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まとめの部屋 中級読解教材の家



(15)天動説と地動説・中文読解 まとめ(15) 制限時間10分 2003年10月26日 更新


TEXT

 
かつて、人々は広い宇宙の中で、地球が宇宙の中心にあり、地球の周りを太陽や星が回っていると考えていた。これを天動説という。天動説に対して、コペルニクスは地動説を唱え、自分たちの地球が広い宇宙の中を動いていると主張した。この二つの考え方は、実は、天文学だけでなく、世の中や人生を考える時にも、やはり、ついてまわるのである。

 子供の時は、どんな人でも、天動説のような考え方をしている。それは子供の知識を観察すればすぐにわかる。電車通りは、うちの門から左へ行ったところ、ポストは右の方へ行ったところにあって、八百屋さんは、その角を左へ曲がったところにある。静子さんのうちは、うちの向かいで、三ちゃんはとなりだ。子供はこのように自分のうちを中心にして、いろいろなものがあるような考え方をしている。

 人を知っていくのも同じように、あの人はお父さんの銀行の人、この人はお母さんの親類の人というように、やはり自分が中心になって考える。

 ところが、大人になると、程度の違いはあるが、地動説のような考え方になってくる。広い世間というものを先に考えて、それから、いろいろなものごとや人を理解していく。何々県何何市と言えば、自分のうちから考えなくてもわかるし、何々銀行の頭取だとか、何々中学校の校長先生だとか言えば、それでわかるようになってくるのである。


 参考図書:吉野源三郎(1982)「君たちはどう生きるか」岩波文庫, 岩波書店, pp.25-26
 このTEXTは上記原著者及び出版社より掲載許可を得て掲載しています。無断の転載を禁じます。(2003年10月26日 にほんごのひろば主人)


QUESTION:TEXTと内容が同じになるように、かっこに言葉を入れてください。

  
子供はいつも自分が世界の中心にあって、自分の周りに(1.       )が存在すると考えている。これはちょうど広い(2.       )の中で、地球がその(3.      )にあって、その周りを(4.       )が回っていると考える(5.       )説に似ている。

 しかし、大人になると、まず始めに(6.       )を考えて、その中に人やものが存在していると考えるようになる。子供のように、(7.      )から考えなくても、場所の名前を聞けば、わかるようになってくる。

 これはつまり、(8.      )説で、(9.        )が広い(10.      )の中を動いていると考えることとよく似ている。


WORDS

1.宇宙(うちゅう)  space
2.天動説(てんどうせつ)  the geocentric system
3.コペルニクス Nicolaus Copernicus (1473—1543)
ポーランドの聖職者(せいしょくしゃ)、天文学者(てんもんがくしゃ)、
地動説の創設者(そうせつしゃ)
4.地動説(ちどうせつ)  the heliocentric system
5.唱(とな)える  advance
6.天文学(てんもんがく)   astronomy
7.主張(しゅちょう)する  assert
8.世の中(よのなか)   the world
9.ついてまわる follow
10.知識(ちしき)   knowledge
11.観察(かんさつ)する   observe
12.電車通り(でんしゃどおり) 道路の名前、路面電車が走っている道
13.静子(しずこ) 女の子の名前
14.三(さん)ちゃん  男の子のニックネーム
15.世間(せけん)  the world
16.先(さき)に  first
17.何々(なになに)  something
18.頭取 (とうどり) bank president

 

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