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(5)ゴミと経済・中文読解 要点(5) 2000.7.21.作成 制限時間7分
TEXT
町のゴミ収集場所に行くと、まだ使えそうな電気製品がたくさん捨てられている。テレビはもちろん、カセットテープレコーダー、冷蔵庫、洗濯機、ステレオなど、いわゆる粗大ゴミである。古くなった、飽きた、もっといいものが欲しい、隣の家で新製品を買ったなど、人はさまざまな理由をつけて、古いものを捨て、新しいものを買う。だから、ゴミはどんどん増える。どんな電気製品にも「寿命」があるので、この電気製品は大事だから永久に使いたいと思っても、いつかはゴミとして捨てられる時が来る。もったいないがしかたがないことでもある。ところが、中には修理に修理を重ね、何年も何十年も使う人もいる。こういう人はものを大切に使ったという理由で、ほめられる。長く使うことは、無条件でいいことだという素朴な感情だけでなく、安易にものを捨ててしまう社会風潮に対する批判でもあるのだろう。
翻って、電気製品を売る側から見たらどうだろうか。何年も何十年も使うような人は、あまり歓迎されないに違いない。古いものをいつまでも大事に使われたら、新しいものが売れなくて、商売あがったりだからだ。むしろ、どんどん買い換えてくれる人の方が好ましいのだ。
もし、人間すべてが倹約家で新しいものをなかなか買わない人ばかりだったら、どうなるだろうか。新しい商品は当然売れないだろう。売れなければ、販売業、流通業の人がまず困る。さらに、生産も減少するだろう。そして、経済全体が停滞する。経済が停滞したら、物質的な豊かさは実現しない。つまり、ものを捨てることは経済を支えていることでもあるのだ。
ものを安易に捨てるのは、もちろんいいことではない。できるだけ、長く使ったほうがいい。しかし、古いものを捨てるから、新しいものが生まれるとも言える。あまりに粗末にものを扱うのは論外であるが、ものを捨てることを一方的に非難するのも見当違いではないか。ものを捨てることは、経済を動かす原動力でもあるのだ。
QUESTION:TEXTの要点を簡潔にまとめた文はどれですか。
1.今の人々がまだ使えそうなものを捨てるのはよくないことである。何度も修理して、何年も何十年も使うべきである。
そうすれば、経済も発展し、物質的な豊かさが実現できる。また、ゴミも増えない。
2.古くなったものを捨てるのはしかたのないことである。これは若い人でも老人でも同じである。経済が発展するためには、新しいものをどんどん作って売らなければならない。何年も何十年も使うという気持ちはわかるが、それは古くて間違った考え方である。
3.何度も修理をして長くその品物を使うのは、とてもいいことである。しかし、ものを捨てるのをすべてよくないことだと非難するのも間違っている。古いものを捨てなければ、経済が発展しないことは認めなければならない。
4.不要になったものは捨てて、新しいものを買わなければ、現代経済は動かない。経済が動かなければ、私たちの生活は豊かにならない。したがって、古いものはどんどん捨てたほうがいい。捨てるのがいけないと言う人は、経済がわからない人である。
WORDS
1.収集場所 ゴミを捨てるための決められた場所
2.粗大ゴミ 電気製品、家具などの大きいゴミ
3.さまざまな いろいろな
4.寿命 life span
5.修理に修理を重ねる 何度も修理をする
6.無条件に unconditionally
7.安易に easily
8.社会風潮 stream(of society)
9.翻って 反対に
10.歓迎する welcome
11.大事に carefully
12.商売あがったりだ 商売ができない
13.倹約家 お金を倹約する人
14.流通 circulation
15.停滞する stagnate
16.豊かさ richness
17.あまりに too〜
18.粗末に扱う waste
19.論外だ out of the question
20.一方的だ one-sided
21.見当違い wrong
22.原動力 motive power
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