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芭蕉ゆかりの地
〜桃青寺〜
墨田区東駒形に桃青寺という寺がある。
芭蕉山桃青寺
寛永3年(1626年)、默宗和尚定林院開創。
芭蕉が数年間身を寄せていたという説がある。
寛保3年(1743年)、芭蕉の五十回忌で
長谷川馬光
は芭蕉堂を建立し、芭蕉像と素堂像を安置した。
延享2年(1745年)9月、白牛山定林院を芭蕉山桃青寺としたそうだ。
桃青寺本堂
臨済宗妙心寺派
の寺である。
先例之ごとく、今年、桃青寺 に馬光忌を執行して
墓にけふそゝぐは元の清水哉
『素丸發句集』
宝暦2年(1752年)6月、白牛山東盛寺と改めたという。
本所原庭
小堂
禪宗 白牛山東盛寺
寛保三五十回之節夢中庵破笠彫刻の肖像を安置夕可庵
馬光
造立芭蕉林に委
『芭蕉庵再興集』
桃青寺で素堂忌、馬光忌、素丸忌、芭蕉忌が営まれていたようである。
素堂忌 三月十五日
桜 二句吐
馬光忌 五月朔日
郭公 ゝ
素丸忌 七月廿日
名月 ゝ
芭蕉忌 十月十二日
雪 ゝ
右例年本所ノ郷桃青寺におゐ
(い)
て
『其日庵歳旦』(寛政11年刊)
長谷川馬光 の墓があるそうだ。
七月廿日素丸遠忌
かつしかやなむ廿日月草の花
『我春集』
明治25年(1892年)6月、再び芭蕉山桃青寺に戻る。
蓮の花が咲いていた。
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