このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  町でひろった日本語


なぜあれを「シャープペンシル」と言ってしまうのか:町でひろった日本語(9)


 この筆記用具がシャープペンシルです。頭がノック式で、ノックすると細い「しん(芯)」が出てきます。
 このシャープペンシルは「シャープ電機」の前身である「早川電機」が発明した商品なのです。つまり、純然たる固有名詞です。
 
 以下、シャープ電機のホームページから抜粋したものを紹介します。
 
 今日では誰もが知っているシャープペンシル。独創的な芯の繰り出し装置を発明し、世界に先がけて実用に耐える金属製にしたのが早川電機創業者の早川徳次です。
 当時、繰出鉛筆と呼ばれるセルロイド製の筆記具がありましたが、太くて見かけが悪い上に壊れやすく、実用にはほど遠いものでした。早川創業者は、得意の金属加工技術で構造や外装を変えることに熱中し、ついに堅牢で美しいニッケル製として完成させました。1915年(大正4年)のことです。
 これを早川式繰出鉛筆と呼んで特許を申請し、あらためてスクリューペンシル、プロペリングペンシルの名で売り出しました。



 ところが、発明当初の販売は、予想に反して困難を極めました。軸が金属なので冬には冷たく感じるとか、和服には向かないという文具界の不評に、懸命の説得を続けました。
 こうした事態が一変するのは、横浜の貿易商社から大口の注文が入り、欧米で引っ張りだこになったためです。評判を聞きつけた国内の問屋筋からも次々と取引の申し入れがあり、やがて品不足で製作に追われる日々になりました。
 この年、早川兄弟商会金属文具製作所を設立し、金属繰出鉛筆を中心にした事業を展開しました。


 金属繰出鉛筆はさらに改良を重ね、1916年(大正5年)にはこれまでにない極細芯の近代的な筆記具に成長し、大正デモクラシーという、当時の自由で民主的な時代の流れに合った、軽快さとモダンさを備えた先端文具として一世を風靡しました。
 名称もエバー・レディ・シャープ・ペンシル(常備芯尖鉛筆)と改め、さらに後にシャープペンシルとなりました。当社の社名が、このシャープペンシルに由来しているのは言うまでもありません。

 もっと詳しく知りたい方は、したのHPにアクセスしてみてください。

http://www.sharp.co.jp/corporate/showroom/tenri/text/pencil.htm
 


 

 じゃ、これはどうでしょうか。
「これはなんですか。」
「なんですか、だと。バカにするなあ。○○○○○○だろう」
「そうです。○○○○○○です。」
   *******
 さ、みなさんは、六つの○に
どんな文字を入れましたか。

     ○○○○○○

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