このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

石川啄木ゆかりの地


啄木小公園〜石川啄木の像〜

「ラビスタ函館ベイ」 から啄木小公園へ。


啄木小公園

 この辺りは、かつて砂丘があって、ハマナスが咲き乱れていた。啄木が好んで散歩した所であり、歌集 『一握の砂』 に「砂山の砂に腹這ひ初恋のいたみを遠くおもひ出づる日」と歌われている。詩集『あこがれ』を左手に持ち、もの思いにふける啄木の座像(本郷新作)は、昭和33年(1958年)に建てられた。隣の石碑は、後年 啄木の墓 を訪れた詩人 西条八十 が啄木に捧げた自筆の歌碑である。

 啄木が函館に来たのは明治40年(1907年)5月のことで、7月には離散していた妻子を呼び寄せ、久しぶりに親子水入らずの生活を営んだ。

 弥生小学校の代用教員を経て、函館日日新聞の記者となって間もなくの8月25日、函館は未曾有の大火に襲われた。

 新聞社も焼失し、啄木は職を求めて、妻子を残したまま函館を去った。

 函館滞在の4か月余りは、彼の一生のうちで、最も楽しい期間であったといわれている。

函館市

啄木の座像


函館文学館 にも石川啄木の像がある。

台座に啄木の歌が刻まれている。


潮かをる北の浜辺の
砂山のかの浜茄子よ
今年も咲けるや

『一握の砂』 収録の歌である。

西条八十が啄木に捧げた自筆の歌碑


眠れる君に捧ぐべき
矢車草の花もなく
ひとり佇む五月寒
立待岬の波静か
おもいでの砂ただひかる

   捧啄木  西條八十

立待岬 が見える。

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