このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


此秋は何で年よる雲に鳥

出典は 『笈日記』 (難波部)。

元禄7年(1694年)9月26日、 浮瀬亭 で詠まれた句。

 『笈日記』に「此句はその朝より心に篭てねんじ申されしに、下の五文字、寸々の腸をさかれける也。」とある。

       旅 懐

   此秋は何でとしよる雲に鳥

 此句、難波にての句也。此日、朝より心にこめて、下の五文字に寸々の腸をさかれし也

『三冊子』 (土芳著)

  『芭蕉翁繪詞傳』 には「故郷を出で給ひて後は、なやみ勝ちに煩ひ給ふに、或時ひとりごち給ふは、」とある。

同年10月12日、芭蕉は大坂 南御堂 前花屋仁右衛門宅で死去。

三重県伊賀市の 「ふるさと芭蕉の森公園」

大阪府大阪市の 大阪星光学院 に句碑がある。

芭蕉「旅懐碑」


此秋は何で年よる雲に鳥

『芭蕉句選』 には「何にとしよる」とある。

栃木県足利市の 愛宕神社 に句碑がある。

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