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(3)ドイツ人は無礼か・中文読解 内容(3) 2000.9.30.作成 制限時間6分
TEXT
私はかつてドイツ文学とドイツ音楽にあこがれて一年間ドイツに滞在したことがある。そのために、何冊かの文法や会話の本を買って、ドイツ語を勉強した。
その会話のテキストの中に、こんなことが書いてあった。『日本人の親は子どもが外の人にプレゼントやおみやげをもらった時、子どもといっしょにお礼を言うが、ドイツ人の親は絶対にお礼は言わない、また、お礼を言わないから、ドイツ人は無礼だと考えてはいけない。』
私はこの記述が信じられなかった。いくらドイツ人は個人主義思想が徹底しているといっても、子どもがプレゼントをもらって親が黙っているはずがないと思った。だから、この記述はたぶんドイツ人の個人主義を誇張するための作り話だろうと思った。
しかし、私はこのことが誇張された作り話ではなく、事実であることを、ドイツへ行って知ったのである。私は三か所のユースホステルでアルバイトをした。そして、そのユースホステルのご主人の子どもに日本から持っていった絵はがきや子どものおもちゃをあげたのだが、どの親もにこにこ笑うだけで、一言もお礼の言葉を言わなかったのである。
私は自分が日本人の物差しでドイツ人を見ていたのだということを反省した。同時に、ドイツ人のこの乾いた人間関係を日本人は理解できないし、もちろん、まねもできないと思った。
QUESTION.1:下線「日本人の物差しでドイツ人を見ていたのだ」とありますが、どんな意味ですか。
1.子どもが他人にプレゼントやおみやげをもらった時、ドイツ人の親も日本人の親と同じように、絶対にお礼を言わないだろうと考えていた。
2.子どもが他人にプレゼントやおみやげをもらった時、ドイツ人の親も日本人の親と同じように、いっしょにお礼を言うはずだと考えていた。
3.子供が他人にプレゼントやおみやげをもらった時、ドイツ人の親は必ず子どもにお礼を言わせるはずだと考えていた。
4.子供が他人にプレゼントやおみやげをもらった時、日本人は親もいっしょにお礼を言うが、ドイツ人は特にお礼を言わな いと考えていた。
QUESTION.2:下線「ドイツ人のこの乾いた人間関係を理解できない」とありますが、どのような人間関係ですか。
1.子供が他人にプレゼントやおみやげをもらった場合、もらったのは確かに子供だが、親子は他人ではないので、親もいっ しょにお礼を言うのが当然だと考えるような人間関係。
2.子供が他人にプレゼントやおみやげをもらった場合、もらっ たのは子供なので、子供がお礼を言えばそれで十分である。 親がいっしょにお礼を言うのは、逆に無礼であると考えるよ うな人間関係。
3.子供が他人にプレゼントやおみやげをもらった場合、子供がもらったのだから、親がお礼を言う必要はないと思ってはいるが、相手の気持ちも考えて、お礼の言葉を言うような人間関係。
4.子供が他人にプレゼントやおみやげをもらった場合、もらったのは子供であって、親は自分がもらったわけではないのだから、親は子供といっしょにお礼を言う必要はないというような人間関係
WORDS
1.あこがれる long for
2.滞在する stay
3.絶対に〜ない never
4.無礼だ rude
5.記述 description
6.いくら〜でも no matter how
7.個人主義思想 individualism
8.徹底している strong
9.誇張する overstate
10.作り話 fiction
11.ユースホステル youth hostel
12.アルバイトする work part-time
13.にこにこ笑う smile
14.物差し rule,measure
15.反省する think〜over
16.同時に at the same time
17.乾いた cool
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