このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
氣婦計人毛登し与麗者津志くれ
鉾田市当間の当間山月蔵寺大教院跡に地蔵堂がある。
寛仁4年(1020年)7月、大教院創建。
地蔵堂
天正15年(1588年)の創建と伝えられる。
地蔵堂に芭蕉の句碑があった。
氣婦計人毛登し与麗者津志くれ
出典は
『韻塞』
(李由・
許六
共編)。
元禄5年(1692年)10月3日、赤坂彦根藩邸中屋敷で開かれた五吟歌仙の発句。
大教院月蔵寺芭蕉句碑
けふばかり人も年よれ初時雨 芭蕉
(解釈)
折からの初時雨に、この時期の物さびしい情趣は、老人の心にふさわしい。
若い人も今日だけは、老人の心になって、この時雨を味わえよ。
文化文政期の鹿島・行方地方は、水運の発達によって江戸の文化の影響が及んだか、特に俳諧の普及が著しかった。
この句碑は、鉾田地方の俳人39人によって、文政6年(1823年)10月12日に芭蕉百三十回忌に因んで建てられたもので、この地方の当時の俳諧熱の高まりを今に伝えるものである。
鉾田市教育委員会
『諸国翁墳記』
に「
時雨塚 常州鹿島郡當間村大教院堺内 文政六癸未十月十二日 連中建之
」とある。
明治元年(1868年)、大教院は神仏分離令で廃寺となった。
明治22年(1889年)、大教院跡地に巴第三小学校開設。
昭和30年(1855年)、巴第三小学校廃校。
現在、当間公民館が建てられている。
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