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イタリア22 ヴェッキオ橋編

  シニョリーア広場 からヴェッキオ橋に向かった。
 ヴェッキオ橋の歴史は古い。ローマ帝国の時代には存在していたと考えられている。文献で最初に登場するのは996年である。1117年に洪水で流され、1333年にも流された。現在の橋は1345年の建築である。
 2本の橋脚の下はアーチ型になっており、メインのアーチ(橋脚の間)は30メートル、両脇のアーチ(橋脚から岸まで)は27メートルなので、長さは80メートル以上である。

北西から

 当初、ヴェッキオ橋の上は肉屋等が並んでいたが、 ヴェッキオ宮殿 に近い場所に臭い市場があることを嫌ったフェルディナンド1世( コジモ1世 の息子)の命令で1593年に撤去され、代わりに金銀細工の店舗が建ち並ぶようになった。
 両側に店が並んでいるので、一見すると橋には見えない。

 下の写真で、左側の店の上に黄色い壁があるのがお分かりいただけると思う。これはヴェッキオ宮殿からウフィツィ美術館を通って、さらにヴェッキオ橋の2階から対岸のピッティ宮まで歩く通路であった。この回廊を作ったのは、ウフィツィ美術館を作ったジョルジョ・ヴァザーリ。1564年に5か月をかけて作ったという。この回廊の中も美術品が展示されている。見学には予約と許可が必要だ。

ヴェッキオ橋


 橋の中央からは、 クーポラ も見えた。
 中央部にある銅像は、ベンヴェヌート・チェッリーニ。フィレンツェ生まれの金細工師であり、画家・彫刻家である。シニョリーア広場のランツィのロッジアに「 ペルセウス像 」が展示されている。

クーポラベンヴェヌート・チェッリーニ

 下の写真は、橋の中央部から上流と下流を写したものだ。アルノ川は東から西に向かって流れ、 ピサ を通ってリグリア海に注ぐ。
 
下流上流

 下の写真は、下流に当たるトリニータ橋から撮ったものだ。

トリニータ橋からの眺望アップ

 上流のグラツィエ橋からの写真は撮り忘れた。下の写真は、夕暮れにウフィツィ美術館のそばから撮ったものだ。

上流から

 我ながらいい写真だと思うのは、ミケランジェロ広場から撮ったヴェッキオ橋である。中央にヴェッキオ橋、その上に写っているのがトリニータ橋である。

 
ミケランジェロ広場からの眺望

 この写真を撮ったミケランジェロ広場は、次のページでご紹介したい。

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