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韓国−14 徳寿宮編

 ソウルの5古宮の4番目に訪れたのが、徳寿宮である。徳寿宮は世界遺産ではない。
 徳寿宮は李氏朝鮮9代の王、成宗の兄の私邸だったところ、1592年の文禄・慶長の役で当時の王宮景福宮が焼失し、1593年から仮の王宮として使用された。

中和殿

 徳寿宮にも世宗大王像がある。さすが韓国最高の名君といったところか。
 徳寿宮の隅に自撃漏が展示されている。自撃漏とは、自動警報装置を水時計につなげ、ひとりでに動き時間を知らせるもので、朝鮮で最初に開発されたのが世宗16年(1434)年だそうだ。展示されているのは、1536年に改良されたものである。
 自撃漏の機能が実に興味深い。1時間に1回音が鳴るレベルではないかと推測されるが、どのような音がするのだろうか。「撃」という字が使用されるのだから、爆発音がしてほしいところである。王宮にいる人々全員に聞こえるような大きな音がするのだろうか。
 また、時間の設定はできるのだろうか。10分後や5時間後、もしくは明日の朝8時に鳴るように設定できたとしたらかなりの優れものであろう。
 ちなみにこの自撃漏は10,000ウォン札で世宗大王の左に描かれている。

世宗大王像自撃漏

 徳寿宮の「王宮守門将 交代儀式」というのは見応えがあるそうなのだが、実施されるのが3月末〜12月(月曜休み)とのことで、今回は見ることが出来なかった。台北の 衛兵の交替 と比較したかっただけに残念である。




 

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