このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

富安風生ゆかりの地

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真間山弘法寺

市川の 真間山弘法寺 に富安風生 の句碑がある。

真間山弘法寺祖師堂


 祖師堂の前に伏姫桜(ふせひめざくら)と呼ばれる樹齢推定400年の枝垂れ桜がある。

富安風生の句碑は伏姫桜の下にある。


まさをなる空よりしだれざくらかな

『松籟』(昭和12年)に収録の句。

昭和45年(1970年)4月5日に句碑除幕式があった。

水原秋桜子 は、その日の日記に句碑のことを次のように書いている。

 句碑は実に見事なもの、大きさも適当で、彫金の板を石にはめ込んである。錆銅のものでさえ少ないのだから、彫金はほかに類例はないだろうと思う。碑のうしろには、句に詠まれた枝垂桜があって、毎年いま頃は開花するのだそうだが、まだ蕾は固い様子である。風生さんの句は、すらりとよくわかって、好い句である。字もすっかり手に入って、きれいだ。桜が咲くと、うまい具合に枝影が碑面にさすことだろう。来年は花季に来て見たいと思う。

秋桜子78歳の時である。

   真間山弘法寺に成りし風生句碑に寄せて

かつしかや月一片の花の句碑

『緑雲』

   真間さくら句碑  二句

しだれざくらと書き流したる意(こころ)かな

しだれ咲く花のこころに随はむ

   真間・さくら句碑 、二周年記念句会 三句

こころこめしだれざくらと仮名でかく

一切を容れてしだるる桜かな

夜は星の空よりしだれざくらかな

『年の花』

全国で32番目の風生句碑である。

私が訪れたのは3月中旬のことで、やはりまだ早かった。

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