このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

イタリア32 ティベリーナ島編

 「 真実の口 」のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の西側にはテヴェレ川が流れており、パラティーノ橋がかかっている。そこから見える中洲が、ティベリーナ島だ。下の写真で、壊れた橋の奥にあるのがティベリーナ島である。この何気ない写真に歴史的な建造物が写っているところが、ローマの懐の深さである。

テヴェレ川

 写真左に写っている途中で切れている橋は「Ponte Rosso (壊れた橋)」という。 WIKIPEDIA(英語版) によると、初期の橋は紀元前179年の建設。アウグストゥスが紀元前12年に修理している。1598年に洪水で東側が流されてしまったとのこと。アーチ型の橋脚に装飾が施されている。使用されていたときは、全てのアーチが装飾されていたに違いない。今から2000年以上前に、電力を使わずに頑丈な橋を作り、しかも装飾までするローマ帝国の技術力は素晴らしい。

Ponte Rosso横から


Ponte Rosso

 ティベリーナ島は船のような形をしており、長さ(北西から南東)が約270メートルm幅が67メートル。島内には病院(16世紀中頃建築)と教会(12世紀建築)が建っている。

南東側の先端教会(だと思う。)

 ティヴェレ川右岸とティベリーナ橋をつなぐ橋はチェスティオ橋といい、紀元前62年から紀元前27年の間の建築だ。4世紀に作り替えられている。1888年からの川の堤防工事で作り直された模様。橋脚に装飾はない。


チェスティオ橋路面

 テヴェレ川左岸とティベリーナ島をつなぐ橋はファブリチオ橋といい、建築は紀元前62年で、それ以来使用されているとのこと。長さは62m、幅5.5mだ。こちらも橋脚に装飾がない。

ファブリチオ橋




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