このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


社会科って何やねん!? なんで勉強せなあかん?


鉄道部「てつさー」では、主に会長の TS_singleDX の独断と偏見により、社会科(高等学校では地理歴史公民科)とは何なのか。勉強するとどうなるのか。そんな、哲学的なことをロマンティックにあれこれ考えていきたいと思います。

しかし、交通学や鉄道を考える上に於いて、学校の「社会科」は絶対必須です。特に地理と公民。

鉄道に有る程度詳しい人なら、絶対、言われたことがあると思うんですね。「鉄道より勉強せなあかんて」とか「何の役にたつん!?」とか。もっと酷い場合は、「いつまでも幼稚園児の遊びしとったあかんて」と言われたこともあるかもしれない。

では、小さい頃から熱心に、鉄道や交通学について調べる、体験する、考えることが、大人になってからどのように役立つのか。

一番役立つのは、まぎれもなく学校の社会科でしょうねぇ。地理、歴史、公民のいたるところで「鉄道」とかかわりの深い「もの」が登場するし、より深く学校の社会科を理解するきっかけになるとも思う。最も「これだー!」と感じたのは、平成22年度の筑波大付属駒場髙の入試問題「社会科」である。これがまた強烈で、思わず笑いだしそうな出題である。

 「鉄道研究会に所属しているたかゆき君は、一年前、おばあちゃんの家がある長崎へ旅をしました。下の文章は、その時の旅行記です。これを読んで、あとの1から7の各問いに答えなさい。2009年1月のある日、東京駅10番線ホームから、熊本行き寝台特急「はやぶさ」号に乗り込む。寝台列車を選んだ理由は、もともと鉄道が好きだということもあるが(中略以下はご想像を)〜」

こんな感じだ。鉄道に関する初歩的な知識があれば、難関髙校のこの入試問題なら、難なくクリアできそうだ。

せっかくなので書いておくと、設問の1つにこんなものがあった。

東京から九州へ向かうすべての寝台列車がなくなってしまう理由として正しくないものを、次のアからオまでの中から二つ選び、その記号を書きなさい。

ア 寝台列車の重大事故が相次ぎ、安全性に疑問がもたれるようになったため。
イ 航空機の運賃が下がり、人々が航空機を気軽に利用できるようになったため。
ウ 高速交通網の発達により、低料金の長距離夜行バスが数多く運転されるようになったため。
エ 新幹線の高速化により、移動時間の短縮が実現できたため。
オ 長距離フェリーの人気が高まり、退職期を迎えた団塊世代を中心にフェリーの利用者が増えているため。

答えは。しかし、川島令三氏が著した、「全国寝台列車未来予想図 ブルートレイン「銀河」廃止の本当の理由」という本を照らし合わせて考えると、この設問は不適切になってくる。まあ「そもそも論」を言い出せば社会科の1つ1つの問題がいかにうろんかわかってきて、成立しなくなる。「聖徳太子は居なかったんだぁ〜」などと言い出せば、歴史上の出来事など検証不可能なものばかりであるゆえに、問題が成立しなくなる。従って、河合塾とセンター試験の委員会とが、出題取り消しをめぐって論争となるのも、大概が地歴公民科(特に歴史)である。

関係ないが、 川島令三(りょうぞう)氏 は、鉄道部「てつさー」内では大変不評である。理由は、自著で述べている内容・事実が誤植だらけで、あまりにも思想が偏っており、通常では考え難い発言も少なくない。その為、「鉄道右翼」「冷蔵庫」などともあだ名される。

昭和鉄道高等学校の某教諭は、雑誌のインタビューで、鉄道の学問は、学校の教科でいえば「理科」と「社会」に該当する。と主張している。これは、鉄道の仕組み、物理的、化学的な自然の原理をつかってシステムを開発してきたこと。そして、人間の動きが加わり、鉄道は成立している。ということだと考えられます。

結論従って、鉄道や交通学と社会科は、切っても切れない存在だったという訳です。

※当面は、TS_singleDXが平成22年文月〜霜月にかけて開いていた「Social Studies Love」の中身を、再編集してわかりやすく書いていきたいと思います。

《内容編集中です。しばらくお待ち下さい》

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