このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


春もやゝやけしきとゝのふ月と梅

足立区大谷田に 足立区立郷土博物館 (HP)がある。


正面に芭蕉像があった。


 この陶像は、昭和49年10月、千住大橋北詰に 「おくのほそ道矢立初の碑」 が建立されたのを祝って、川崎康子氏から寄贈されたものである。作者は同氏の克氏。

 昭和17年、伊賀上野に 俳聖殿 建立の際、伊賀焼で芭蕉の座像を製作し、堂内におさめた。これは万一に備えて同時に焼かれた副である。像の原形は、乃木希典将軍の甥にあたる長谷川栄作氏の作。重さは約400kgある。

足立区立郷土博物館の左側に多くの石碑が集められている。

その中に芭蕉の句碑があった。


春もやゝやけしきとゝのふ月と梅

芭蕉句碑

春も漸けしきととのふ月と梅

 文久3年(1863年)、千住3丁目 本氷川神社境内 に建てられた芭蕉句碑。千住は芭蕉奥の細道の旅立ちの地でもあり、蕉門の流れをくむ 巣兆 が住んでいたこともあって俳諧がさかんであり、千住連衆が活躍していた。 枇杷園随筆、白雄夜話によれば、芭蕉自画讃で紅梅にこの句を讃しているという。本氷川神社に梅樹があって、芭蕉崇敬者らが建立したと考えられるが、真説ははさだかではない。風化がはげしいため、平成3年地元で新たに句碑を再建し旧碑をここに保存した。

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