鳥取県
鳥取県旗 | |
山陰地方、鳥取県。関東に住む者にとってはずいぶん遠い場所なイメージがあると思うが、最近では米子自動車道や鳥取自動車道の整備により少しづつ「身近な存在」となってきている。
上の画像は鳥取県の白地図と県旗であるが、アヒルがモチーフになっているのだろうか?
鳥取は東西に長い県であり、日本海側に面した土地柄であるが故冬場は結構雪が積もります。
西日本では貴重なスキー場もあるし渋滞があまりないのも嬉しい。 |
意外と温泉も多く、鳥取砂丘・大山(だいせん)・弓ヶ浜などの観光地も豊富。
ただし、さすがに気軽に行ける距離ではないのでそれなりの準備と覚悟が必要。ここを訪れるには神奈川県人なら3〜4日は少なくとも必要と言える。
さあ、まずは鳥取と言えばだれもが思い浮かべる超有名スポットのレポへと進みます。
TOTTORI SAND DUNE
鳥取砂丘です。砂丘は実は浜岡砂丘とか他にもありますが規模や知名度で断トツな砂丘がここ、鳥取砂丘です。
超有名スポットだけに朝イチで行かないと遠い駐車場に停めることになると思います。
←西側
←正面
←東側
まるで日本じゃないみたいです。全国の色んな砂浜を見てきましたがこれはやっぱり別格です。
この広大な砂丘は油断してるとけっこう危ない目に遭います。順を追って砂丘探索の注意点をご紹介しましょう。
注意点1 まずは広さ。
左の写真では遠くの方に建物が見えると思う。見えているから近いと思いがちだがこれを歩いて行こうとすると足場の悪さも手伝ってなかなか思うように進まない。あの建物から海に出るまでは15分くらいかかること、そして往復30分以上はかかることを覚えておきたい。直線路ではなく実際には右の写真ののように急こう配な場所もある為迂回して歩くことになる。直登出来なくもないが相当の疲労を覚悟しておかないと後で後悔する。
注意点2 足もと
ここは4月と8月に行きましたが、8月に行った時はここの砂は「熱砂」という表現が相応しかった。
砂丘入口で長靴の販売とレンタルを見かけたが、始めは ?? と思って素通りしてました。でも段々その意味が分かってきた。サンダルだと砂が足に直接あたってめちゃめちゃ暑い。いや、熱い。
もう嫌になるくらい暑くて暑くてどうしようもなく。とにかく足の裏を冷やそうと中央の写真のように横になってしまった私。
そしてサンダルではなく同行者がスニーカーで歩いていたが靴の中に大量の砂が入り足が痛くなって歩きずらそうだった。そんなわけで砂丘を安全安心に散策するためには砂対策が不可欠となる。最初はよくても後で大変なことになるので真夏は注意しないとキツいです。
注意点3 疲労と脱水症状
特に真夏はサハラ砂漠さながらの暑さなので水分を携帯していくことをお勧めする。くれぐれも脱水症状には気をつけないとヤバいです。喉が渇いたと思っても気付いた時には自販機とかありません。
この尋常ではない勾配をご覧いただけただろうか、自分もそうだがこうゆうのを見ると無理矢理にでも登ってやりたくなる、直登してやりたくなるのが男の性というもの。調子に乗って走って登ったら死ねた・・・・
無事に登りきるとこのような光景が出迎えてくれる。砂漠と海のアンバランスな共存。尾根?沿いは心地よい風が吹いており疲れも暑さも吹っ飛びます。
鳥取砂丘のオアシス
こんなところにも水はあります。
この水は別に川になってるわけでもないので流入河川も流出河川もありません。詳しく調べてないので何とも言えませんがおそらく雨水がたまったものであると思われる。地下水ではないと思う。
水の近くには雑草が生えており水に沿って群生しているのが分かると思う。真ん中の写真は何年か前の4月に撮影したもの。そして両側の写真は2年前の夏に撮影したものです。昔は草も殆ど無かったのだろうか?
砂丘はその名の通り砂ばかりですがなかなか楽しめると思います。
当ホームページのコンセプトである「非日常」が手軽に味わえるので個人的にはお気に入りのスポットです。
ちなみにラクダが映ってますがこれは乗るのは有料。そして並んで写真を取るのも有料。さらには遠くから写真を撮ろうとすると「有料です」と怒鳴られる始末。それでは射程範囲外からズームで撮ればいいということでこの2枚がその成果。
ちょっとこの看板は商売ッ気がありすぎて引いた。鳥取の財政が厳しいのは分かるが写真撮影を注意されて帰りにこんな看板を見るとどうしても後味が悪い。しかもなんだか高すぎじゃないか?
右の写真は通行人をカウントする装置です。確か福島県側から行った尾瀬にも同じようなカウントの機械があったような・・・・・
砂丘の観光を終えて車に戻ると案の定車内は灼熱地獄。窓を全開にしてエアコンも全開にするがなかなか冷えない。 最近気づきましたがエアコンを全開にして待つよりも窓を全開にして走ってしまえば涼しい風が入って来る。一瞬我慢すればすぐに効果があるのでやってみるといいかもです。エコドライブが騒がれてますからね・・
砂丘観光を終えて山陰の海沿いを西へ向かって車を飛ばします。海の見える国道は清々しく気分も晴れやか。
山陽と違って山陰はそれほど車も走って無いのでひどい渋滞に見舞われることもなく快適ドライブが続きます。
鳥取県の人口は58万人しかおりません。なんと、この鳥取県は日本で最も人口の少ない都道府県なのです。決して狭いわけではない県面積なのでなぜ?と思う方もいるかもしれない。
あくまでイメージですが私の場合、日本で一番人口が少ないのは沖縄県だと思ってました。島国だし観光客はいっぱいいるだろうけど住んでる人は少ないのでは?と思ってました。それで調べてみたらビックリ。沖縄県は島国ながら138万人もの人口を有する県だったんですね。
でも島根県と鳥取県が相当人口が少ないというのは昔から知ってました。県庁所在地である鳥取市や松江市でも人口は30万人以下。ちなみに神奈川で見ると横浜も川崎もそれぞれ100万人を超えてます。
そう言えばここ最近政令指定都市がやたらと増えている。政令指定都市は50万人以上の住民と少しの審査でなることができる。ちなみに一つの県に3つも政令指定都市がある県は神奈川県だけらしい。
そう考えると人口の偏りが問題になってくる。都市集中型で過疎化がどんどん進む山陰地方。第一次産業以外は暮らすのは不便だと思うので確かに仕方がないともいえる。
人がいない→商売が成り立たない→販売・商社などが離れる→雇用問題が発生する→農業・漁業関係者以外の住民も離れていく→人口が減っていく→若者がいなくなり介護医療の問題が発生・・・・
あまりよくないパターンのスパイラルですね。普段何気なく田舎はいいですねーとか言ってますがこうゆう現状も憂いてます。ちゃんと。
スルーするところでしたが看板にハワイと書いてあります。本家のハワイとはまったく関係はありません。
それどころかこっちの羽合’はわい)は冬場にかなりの雪が降ります。四季のあるハワイです。
大山を横目に見ながら西に向かって鳥取から70キロくらい進むと弓ヶ浜という浜がある。
その名の通り、弧を描いたような形の砂浜で海水浴場になっており子供が多かった。特にここに寄る予定は無かったがせっかくなので行ってみることにした。
これはパッと見て砂嘴だと思ったがどうやら違うようで、単なる土砂の堆積によって出来た浜らしい。
こうゆう観光地に来ても何となく成り立ちや歴史の方に興味が移ってしまう・・・。こうゆう右のような看板を見つけるとテンションが上がります(笑)
弓ヶ浜は駐車場はほぼ満車でしたが思ったより人は少なかった。右の写真のように地元の人たちのプライベートビーチのような使われ方をしている。ちなみにこの写真は夏休みの真っ最中だったはずだ。
水のある風景は結構好きですがこれはいつもと趣が違う。いつもであれば秘境の奥深い谷に流れる沢や河・瀞といった、少し恐怖を覚えるような水のある風景に惹かれてきた。でもここは違う。ここで見る水には恐怖はほとんど感じられない。
透明度が高いため、左の写真では水の底が見えている。太平洋と違ってそれほど公害も多くない山陰地方だからこその水風景と言える。
愛想のいい子供が手を振っていた、装備品からしてシュノーケルを楽しんでいるようだ。この時点で暑さに耐えきれず私も入水!足元だけでしたがなんだか全身が涼しくなったような気がした。
たまにダイエットのため地元のプールで水中ウォーキングをしているが室内の温水プールと屋外の海では全然解放感が違う。出来ることならそのまま全身海に浸かって泳いでみたかった(^^ゞ
このエリアには米子空港と自衛隊の空軍施設がある。真ん中の写真をよ〜く見るとカラフルなおもちゃみたいな飛行機が見える。なんでこんなカラーリングなんだろう?
あまり変なこと書くと怒られそうだが、戦闘機は敵から見つけられにくいために基本的にはグレーとか薄い黒が常識だと思っていた。湾岸戦争で活躍したF−117ステルス戦闘機等はやはりグレーだった。ここにある戦闘機は戦うためのものではなくあくまで哨戒活動のために特化した戦闘機なのだろうか?
場所柄朝鮮半島や竹島に近く、昔は日本海沿いに北朝鮮の不審船がよく密航していたという。そうゆう自衛のための意味で争う意思はないということでこんなカラーリングにしているのか?
37度という看板を見た時、暑すぎてそんなことはどうでもよくなってきた。
ちなみにここから先は島根県となります。中海という湖を超えるとそこは島根県。
その島根県との境の部分に「境港市」という年がある。米子のちょっと北にあるちいさな年ですが漫画家のミズキシゲルさんの産まれたところとして有名で、町中の至る所に「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターを見ることが出来る。
そんな境港ですが2010年の夏に訪れた時には騙し絵の展覧会をやっていたので寄ってみることにした。
これらの写真は全て平面の絵です。立体的に見えますがただ壁に書いてある絵なので影も絵です。
見る位置や照明の当て方などが緻密に計算された芸術品の数々です。
左の写真はかなり気合の入った作品である。私が階段を上っているように見えるがこれは幻です。
床の部分の階段はマットのようなものに絵が書いてあり、壁の方にももちろん絵が書いてある。
私が足をかけている2段分だけ本物の踏み台が設置されていた。
ここで注目すべきは真ん中の写真。3人の男が写ってますがこの3人は「全て同じ大きさ」です。信じられます?
展覧会意外にもみずきしげるさんに因んだイベントが行われていた。やっぱり「妖怪」に関するイベントである。
右の写真の「目玉おやじ誕生」は少々不気味すぎる気がする。
不気味と言えばこちらも相当なレベルの不気味さだ。映画で実際に使われたものらしいがこれはもの凄い完成度!
大阪でもないのに境港タワーにビリケンさんがいました。なぜ!?
ちょっとご当地モノを並べてみた。探せばたくさんあるもんですね〜
右下の写真は港で取れたばかりの新鮮なネタを使った寿司です、結構安かったと思った。
実はここに来たのは日本百名山制覇を目的とした旅をしている最中であり、中国地方で唯一の百名山「大山」に登ることがメインの目的であった。しかし今回は台風にやられ、日程的にももう大阪に戻らなければならず登山を断念していた。
「大山」への登山は次回リベンジ。
鳥取県の内陸部「日南町」にて撮影したのどかな写真たちです。
この日南町は人口密度が驚きの1キロ四方に15人という驚きの数値を見せてくれる。つまり相当な田舎ということで、実際日南町の殆どの部分は森林で占められている。人口もここ40年で12000人から5500人程に激減しており、小学校中学校は共に1校しかない。
そしてその日南町のお隣に日野町に金持神社という面白い名前の神社がある。
国道181号線沿いにあるので発見は容易。駐車場もあるのでここに停めて歩いて行くことになる。
階段もあってちょっとお年寄りにはキツイかもしれませんが何となく金運がアップしそうな気がするので近くを通った方は是非寄ってみてもらいたい。
境内はそんなに広くありませんが頂上の社の中には龍神の図という絵が飾ってある。この絵は筆を一切使わず手・指・爪を使って描かれたと言うから驚きだ。
この日は道の駅はっとうにて就寝。ここはテントだと自販機がうるさくてなかなか寝付けないとのこと。私は車の中で寝ました。
道の駅はっとうより少し進んだところに若桜駅がある。この駅は若桜鉄道の終点駅であり、この地方を走るローカル線だ。
↑駅名表記が旧字体を使用しており、昭和を感じることが出来る。この駅にはSLが保存されており、たまに記念走行もされるんだとか。
さらには蒸気機関車用の転車台も保存されており、駅全体が2008年に登録有形文化財に登録された日本初の液なのである。
我々がこの駅に向かった際に独りの中学生がダッシュで駅に向かって走っていたが、この路線はダイヤが非常に薄いため、もし乗り遅れたら大変なことになるのは言うまでもない。この時は駅員さんが電車を止めて待っててくれてこの中学生は無事に列車に乗れたようです。
そしてこれも紹介しておきたいことの一つ、案山子(かかし)の存在です。
実はこれを見る前日の晩、同じ若桜鉄道の別の駅で案山子らしきものを見ていたが、何だかタバコの煙のようなものが見えたことから人間だと思ってました。しかし、ここに来て案山子がたくさん置いてあるところを見ると昨晩見たのはやはり案山子だったのだと思います。
こんなふうに大量に案山子が駅に置いてあることの意味がよく分からないが、真ん中の写真や右の写真の案山子はかなり接近するまで分からなかった。まこと不気味な案山子である。
駅舎の中には鉄道マニアが泣いて喜ぶアイテムが目白押し。
まず左の赤い機械はタブレット閉塞の紋章をはめ込む機械。若桜鉄道のような単線で電化されていない路線はその昔列車同士の衝突事故が絶えなかった。そんな事故を確実に無くす為に考えられたのがこの機械である。
左から2番目の輪っかの下のところに区間ごとに印籠のようなものをはめ込んで、その印籠(とりあえず印籠で例える)をもつ列車しかその区間は通ってはならないということになっている。一言で言うと区間ごとの通行票のことである。
右から2番目の写真は今はほとんど見られなくなった硬質切符。昔は駅員さんが改札でハサミで切ってくれたものですが私が15歳くらいの時から自動改札になってしまいました(秦野駅の場合)
一番右の写真に関してはマウスのカーソルを合わせると画像が変わります。いろいろとアイデアがあるもんですね〜。
続いてはおいしい名水・・・ではなく命水です
これは単純に字を間違えたのか本当にこうゆうものなのかよく分かりませんがとにかくここは寒かった。
5月だと言うのにこんなに雪が残ってるし小雨は降ってるし。
ちなみにこの先の国道482号線はこの時通行止めになってました、ここを通りぬけて行こうとしていたのに大ショックです・・・
ただ、そんな我々を見かねてか点は美しい風景を見せてくれた。
右の写真にはうっすらと虹が写っているが、写真でこんなにハッキリと撮れるとは思ってなかった。
棚田に関してはコメントがあまり出来ない。なぜなら「日本の棚田百選」となっていながら申し訳ないが
大したことないのである。
能登の棚田の方が何倍も凄いと思う。そもそもこの棚田はなんて読むのかすら分からない。
お次は島根県のレポになります。何だか鳥取と島根はちょっと性格が似ている。
島根県
も鳥取に次いで人口の少ない県です、でも私のレポは似たような展開にはならないと思うので是非ご期待ください→
島根県編へジャンプ!
島根県へと沈む夕日