このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
夏來ても只ひとつ葉の一葉哉
港区北青山のキラー通りに面して青山海藏寺という寺がある。
青山海藏寺
寛文11年(1671年)、開創。
黄檗宗
の寺である。
戦災
で類焼し、全ては戦後の建物である。
朱色の楼門を入ると、左に芭蕉の句碑があった。
夏來ても只ひとつ葉の一葉哉
「ひとつ葉」は、ウラボシ科の常緑多年生のシダ。夏の季語。
出典は
『笈日記』
。
貞享5年(1688年)、『笈の小文』の旅の帰路岐阜付近の山中で詠まれた句。
貞享5年9月30日、元禄に改元。
芭蕉45歳の時である。
平成7年(1995年)11月、再建されたものらしい。
隣に文化14年(1817年)建立の句碑がある。
戦災を被って割れたのをつぎ合わせて復元してある。
同原宿黄檗宗海蔵寺 境内
[一]葉墳
夏来ても只ひとつ葉の一葉哉
碑裏ニ
古満氏之墓 文化十四年五月淇園建ト云
『広茗荷集』
新旧ふたつの句碑の間にもうひとつ句碑があった。
蝶鳥もしらぬ花あり秋のそら
上部は欠落したままである。
『芭蕉句選拾遺』
に「
蝶鳥のしらぬ花あり秋のそら
」とあるが、
存疑
句である。
芭蕉の句碑
に戻る
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください