このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

スペイン世界遺産エッセー/グラナダ

⑤サン・ニコラス教会広場

 以上の体験でアルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ庭園での心地よさの一端は想像して頂けるとは思いますが、
もうひとつの世界遺産であるアルバイシンについては、
本来の魅力であるとされる、その住居内部はまだ見たことがありません。

迷路のような小道と頑丈な塀で閉じられた空間は、
おそらく中庭と風通しの良いアラベスク模様で装飾された小部屋が美しく配置されていることでしょう。
機会があれば是非体験したいものです。

 住居の内部見学はともかくとして、
アルハンブラ宮殿がダーロ川対岸に建設される前、
イスラム王朝の宮殿があった場所が現在のサンニコラス教会で、
その広場から望むアルハンブラ宮殿とその背景のネバダ山脈はロマンティックで魅力満点です。
灼熱の太陽に反射する山頂の万年雪はまぶしく、赤い煉瓦の宮殿は夕焼けにいっそう赤く染まります。


「アルハンブラ」とはアラブの言葉で「赤い城」を意味しますが、
この城をこよなく愛したスペイン・イスラム最後の王、「ボアブディル」がこの地を去るとき、
「男として守れず、女のように涙する」と嘆き
この地を追放されることを悲しんだ様が連想されます。




サン・ニコラス教会広場、赤く染まるアルハンブラ宮殿を眺める観光客。
「アルハンブラの思い出」をギター演奏する大道芸も時折見られます。


世界遺産エッセー/グラナダへ戻る    つづく⇒世界遺産エッセー/グラナダ キリスト教支配の時代

シニアが味わうスペインの旅   シニアのためのスペイン旅行計画  
スペインの都市と観光スポット   スペインの地方   スペインの自然と文化

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください