このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


まゆはきを俤にして紅粉の花

山形県東根市六田の羽州街道沿いに斎藤本店焼麩工場がある。


焼麩工場前庭に芭蕉の句碑があった。


   もがみにて紅粉の
      花の(咲)わたるをみて
                  ばせを

眉はきをおもかげにして紅粉の花

芭蕉翁「眉はきを」の句碑

 元禄2年(1689年)5月27日並びに28日(陽暦7月13日・14日)、芭蕉と随行の門人曽良、おくのほそ道の旅の途次此の六田の宿駅を過ぐ。輒ち曽良の 随行日記 に、

○廿七日、天気能、辰ノ中尅、 尾花沢 ヲ立テ、 立石寺 へ趣。 清風 ヨリ馬ニテ館岡迄被送。尾花沢。二リ、元(本)飯田。一リ、館(楯)岡。一リ、六田馬次間ニ内蔵ニ逢。二リよ、天童。

      (以下略)

○廿八日、馬借テ天童ニ趣。六田ニテ又内蔵ニ逢。立寄ば持賞(もてな)ス。 (以下略)

 又、同じく曽良の 『俳諧書留』 の中に、

 「立石寺の道ニテ

   まゆはきを俤にして紅粉の花」とある。

 仍ち「おくのほそ道」の旅より300年を記念して、ここに碑を建て、右の句を刻み、以って往時を偲ぶよすがとした。

 碑面の文字は真蹟懐紙に依った。

   平成元年7月13日、右の記念の日

斎藤重雄 誌ス

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