このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
蜻蛉や取りつき兼し草の上
千曲市稲荷山治田町の
治田公園
から国道403号を行き千曲橋を渡る。
江戸時代、ここは
北国街道
と善光寺街道の渡し場であった。
平成8年(1996年)、現在の斜張橋が建設された。
千曲橋から見る千曲川
千曲橋を渡ると、橋詰公園がある。
橋詰公園に「芭蕉冢」があった。
右側面に芭蕉の句が刻まれている。
蜻蛉や取りつき兼し草の上
出典は
『笈日記』
(支考編)、「岐阜部」に収録されている。
『蕉翁句集』
(土芳編)は「元禄二巳のとし」とする。
『芭蕉翁發句集』
(蝶夢編・安永3年刊)には「石の上」とある。
芭蕉冢
蜻蛉や取りつき兼し草の上 はせを
くいせけ連建之
紺碧の秋空に紅のとんぼうが群れとぶ。舞い降りたのが丈の高い草。取りつこうとすると秋風が葉を揺すって吹きぬけたので、一時羽を輝かせて再び空へと舞い上がった。(『笈日記』所収)
杭瀬下の同学が俳聖の句から郷土の風物にも通じる本句を選び、天保年間
小簑庵碓嶺
(松井田出身)の揮毫を刻して建立。
平成13年(2001年)4月 橋詰公園新設に伴い移設する
杭瀬下区
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