このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
初しぐれ猿も小蓑をほしげなり
東北自動車道の西那須野塩原ICから国道400号で箒川に沿って、塩原温泉郷へ。
塩原町役場の側に妙雲寺がある。
建久5年(1194年)、平重盛の妹妙雲禅尼が源氏に追われ、塩原で草庵を結んだ。それが妙雲寺の始まりと言われている。800年余りの歴史を持つ
臨済宗
の古刹である。
芭蕉の句碑がある。
初しぐれ猿も小蓑をほしげなり
『猿蓑』
の冒頭句。
元禄2年(1689年)9月下旬、芭蕉46歳の作。
左側の句碑にこの句が彫ってあったが、今は摩滅して見えない。寛政5年(1793年)3月、芭蕉翁100年忌の供養に建てたものであろう。右側の句碑にそう書いてある。
佐久山桃岸舎潭交 福渡眠松下枕石建立。
『諸国翁墳記』
に「
小簑塚 野州塩原温泉場妙雲寺
ニ
建 潭交枕石
」とある。
眠松下枕石
は和泉屋八代目太兵衛。別号桃林舎。
枕石
下毛塩原温泉の地
和泉屋太兵衛
『諸郡銘録』
境内にある文学の森には
尾崎紅葉
、
夏目漱石
、
斎藤茂吉
など、塩原温泉ゆかりの文人墨客の歌碑・句碑・文学碑が点在している。
2005年1月1日、塩原町は黒磯市・那須郡西那須野町と合併により那須塩原市となった。
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