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昔、人々は熱と温度をはっきり区別していなかった。温度計が発明されて物質の温度が計れるようになっても、温度計は物質そのものの熱を計るものだと考えていた。
それに対して、疑問を抱いたのがイギリスの化学者ブラック(Joseph Black 1728-1799)である。
彼は次のような実験をした。
火口が二つあるかまどの一方の火口には鉄板、もう一方には水の入ったなべを置き、同時に熱した。10分もたつと、鉄板は熱くて、触れなくなった。しかし、水の方はまだあまり温度が上がらなかった。同じように熱したのに、温度は同じように高くならなかったのである。
こうして、人々は( Q )に気づき始めた。
参考図書:東京書籍株式会社(1997)「中学校理科教科書・新しい科学1分野・上」pp.73
このTEXTは上記発行者の許諾を得て掲載しています。したがって、文の書き替え、他の媒体への転写、転送を禁止します。にほんごのひろば主人・2004年2月22日
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