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(2)日本の農業中文読解 内容(2) 2000.9.30.作成  制限時間5分

TEXT
 「日本の農業が危ない!」と言われても、それがすぐ理解できる人は少ないだろう。スーパーマーケットにはカラフルなパッケージに包まれたいろいろな食品が並べられ、食事もかなり豊かだ。飢えで苦しんでいる人は、日本にはまったくいない。しかし、その豊かさは見せかけのものにすぎないのだ。食糧の自給率を見れば、それがはっきりする。米が自給率100%、野菜が90%で十分だが、魚、果物、砂糖の自給率はそれぞれ64%、59%、35%である。更に、小麦の自給率は10%で、残りは輸入だ。大豆も自給率4%しかない(大豆は味噌やしょうゆの原料で、これがないと日本人はとても困る)。牛の飼料になるトウモロコシは100%輸入である。食糧全体では、計算のしかたによって若干の違いがあるが、大体50%前後である。
 つまり、豊かに見える日本のスーパーマーケットの食品や日本人の食事は、その半分は外国の農産物に頼っているのである。


QUESTION. 1:下線「その豊かさはみせかけのもの」とは、どういう意味ですか。
1.豊かに見えるが、本当は豊かではない。
2.本当に豊かで、それはだれが見てもすぐにわかる。
3.豊かそうには見えないが、実は豊かだ。
4.豊かであることを人に見せようとする。

QUESTION. 2:下線「日本の農業が危ない」とは、どういう意味ですか。
1.日本で生産した食糧は大変危険であるから、外国人は買わない方がいい。
2.小麦や大豆など外国から輸入したものは、危ないから食べない方がいい。
3.このままでは日本の農産物はすべて輸入となり、日本の農業がなくなってしまう。
4.日本は農地がせまく食糧の自給率も低いから、外国から農産物を買った方がいい。

QUESTION. 3:TEXTの内容を正しく表したものはどれですか。
1.日本の農業は米や野菜だけでなく、魚、果物、砂糖も十分に国内で生産しているので、外国から輸入する必要はまっ たくない。
2.日本の農業は小麦やトウモロコシ、また大豆も輸入がほとんどである。また、米や野菜も輸入が多く、食糧全体の半分を輸入に頼っている。
3.日本の農業は米や野菜の外には、自給できるものがない。 魚や果物や砂糖は国内でも何%かは生産されているが、小麦や大豆などはほとんどが輸入である。
4.日本の農業は全体的に見て、輸入が半分である。特に、小麦、魚、野菜の輸入が多い。また、大豆、トウモロコシは100%輸入である。


WORDS
1.カラフルだ   colourful
2.見せかけ    pretence
3.自給      self-sufficiency
4.はっきりする  become evident
5.大豆      soybean
6.飼料      feed
7.若干の     a little
8.〜前後     about
9.農産物     farm product
10.〜に頼る    depend on〜

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