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まとめの部屋 中級読解教材の家


(2)がまん中文読解 まとめ(2) 2000.7.16作成 制限時間6分

TEXT
 今の子供はがまんする力がないと、大人たちは嘆いている。確かに、がまんできない子供が増えている。しかし、がまんする必要のない環境を作ったのは、その嘆いている大人たちではないのだろうか。
 例えば、その大人たちが子供だった三、四十年前を考えてみよう。そのころは、何か冷たいものが欲しいと思っても、自動販売機はもちろんなかったし、スーパーやコンビニもなかったので、冷たいものが簡単には手に入らなかった。また、冷たいものは贅沢なものだったので、親も簡単には与えなかった。つまり、親は子供にがまんさせやすかったのである。また、子供も冷たいものが贅沢品であることはよくわかっていたので、がまんしろと言われたら、がまんしたのである。
 しかし、今は状況がまったく違う。ちょっと歩けば、自動販売機はすぐに見つかるし、もっと歩けば、スーパーやコンビニも見つかるだろう。そこでは、100円、200円の小銭で、冷たいものが簡単に手に入るのだ。自動販売機のジュースを目の前にして、親は子供にがまんさせられるだろうか。冷たいものだけではない。お菓子、おもちゃ、洋服、プラモデルなど、現代は子供の欲しいものは、何でも簡単に手に入る。こんな便利で、豊かな環境の中で育った子供に、がまん強くなることを期待する方が間違っている。がまんできないのが普通なのである。

QUESTION:TEXTと内容が同じになるように、かっこに言葉を入れてください。
今の子供たちは(1.       )が足りないと言われている。
 例えば、昔は(2.       )も(3.      )も(4.       )もなかったから、冷たいものも簡単には買えなかった。 
ところが、今は冷たいものが欲しくなったら、(2.      )や(3.      )や(4.      )で簡単に買うことができる。冷たいものだけでなく、(5.     )、(6.      )、(7.        )、(8     . )など、何でも簡単に買えるようになった。
 このように、がまんを(9.       )環境で育った子供が、がまんできないのは当然である。




WORDS
1.嘆く be sad
2.自動販売機 vending machine
3.スーパー  supermarket
4.コンビニ  convenience store
5.手に入る can get
6.贅沢な luxury
7.与える give
8.状況  condition
9.小銭  small change
10.プラモデル plastic model
11.がまん強い  patiently

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