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タイ−21 プーケット編


 2011年8月。
 今まで一人で行動するのにはさして抵抗感がなく、電車に乗って城や史跡を観光してきたものの、一人でビーチに行く勇気は持てなかった。一人ファミレス、一人遊園地、一人カラオケと並んで、一人ビーチリゾートは難易度が高い。おかげさまでビーチに行く資格(?)を手に入れたので、今年の夏休みはビーチに行くことになった。
 
 過去3年間は業務都合等で夏休みに海外に行けなかったので、 2007年のタイ 以来4年ぶりである。日程的に一週間ぶち抜きは難しいことから、4〜5泊で行けるアジアということにした。なんとなく僕の中で、アジアンビーチといえばタイのプーケットかマレーシアのペナンであり、協議の結果、「アンダマン海の真珠」と称えられるプーケットに決定した。

 早速ガイドブックを買ってみたところ、「プーケットは6月〜10月が雨季に当たる。ダイビングにこだわらなければ、雨季でも決して楽しめないわけではない」と書かれていた。なんとなく楽しめなさそうだ。
 ただ、ガイドブックによると、プーケットの8月の降水量は東京の9月・10月と同じ程度。僕が2007年に観光した時も確かにスコールに降られたことはあったものの、一日中降っていたわけではない。三日とも雨が降ることはないだろう、と楽観的に考えてプーケットに向かった。



 8月16日(火)、仕事を18時前に終えて帰途に着く。いったん横浜の家に帰ってから荷物を持って羽田空港に向かった。羽田空港からバンコク行きの夜行便に乗るためだ。フライトは午前1時だったので22時半過ぎに羽田空港に着いたところ、かなり混雑していた。羽田空港発の夜行便は人気が高いようだ。実際に機内も満席であった。

 8月17日(水)、バンコクのスワンナプーム空港には5時頃着陸した。空港内を900メートルも歩いて、プーケットへの乗継のターミナルに着く。8時頃までフードコートで時間をつぶした。9時半過ぎにプーケット空港に着き、旅行代理店の手配した車に乗って、ホテルに着いたのは10時半頃であった。空室があるということで、早めにチェックインさせてもらえた。

 我々が泊まったのは インピアナ・プーケット・カパナ・リゾート&スパ というホテルである。プーケットで一番にぎやかなパトン・ビーチにある。部屋からプールに出て、そのままビーチにも出られるという立地が素晴らしい。雲が多かったものの、早速ビーチに出てみた。

ホテルから見たビーチ

 パトン・ビーチはプーケットの西海岸のほぼ中央に位置する。南北に3キロにわたって白い砂浜が続く。下の写真では閑散としているように見えるが、海水浴客はもちろんのこと、パラセイリングやジェットスキーなどを楽しんでいる人もいた。

南側北側

 この旅行のために買った水中でも使えるデジカメを持って、アンダマン海に入ってみた。残念ながら視界はゼロであった。腰のあたりまで海水に浸かったところで撮ったのが下の写真だ。

プーケットの海水

 波がけっこう高かったので、パラソルに戻った。快晴のビーチで、パラソルの下のチェアに寝転がって、真っ青な海を眺めながら、冷たいビールを飲む、というのが僕の描いていたイメージだった。「涼しげなデッキチェア 一口の林檎酒」という歌もあった。残念ながら空と海は青くなく、ビールを買いに行くのは面倒くさかった。
 昼食を前に、ホテル内のプールにも入った。さすがにこちらの水は透明度が高かった。下の写真は人が写らないような角度で撮ったもので、プールサイドにはほかのホテル宿泊者が何人もいたことを付記しておきたい。

プール

 この後、昼食を食べにレストランに出掛け、注文したチキンライスを撮影しようとしたところ、デジカメの電源が入らない。ショッピングモールの電器屋に入ってみてもらったところ、内部に水が入ったので充電しても無駄とのことであった。わざわざ水中で使えるデジカメを買ったのに、これはどういうことか。まさか初日で使えなくなるとは想定していなかった。やむなく防水仕様のインスタントカメラを買って帰った。27枚しか撮れないので、慎重に使わなければならない。

 昼食後はホテル内のスパに行き、そのあとはパトンビーチの街中を散歩した。バングラ通りは歩行者天国になっていて、夜になると実に怪しい雰囲気である。ネオンがきらめき、露店やバー、ディスコが建ち並ぶ。デジカメが壊れてしまったのが惜しまれる。

 夕食を取ってからホテルに戻った。ビーチのそばに椅子に座ったところ、夜風が心地よい。
 部屋に戻ってからしばらくして、雨が降り出す音が聞こえた。朝には止んでいますように、と願いながら眠りに就いた。



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