このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


Travel Maker     全国温泉周遊記

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島根県大田市三瓶町 池田ラジウム鉱泉(放泉閣)
公式ホームページ: なし


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施設データ
住所 島根県大田市三瓶町池田  TEL:0854-83-2833
風呂:内湯(男女共同2:交代制) 屋外源泉槽
営業時間:9:00〜19:00 料金:300円 定休日:不定休 駐車場:無料4〜5台

温泉データ
泉質:含土類食塩・放射能泉 泉温:16℃ 成分総計:-g/kg
湯量(毎分):ーリットル 性状:塩味・緑色 清掃周期:ー 
源泉までの距離:ーm 源泉所在:自家源泉 
加温あり(自分で調整できる) 加水なし 完全かけ流し

個人的評価(10点満点)
秘湯度:8 珍しさ:8 アクセス:3 サービス:8 満足度:8 総合:7

道に迷ってしまい、かなりスパルタンな道を通った末にようやくたどり着けました。
それにしても危険な道であった。ガードレールなどという生易しいものはなく、それどころかカーブミラーすらない。
対向車が来ても離合できるスペースも少ないので、ここに来る場合はしっかりと地図を確認してから来るべきである。
携帯の場合、圏外で地図検索できない場合もあるので事前に頭に叩き込んでおくか車のナビに目的地を入れておくといい。



やがて小さな集落に出るが、かなり人里離れた場所であり、秘境感はトップレベル。
駐車場の崖の下にいた老人が最初気づかなくてビックリしたのを覚えている。



数年前にリニューアルしたようで建物は意外にもまだ新しい。
敷地内に入ると早速赤茶色の源泉が目に飛び込んできた。実はこの温泉はとんでもない放射能温泉なのである。


Hotspring Tamagawa Akita 01.jpg
強烈な成分で知られる秋田県の玉川温泉は、pH値が1.2という超強烈な酸性温泉であり放射
能(ラドン)が含まれることでも有名だ。
その放射線量は0.76マッヘであり、その
被曝量は岩盤浴で年間15〜20ミリシー
ベルト
と言われている。

日本有数のラドン含有量を誇る温泉では鹿児島県の711マッヘというのが有名ですが、

なんと、この池田ラジウム鉱泉は6640マッヘで世界一の放射線量をほこる!!

つまり・・・
0.76マッヘ=15ミリシーベルトと換算すると6640マッヘは1マッヘで約20シーベルトという計算になる。
単純計算すると、6640マッヘは132800ミリシーベルト→13.28シーベルトということだ。

池田ラジウム鉱泉に1年間浸かり続けると13.28シーベルトもの放射線を浴びることとなる。



人間は平均して年間2.4ミリシーベルトの自然放射線被曝をしているわけですが、本当に桁違いの数値です。
ちなみにマッヘという単位は放射能の濃度を示す単位であり、シーベルトは生物が影響を受ける被曝量の指数である。

なお、上記の情報はWikipediaを参照し、様々なサイトを参考に記述したものであり、時間の単位は「毎時」ではなく「年間」ということを強調しておきたい。



この温泉は民家のような内装の建物となっており、風呂が内風呂2つしかないので先客がいる場合少し待つ必要がある。
我々もこの時は30分ほど待った記憶がある。
ただ、飲み物やお菓子が置いてあり、まるで家のように寛げるので従業員の心配りが心にしみる待ち時間となった。



時間交代制の入力であるため、当然貸切となる。
内湯は温度を自分で調節できるバルブがついており、正確に言うと源泉かけ流しとは言えない。
ただし、外に源泉槽があり、こちらは正真正銘の本物である。でもこの源泉槽は入ってもいいが16度しかないので真夏でもない限り入るのは至難の業である。しかも浴槽の脇にゲジゲジがいたりしてなかなかワイルドである。


この池田ラジウム鉱泉は私が温泉にハマりたての頃に訪れた温泉であり、この強烈な個性によりますます私が温泉の魅力にとりつかれていくようになる要因となった印象深い温泉である。
当然のことだがこの温泉に入ることにより放射能の被爆は免れない。しかし安心して欲しい。
人体に影響があるほどの被曝量というわけでもなく、我々が普段自然界に存在する放射能を日常的に浴びていることを考えると安心して入れる温泉だということは確実だ。


地元の新聞にも取り上げられ、健全な経営をされているので、非公式な温泉というわけではない。
今も湯治客に愛される雰囲気のいいアットホームな温泉なのである。








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