、2010年の"頂点=至上のひと時"だったのではなかろうか。全てがおきたのは、その9日後であった。
 [中略]しかし、6月13日。樽見鉄道で、地震断層公園で、旧谷汲駅で、感じた"幸朗"は、何時までも忘れたくないなと思う。

活動の反省・評価 ※A、B、Cの3段階評価(例外あり) 総合は5段階評定 空欄はB評価です

活動前に会員に実施の連絡をした

A

計画通りに時間内で帰ってきた

A

正確で安全・安心のプランを組んだ

A

仲間と協力し合って行動した

魅力的、ハイレベルな趣旨・内容

A

鉄道の魅力を体感できた

A

余裕・節度ある行動に心がけた

A

総合的な評価 <5段階で>

クイジング  第44旅「樽見鉄道&断層公園」テスト
 今回の活動で勉強してきたことを、問題を解いて確認できます。ヤフー検定のページに飛びます。ちなみに、問題はTS_singleDXが執筆しています。このページで解説していることが、分かっていれば、8割方解ける筈ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

テーマソング  旅立ちの日に
 この活動にもっとも合う、テーマソングです。youtubeの該当ページに飛びます。どうぞ。今回は、谷汲の隣に"結城駅"(1989年廃止)という素敵な名前の駅があり、この歌がイメージに合うことから、これにしました。P車解結可6連氏の学校でも卒業式に歌われたそうです。学年主任が音楽の先生だと何か影響があるのでしょうか。ちなみに、TS_singleDXは中3のときに、この歌を「いい日旅立ち」と間違えて、某氏に「何時の時代やねん」とつっこまれました。相手が「いい日旅立ち」を知っていたこと自体、驚きですが

※《おことわり》このページに掲載している画像は、全てP車解結可6連さん撮影であり、彼のフォト像( http://photozou.jp/user/top/173495 )のものを本人の許可を得て掲載しております。

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