このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
其まゝに月もたのまし伊吹山
米原市朝日に観音寺という寺がある。
観音寺は、伊富貴山観音護国寺といい、弥高・太平寺・長尾寺の3ヶ寺と共に伊吹山四大護国寺の一つとして伊吹山中にありました。鎌倉時代中期の正元年間(1259〜1260)に現在地に移ったとされ、千手観音立像(町指定)を本尊とする
天台宗
の寺院です。
また、
豊臣秀吉
が鷹狩りで立ち寄った際、寺の小僧をしていた石田三成を「三碗の才」(お茶が飲みやすいように3回に分け出しこと)で見出したことでも著名で、その水を汲んだとされる古井戸も残っています。
長浜駅東口
に「秀吉公と石田三成公 出会いの像」がある。
観音寺山門
山門を入ると右手に芭蕉の句碑があった。
花にもよらす雪にもよらす
たゝ此孤山の徳あり
其まゝに月もたのまし伊吹山
出典は
『笈日記』
(支考編)。
『後の旅』
(如行編)には「
そのまゝよ
」とある。
元禄2年(1689年) 8月21日、芭蕉は『奥の細道』の旅で大垣に到着。
大垣藩士高岡三郎(俳号斜嶺)亭に招かれて詠まれた句。
『諸国翁墳記』
に「
江刕阪田郡伊吹山観音寺惣門内有 催主 雪園松窓 補助所近村社中
」とある。
観音寺の石段
観音寺本堂
伊吹山
芭蕉の頃とは様変わりしている。
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